高3絵画では多様化した美術表現に対応するために、素材研究と表現を支える描写力を身につけることを目的とします。それらは美術に関わるすべての分野の基礎を構築します。芸術の普遍性を日々の制作を通じて学んで行くとともに、学年末では各自の進路を見つめた課題展開を図ります。
課題の中心となる油彩制作では、素材研究を交えながら色彩・描写・表現を学習し、それぞれの個性に適した絵画表現を追及します。
デッサンでは段階ごとに難易度を上げ、描く対象となるモチーフを構造的に捉え、形態描写に陥らない空間と量感を描くことを目指します。他に銅版画、彫塑の制作を通じてファインアートの面白さを実感し、それぞれの進路を考える機会を設けます。
高3デザインコースでは、大学・短大における専門美術教育に対応できる描写力および表現能力を身につけることを目的とします。課題は主に「デッサン」、「色彩表現」、「立体表現」に分けて取り組みます。
「デッサン」は、鉛筆による描写に着彩課題を加味した構成になります。「色彩表現」は、不透明水彩絵具による表現を主とし、デジタルデザインも体験します。「立体表現」は、工芸要素を取り入れて、手仕事の充実感を高いレベルで体感します。さらに授業内で制作した作品をコンテストに応募して、外部評価を測る試みを取り入れるなど多面的な学習を実践します。
そして、本校で学んできた3年間の集大成として「卒業制作」の計画・制作・発表を行います。さらに生徒各自の進路計画に向けて十分な実力を身につけることを目指します。