日比谷高校
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取得日:2023年03月22日
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令和4年度 東京都立日比谷高等学校 学校経営計画 令和4年4月1日 校長 梅原 章司
1 目指す学校像
「自律的人格」「学習と教養」「責任と協調」「心身の健康」「文化と平和」を教育目標に、自主自律、文武両道の精神を貫くとともに、学問の本質に触れる楽しさや知的好奇心を喚起する様々な取組を行い、21世紀を逞しく切り拓くグローバル・リーダーとして活躍する人材を育成する。
観点 2 中期的目標と方策 3 今年度の目標と方策 (1) 教育活動の目標と方策 (2) 重点目標と方策
(1)質の高い授業を創造することで、自ら学ぶ生徒を育て、学問の本質を探究できる姿勢を培う。 【目標】「質の高い授業の創造」と「教科マネジメント」の充実を図る。 【目標】生徒と教員とで質の高い授業づくり
ア 生徒間の対話による学びをすべての教科科目で一層推進する。 【方策】 【方策】
イ 集団で学ぶことの喜びや意義を見出し、教科間知識を関連させ、深い学びへとつなげることのできる生徒を育てる。 1 生徒間の対話を通して考えさせ、表現させる授業をすべての科目において次の5段階を意識した授業を実践する。 1 教員間で年間を通して相互に授業を参観し合い、良さを共有する。
ウ 生徒の科学的思考力、創造力、判断力を高める授業づくりに努める。 1生徒に考えさせる2考えたことを表現させる3他者の考えに聞く4自己の思考を深める。5新たな気づきを得る 2 11月に授業に関する校内研修会を実施する。(授業の見せ合いと話し合いの実施)
エ CYOD構想において購入した端末をすべての教科で活用する。 2 集団で学び、新たな気づきや発見のある授業を通して、自ら学びに向かい深く掘り下げることのできる生徒を育てる。 3 同一科目において、授業内容・授業進度をそろえ、定期考査問題の完全共通化を継続
(2)これまでに確立した教科マネジメントを継承・発展させ、組織的に生徒の学力向上を図る。 3 当該学年の教科チームとして生徒の成績推移や実態を把握し、それを踏まえた日常の補習や長期休業日中の講習を実 する。
ア 「主体的・対話的で深い学び」の実現へ向け、授業での「集団での学び」と講習での「個での学び」とのバランスをとり、「新 施する。 4 すべての教科・科目において、教科書レベルの授業内容を3年生11月までに終了させ
たな時代に求められる思考力・判断力・表現力」と「大学入試で求められる教科学力」との育成の在り方を教科として盤石にす 4 教務部の適切な進行管理のもとに、生徒による授業評価結果を教科として分析し、学校として生徒へ文書でフィードバッ ることを継続する。
る。 クする。生徒と教員とでよりよい授業づくりを目指す。 5 全教員で「理数探究基礎」に取り組む。
イ 日常的な生徒の取組状況、定期考査・実力テスト・外部模試等の分析結果や生徒による授業評価結果から学校として必 5 教務部と3学年・教科主任会・進路指導部が連携して、3学年特別時間割の講座設定について共通理解を図り、組織 【数値目標】
学習指導 要な取組観点を明らかにし、授業、日常の補習、土曜講習、長期休業日中の講習、3学年特別時間割による講座等を学校とし 的・意図的に実施する。 学習指導に対する生徒肯定割合87%以上(前年度86%)
て発展させる。 6 国公立二次試験に対応できる教育課程を継続実施する。 理数探究(R5)の履修者数60名(前年度55名)、理数探究II(R5)の履修者数15名
(3)進学指導重点校、SSH指定校、G10指定校としての本校の特色を活かした学習活動を推進する。 7 「課題・補習・面談」を通して基本的な学力の維持・向上を図る。 (前年度12名)
ア 広い教養の土台の上に、大学での専門分野において大きく伸びることができるよう、さまざまな教科・科目を履修する教育 8 理数探究基礎、理数探究I及び理数探究IIをより充実した内容で実施する。
課程を編成・実施する。 9 3観点に基づくルーブリック評価について実施する。
イ 教育活動全般を通して、オリンピック・パラリンピック・レガシーとして、グローバル・リーダー育成を継続する。
ウ SSH指定校として、科学的思考力向上を目指した教育を全教職員で実施する。
(4)3観点に基づくルーブリック評価を全教科で策定し、実施する。
(1)生徒に寄り添う指導、生徒と向き合う指導を通して、自律的な生活態度の育成を図る。 【目標】「生徒に寄り添い、生徒と向き合う指導」から自律した生徒を育成する。 【目標】全教職員が一致して生徒と向き合う指導
あいさつ、身だしなみ、時間・私物管理、集団生活におけるマナーなど、「身に付けさせる規律・規範に関する全体計画」に基 【方策】 【方策】
づき、教職員全員による一致した指導を行う。 1 進学校としてけじめ・メリハリのある授業規律・生活規律を確立するため、全教職員で生活指導にあたる。 1 学年集会や全校集会を活用し、生徒の意識や自覚を高めるための全教職員による一
(2)生徒の健康づくり、体力向上、安全管理、環境美化を徹底する。 2 全校集会・学年集会やホームルームを通して、望ましい学校生活について生徒に考えさせる指導をするとともに、家庭及 致した指導の実践(リーダーとしてふさわしい身だしなみ、時間・私物・貴重品管理・SNSの
生活指 ア 学校保健計画に基づき、保健管理・保健教育を適宜適切に実施する。 びPTAとの連携を図る。 適切な利用に重点)
導・健康 イ 教育職員と行政職員とが連携して、安全管理・環境美化に努める。 3 スクールカウンセラーを活用し、生徒の心のケアなど教育相談機能の充実を図る。 2 必要に応じてケース会議を開催し、心のケア等について迅速に情報共有するとともに、
づくり ウ 生徒会や委員会など、生徒に当事者としての意識をもたせ、生徒自らの取組を一層充実できるように支援する。 4 年間を通して、生活指導部、保健部、学年と経営企画室とが連携したタイムリーかつ確実な環境整備を行う。 的確に対応する。
エ 体育実技の授業、運動部活動、体育的行事の実施を通して、生徒の基礎体力の向上を図る。 3 海外・国内からの来校者の視点に立って、年間を通して日常的に校内点検を徹底し、
オ 学校いじめ防止対策委員会を定期的に開催し、いじめのない学校づくりに努める。 環境整備を行う。
(1)最後まであきらめさせない進路指導を貫く。現役で希望する大学への進学を実現させる。 【目標】「現役での生徒の進路希望の実現」を果たす。 【目標】生徒の希望進路の実現
(2)これまでの進学指導マネジメントシステムをより一層充実・発展させる。 【方策】 【方策】
ア 進学指導検討会(入学者選抜の結果、定期考査、実力テスト、外部模試等の結果を分析した校内会議)、学年ごとの拡大 1 学年集会、個人面談等を活用し、最後まであきらめさせない指導を継続する。 1 根拠となるデータに基づいた生徒への励ましの指導を実施する。
進路部会、3年生の出願指導を主眼とするケース会議、系統的な進路調査、二者・三者面談等を実施し、個々の生徒を励ます 2 学習支援クラウドやデータベース等により生徒情報を共有し、担任・教科担任・部活動顧問等があらゆる場面で生徒を励 2 生徒の高い志を堅持させ、第一志望を貫けるように支援する。
指導を行い、3年間を通して生徒の進路意識を高くもたせる。 ます指導を行う。 【数値目標】( )内は前年度の人数や達成率
イ 生徒の入学時から卒業までの成績推移等の個別データを全教員で共有し、担任、教科担任、部活動顧問などそれぞれの 3 進路指導部と学年とが連携し、生徒の第一志望実現へ向けた進学指導対策を立て、現役合格を達成する。 1 難関4国立大学及び国公立医学部医学科の現役合格者 106人以上(106人)
進路指導 関わりの中でデータに基づいた励ましの指導を行う。 4 年2回の進学指導検討会後に、進路指導部・5教科主任会を開催し、具体的な学習指導対策を検討・実施する。 2 難関3私立大学の現役合格者 322人以上(321人)
(3)教科主任会と進路指導部が連携し、授業・土曜講習・長期休業日中の講習を効果的に実施する。 5 実力テストの実施にあたって、作問レベルや実施後の状況について全教職員で共有する。 3 国公立大学の現役合格者 155人以上(150人)
(4)学習支援クラウドを活用し、大学入学選抜の主体性評価に向け、生徒が「振り返り」を行い、「見通し」をもって学びを進めて 6 3年生の成績データに基づいたケース会議を年2回開催し、個別指導や出願指導等で活用する。 4 大学入学共通テスト5教科の総合得点率80%以上の人数 160人以上(98人)
いくことができるようにする。 7 医学部医学科の進路希望実現へ向けた対応を継続する。 5 大学現役進学率 75%程度を維持(73%)
(5)海外大学進学を希望する生徒に対する校内体制を整える。
(1)文武両道の理念のもと、特別活動の一層の充実を図る。 【目標】「文武両道」を奨励し、生徒の帰属意識を高める。 【目標】文武両道を追求する生徒の育成
ア 部活動への加入を奨励し、高い部活動加入率を維持する。 【方策】 【方策】
イ 学校行事の一層の充実を図る。(体育大会、合唱祭、星陵祭の実施を通して、帰属意識の高揚を図る) 1 新入生への部活動参加を奨励する。 1 部活動加入を奨励する。
ウ 生徒会活動・委員会活動の一層の充実を図る。(生徒の活躍の場を拡大する) 2 体育大会・合唱祭・星陵祭を通して、全校生徒の成就感や達成感を高める。 2 各行事を通して、生徒会や実行委員会生徒の育成を図る。
(2)読書活動を推進する。 3 生徒会活動・委員会活動を支援し、生徒自身の自主的・自律的な活動を充実させる。 3 全校集会等における生徒会役員及び委員会からの連絡場面の設定する。
ア 生徒個人の資質を高め、また授業や学校行事を支える図書を薦め、生徒一人当たりの貸出冊数を維持・増加させる。 4 SSH事業及びGNET20事業並びに海外学校間交流の見直しを進める。 4 行事準備時間と部活動時間との割り振りを適切に行い、効果的・効率的な運営を行う。
特別活動 イ 図書館利用について環境整備を行う。 5 オンラインを活用した海外との交流を継続実施できる体制を整える。 【数値目標】
(3)ポストコロナを見据た、海外研修、海外交流を計画実施する。 学校行事に対する生徒肯定割合90%以上(前年度90%)
ア SSH事業、G10事業、海外学校間交流における海外研修の再構築を進める。
イ コロナ禍におけるオンラインを活用した海外との交流を継続実施する。
ウ 不参加生徒を含め、より多くの生徒がその成果の還元を受けられる取り組みとする。
(1)「高い志と高い学力を備え、本校を理解した上で第一志望とする生徒」の入学に向け、募集・広報活動を工夫・改善する。 【目標】「本校を理解した上で第一志望とする生徒」の入学を進める。 【目標】本校を理解した生徒の獲得
(2)学校説明会・学校見学会の工夫・改善、学校ウェブサイトの充実を図る。 【方策】 【方策】
(3)在校生による中学校訪問、塾対象説明会、入学相談会を実施する。 1 学校説明会・学校見学会、授業公開等、本校の教育活動を公開する機会を充実させる。 1 生徒会外務部との協力体制を継続し、生徒の視点からのPR活動を行う。
募集・広 (4)海外在住者、都外在住者への募集・広報活動を、総務部が組織的に対応する。 2 生徒の活躍(学習、学校行事、部活動など)をタイムリーに学校ウェブサイトへ掲載する。 2
帰国生
1
・都外生を対象としたオンライン説明会を継続実施するとともに、民間主催の説
報活動 3 各分掌が所管するウェブサイトの内容をより自主的に更新・情報発信していく。 明会へも参加する。
4 小学生とその保護者を対象とした学校説明会をより一層充実させる。
5 海外及び都外在住者向けの相談窓口を継続実施する。
(1)企画調整会議の機能を一層強化する。(学校経営方針の理解浸透と意見聴取の双方向性) 【目標】「組織的な学校運営体制」を再構築する。 【目標】PDCAマネジメントサイクルの実働化
(2)学校運営体制を整備する。 【方策】 【方策】
ア 週1回の分掌部会を充実させ、TAIMS端末・校内ファイルサーバを活用して、情報を迅速・確実に共有する。 1 企画調整会議と分掌部会との双方向性を維持する。 1 分掌部会における報告、資料回覧、TAIMS送信等により、企画調整会議の内容を確
イ 教科主任会及び教科会を充実させ、教科間の連携を一層進める。 ア 企画調整会議と分掌部会との双方向性を継続することによって、全教職員の情報共有や経営参画を進める。 実に伝達する。
ウ 校内研修を充実させ、質の高い授業づくりを目指した校内研修や進路希望実現に資する校内研修を実施する。 イ 学校経営上の課題について横断的に検討し、必要に応じて分掌等に働きかけ、教育活動の改善や新規事業の提案等 2 意見聴取事項については、分掌主任が部会での検討結果を企画調整会議で報告す
(3)教職員一人一人が高い倫理意識をもち、法規法令を遵守する。 を行う。 る。
(4)ライフ・ワーク・バランスの推進に向け、業務縮減を進める。 2 教科主任会及び教科会の充実とともに教科間の連携を図る。 3 学校経営計画及び分掌組織目標を踏まえ、教職員個々の自己申告における目標設定
(5)経営企画室の学校運営への参画を一層進める。 ア 教科ごとの学力分析・課題の把握・優れた実践の共有を進め、学習指導へと反映させる。 を行う。
学校経 ア 適切な窓口・電話対応 イ 適切な予算執行 ウ リスク・マネジメントの強化 エ 行政職員による提言 イ 教科として組織的な補習・講習の企画・立案・実施を進める。 4 全分掌が、学校経営計画に基づく年間組織目標を設定し、中間総括及び年度末総括
営・組織 ウ 教科間の連携を一層強化し、バランスのとれた指導体制を整える。 を実施するとともに、学校運営連絡協議会・学校ウェブサイトで公開する。
体制 3 学校経営計画に基づき、各分掌が組織目標の設定、中間総括、年度末総括を実施する。
4 服務事故ゼロを達成し、生徒・保護者の信頼を確立させる。特に体罰や不適切な指導を絶対に生じさせない。
5 業務の見直しを行い、業務縮減を進める。
6 経営企画室による教育活動の支援を進める。
ア 来校者等への丁寧な接遇を行う。
イ 計画的・効率的に予算執行する。
ウ 施設設備の定期的な安全点検・安全管理及び迅速な修繕を徹底する。
エ 行政職員から見た教育活動等への提言を行う。