生徒諸君、おはようございます。私は、昨年、本校に着任して1年が経ちました。
昨年度は、感染防止のため、教育活動全般に制限が課せられ、中止やリモートで行っ
ていましたが、今年度からは、少しずつ、平時の形に戻していきたいと考えています。そのためには、感染防止対策の徹底が前提となりますので、諸君とご家族の理解と協
力を引き続きお願いします。
さて、本日から新年度が始まり、学年が1つ上がりましたが、何か、目標や計画は
できていますか。「終わってしまうとあっという間」とよく言われる長期休業ですが、やはり予想どおり、あっという間に終わってしまったのではないでしょうか。春休み
中はどのような暮らしをしていましたか? もっと優先すべきことがあったにもかか
わらず、スマホで無駄に時間を費やしたりしなかったでしょうか、時間は、一方向にしか進まない、有限なものであり貴重なものです。スマホは利用するものであって利用されるものではないことを認識して、大切な高校生活を送っていただきたい。
私は、今年度の重点目標として、次の3つのことを考えています。
1つめは、文科省の推奨するギガスクール構想によるICTデジタル技術を活用した教育シーンを多く展開することです。
具体的には、スマホやタブレットを使用することが増えることとなります。情報収集、情報共有、情報処理、プレゼンテーションツールとしての活用を期待します。
2つめは、進学指導重点校としての取組を一層充実させることです。
3月に卒業した310名の卒業生は、9割が進路を決定し、前年度38名であった国公立大学の合格1者が今回、東大をはじめ58名となり大幅に増加しました。但し国公立大への希望者は毎年100名以上います。まだまだ、希望どおり行っていない生徒も多い状況である。いにしえより「為せば成る。為さねばならぬ。何事も」という言葉があります。昭和という時代になって「やってやれないことはない。やらずにできるはずがない」という言葉の変遷がありましたが、つまり「やるしかない」ということです。何をやるしかないのか、諸君、わかっていますよね。スマホ遊びではなく、日々の授業を大切に、学習習慣、学習計画を立てて、有限な時間の有効活用をするようにしてください。
3つめは、成人としての自立と責任です。今月から成人年齢が18歳に引き下げられました。すでに公職選挙法の改正により18歳で選挙権が付与されておりますが。今回は民法の改正であります。契約行為ができることによるトラブルの発生が懸念されています。自己責任が問われ、免れることが出来ないことになる。個々が責任ある判断をしなければならないということです。特に契約行為は慎重に取り扱わなければなりません。安易に考えてはいけないことを認識してください。
イギリスの詩人テニソンは、「大いなる希望が人間をつくる。」と述べています。人は、どのような希望を持つかで、日々の行動が変わり、その人の人生や生き方が変わってきます。明るい未来に向けて準備を進めてください。
過去は変えられなくとも、未来は変えられます。令和4年度、そのような生徒諸君であることを期待しています。
以上、新年度初めの挨拶とします。ごきげんよう。