相模原高校
(神奈川県)の
公式サイト
内のPDFをテキストに変換して表示しています。
このコンテンツは、受験生と保護者の皆様の利便をはかるため取得されました。
取得日:2024年03月20日
[
更新
]
最新コンテンツは、下記の公式サイトURLにて、ご確認ください。
志望校の選定など重要な判断の際には、必ず最新の情報をご確認ください。
https://www.pen-kanagawa.ed.jp/sagamihara-h/ssh/documents/r4chuukanhoukoku.pdf
検索ワード:生徒数
[ 0 ]
分割ワード:生徒
[
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
]
分割ワード:数
[
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
]
[
検索結果に戻る
]
職員会議資料
令和4年9月 12 日
学習グループ
令和4年度 SSH 関係事業の取組について
科学的探究力と国際性を備えた次世代のリーダーを育成する高大接続プログラムの研究開発
1 研究開発の経緯
月日 内容 テーマ
4月4日 第1回職員研修会「Surface Go3 導入について」 1
4月 13 日15 日 KSC(Kenso Start/Second/Senior Camp) 2,3
4月 19 日 SS 課題探究I 課題探究オリエンテーション 2
5月6日 校内 SSH 情報交換会
5月 10 日 SS 課題探究I SDGs オリエンテーション 2
6月6日7月8日 授業研究月間 1
6月 13 日7月1日 短期留学生受入れ(ドイツ1人) 4
6月 28 日 第1回シェアカフェ 1
6月 24 日 第1回サイエンスゼミナール「3Dプリンターを使ってみよう」 3
6月 27 日 麻布大学来校 3
6月 30 日 SS 課題探究II 中間発表1 2
7月 公開研究授業・研究協議会 第1回教科会 1
7月5日、12 日 SS 課題探究I プレ課題探究(SDGs)発表 2
7月 11 日 第2回職員研修会「CASIO ClassPad.net を活用した授業」 1
7月 21 日 第2回サイエンスゼミナール「牧野フライス製作所工場見学」 3
7月 28 日 SSH
生徒
1
研究発表会に係る情報交換会 2
7月 28 日 東京都立大学高大連携室との打合せ1 3
8月1日2日 サイエンスツアー(つくば宿泊研修) 3
8月3日4日 令和4年度 SSH
生徒
2
研究発表会 2
8月5日6日 文部科学省後援 PDA 全国高校即興型英語ディベート合宿・大会 2022 4
8月 17 日 東京都立大学高大連携室との打合せ2 3
9月2日 SS 課題探究I 前期レポート提出 2
9月2日7月予定 長期留学生受入れ(ドイツ2人)
9月 20 日 高大連携講座1 2
10 月4日 高大連携講座2 2
1
テーマ1
すべての教科・科目において主体的・協働的な学習を展開するとともに「科学的探究力」及び「国際性」を構成する資質能
力の育成並びに学習評価方法の研究
(1) 全校体制での組織的な授業改善の取組【全職員、学習G】
1授業研究月間
期間:第1回 令和4年6月6日(月)7月8日(金) ※第2回は 10 月11 月予定
内容:今年度授業改善テーマ「70 分授業を活用した主体的・協働的な授業の実践ICT の活用を見据えて」につ
いて研究・特に、1学年においては新学習指導要領の施行と1人1台 PC の活用 ・ICT の活用
・授業に明確なテーマの設定 など
2シェアカフェ
日時:第1回 令和4年6月 28 日(火)16:2017:00
※第2回は 10 月予定
内容:「70 分授業を活用した主体的・協働的な授業」の実践
をするうえで、困ったことなどを自由に話し合う。
<事後アンケート>
・1学年はプロジェクターが各教室に設置してあるので、活用しやすい。
・今年度は ICT を活用した授業が増えている。 ・効果的な ICT の活用方法を知りたい。
・70 分授業や ICT 活用は、多くの先生が慣れてきている点でいいと思うが、シェアカフェにおいて共有し
た意見が授業で反映されると、授業がより改善されていくと思う。
3
生徒
3
による授業評価アンケート
期間:令和4年7月4日(月)7月 15 日(金) ※第2回は 12 月予定
内容:授業の在り方や学習状況に関する9項目について、
生徒
4
が4段階評価を行う。回答結果を集計し、各教科
で分析と授業改善案の検討を行う。
4公開研究授業・研究協議会
日時:令和5年1月 20 日(金)予定 ⇒7月と9月に2回教科会を実施
内容:今年度の授業改善テーマ「70 分授業を活用した主体的・協働的な授業の実践ICT の活用を見据
えて」を研究テーマとし、高いレベルの思考力・判断力・表現力等の能力の育成を図る』ため、組織的な授
業改善に取り組み、教員の授業力向上を目指す。7月と9月に各教科で教科会を行い、研究授業の構想
について検討した。
2
(2)職員研修会【全職員、学習G】
1 第1回「Surface Go3 導入について」
日時:令和4年4月4日(月)13:3015:00、於本校会議室
講師:マイクロソフト 嶋田氏、栗原氏、藤田氏
参加:本校教職員
内容:本年度より1学年で
生徒
5
が全員購入している Surface Go3 について、初期設定方法やデジタルノ
ート(Microsoft OneNote)の使用方法を教員が理解することで、ICT を活用した授業改善につ
なげる。教科ごとに教室を分け、講師とはオンラインでつないで、実施した。
2 第2回「「CASIO クラウド型辞書サービス」を活用した授業」
日時:令和4年7月 11 日(月)16:3017:00、於本校会議室
講師:山崎純一氏(カシオ計算機株式会社東日本営業部)
内容:1 人 1 台端末PCの導入に伴い、ICT 教育の一環として「
生徒
6
の机の上のデジタル化」を目指す中、
学習用ツールと学習用コンテンツが一つのアプリに融合された、カシオ計算機「CASIO クラウド型辞書
サービス」を利用することで、学習の効率化を図る。
(3)1人1台 PC の導入をはじめとした ICT 機器の活用【全職員、学習G】
今年度入学生より1人1台 PC を入学時に購入させた。SS 課題探究Iでのレポート作成や情報検索のほ
か、紙のノートの代用など、活用を始めている。 それに伴い、今年度の初めから、第1学年の各教室にプロジェク
ターを設置した。これは、昨年度 SSH 予算を活用して購入したものである。さらに今年度も、SSH アメリカ海外研
修をコロナウイルスの影響で取りやめたことによる予算調整で、プロジェクターを新規に7台購入し、第2学年の各
教室への配置に向けて動いている。
テーマ2 学校設定科目「SS 課題探究I、II、III」の設置による段階的・体系的な課題研究の展開
(1) SS 課題探究I【SS 課題探究I授業担当者】
今年度から教育課程が変わり、主に課題探究活動を行う授業を週に1コマ、主に情報関係(コンピュータの活用や
情報の管理)を学ぶ授業を週に1コマ行っている。前者は全クラスが同じ時間帯に一斉に行い、後者は各クラスが
別々の時間帯に行う。
3
回 日付 内容
― 入学前 課題探究について、SDGs について
1 4月 12 日 KSC 前日準備
2 4月 19 日 課題探究オリエンテーション
3 5月 10 日 SDGs オリエンテーション
4 5月 17 日 プレ課題探究(SDGs) 情報収集、テーマ設定
5 5月 24 日 プレ課題探究(SDGs) アイデア提案
6 6月7日 プレ課題探究(SDGs) アイデア提案
7 6月 21 日 プレ課題探究(SDGs) アイデア提案、レポート作成
8 6月 28 日 プレ課題探究(SDGs) レポート作成、添削、発表準備
9 7月5日 プレ課題探究(SDGs) 発表
10 7月 12 日 プレ課題探究(SDGs) 発表
11 9月6日 高大連携講座 事前準備
12 9月 20 日 高大連携講座 7大学 12 講座
a 入学前課題とオリエンテーション
入学前課題として「課題探究」と「SDGs」に関するレポートを課した。ともに副教材や関係書籍、インターネット等
を調べて基本的な内容を入学前に把握しておくことを主な目的としている。さらに SDGs に関しては、17 の目標
の中から特に興味・関心のあるものを1つ選び、関連する社会的課題について自身の考えをまとめさせた。
入学後の初めの授業では、本校の SSH 事業の取組に触れながら、課題探究活動等への取り組み方や育成す
べき資質・能力について意識、理解させた。その際に活用した本校の動画教材はホームページに掲載している。
b プレ課題探究
5月から7月までは、プレ課題探究として「SDGs 達成のためのアイデア提案」に取り組んだ。入学前課題からの
流れで、SDGs に関連する社会的課題を解決するためのアイデアを提案する作業を通して、課題研究の流れを
知ることを目的とした。解決すべき社会的課題の設定においては、スクラップブックやキーワードリストにより関連す
る情報を収集・記録する方法や、ロジックツリーやキーワードマッピングにより情報を整理・分析する方法を学び、
実践した。その際、
生徒
7
の興味・関心を確認するため、その社会的課題を選んだ理由を言語化させた。
社会的課題の設定後は、課題の様々な要因を整理・分析し、その中で解決すべき要因(リサーチクエスチョン)
と、その要因を解決するアイデア及びそのアイデアにより期待できる効果(仮説)をまとめた。指導において、アイ
デアに論理的・客観的根拠が伴うことを重視し、自身の考えに5W1Hをぶつけてアイデアを具体かつ明確にさ
せ、さらに批判的思考をもってアイデアを検討させた。あわせて、指導教員や
生徒
8
に自身のアイデアを説明する機
4
会をつくり、様々な角度からの指摘を踏まえて、論理的・客観的根拠を再考することを図った。なお、この一連の
取組で用いたワークシートは本校 HP に掲載してある。7月に、最終的にまとめたアイデアの発表を行った。
(2)SS 課題探究II【SS 課題探究II授業担当者】
主に課題探究活動を行う授業を2週に3コマ、主に情報関係(コンピュータの活用や情報の管理)を学ぶ授業を2
週に1コマ行っている。前者は全クラスが同じ時間帯に一斉に行い、後者は各クラスが別々の時間帯に行う。
回 日付 内容
1 4 月 21 日 担当教員への研究内容紹介
27 4 月 28 日6月 16 日 研究活動
8 6月 23 日 中間発表準備
9 6月 30 日 中間発表1
10 7月 14 日 振り返り、今後の計画
11 9月 15 日 研究活動
a アドバンストコースの設置(13 グループ)
高い研究意識を持ち、近隣の研究施設や大学との連携の中で精度の高い実験データを蓄積しその解析を重点的に
継続することで質の高い研究成果・理
数
1
系人材を育成するための「アドバンストコース」を設置した。英語活用力とコミ
ュニケーション能力を高め、国際的な視点で物事を捉えることができる人材を育成することも重視している。アドバンスト
コースの利点として、大学・研究施設と連携して更に深い研究に結び付けるために取り組む。研究の進度によっては、
留学生 TA やアシスタントの活用、英語教員による指導を受け、英語での発表や英語での論文作成に取り組む。
<アドバンストコース>
ク゛ルーフ゜ 研究テーマ ク゛ルーフ゜ 研究テーマ
105 廃棄野菜でつくる和紙 807 英語のスピーキング学習に特化するとどのくらいネイティブス
107 物がつまらないモーターとは 808 現代文の描写が人に与える印象
ピードに近づけるのか
305 化粧品の色素について 1101 培養肉の可能性
306 花火と金属 1108 色素と食欲
308 強い汚れを落とすには 1202 味の感じ方と影響を及ぼすものについて
401 ヤマトヌマエビの体色の変化 1407 韓国ドラマからわかる事
402 動物と人との関わり
5
<スタンダードコース>
ク゛ルーフ゜ 研究テーマ ク゛ルーフ゜ 研究テーマ
101 生活に役立つ機械 701 様々な地域について調べ、地元と比較する。
102 快適な自転車通学 702 成人年齢と強い国家の相関
103 紙飛行機を操る 703 政治から考える日本とアイスランドの男女の差は何
104 効率の良い発電の方法 704 ジェンダーに対して日本と海外の政策や取り組み
か
106 タイヤについて 705 過去の時代にインフルエンサーはいたのか?
108 竹由来の高品質な紙を作る 706 環境に配慮された理想の選挙カー
908 部活動の勧誘について 707 騎士道と武士道の違い
1302 運動能力と五感の関係 708 早生まれは経済的に得なのか、損なのか
1304 スライディング 1002 色が人に与える影響について
1401 音波消火器の実用化 1003 色と人類
201 耐震構造のある建築へ 801 少人
数
2
(個別)教育のもたらす効果
202 耐震 802 学力向上のための教育と娯楽
203 環境保全型の家の構造 803 現在の教育を通して未来の教育へ
204 県相たて直しプロジェクト 804 教育の問題
205 物理学から見るこの先の大地震の予想 805 教育が与える良い影響と悪い影響
206 土砂崩れの防止に必要なことは何か? 806 文字上での会話について
207 体育館の環境 809 文字とリズム
208 なぜ相模原市は自転車事故が多いのか 901 日本語の方言の変化要因
1301 甲子園の『魔曲』とパフォーマンスの関係性 902 日常生活における行動と記憶力の関係性
1303 ラジオ体操と体力向上について 1408 創作物から考察する愛される人物像
301 蛍光塗料について 1001 目が人に与える印象
302 身の回りの光の色 1004 売れるジュースのパッケージデザインは何か
303 状態変化 1102 市販の弁当で食生活を豊かにする為に
304 雨風に強い金属を調べる 1103 同じ量の食事でも見た目によって得る満足度は変わ
307 2 種類の溶質を水に溶かし、それぞれの溶解度の変化 1104 世界で共通しておいしいと思う料理をつくる
るのか。また甘いものでも同じ結果になるのか。
404 人と犬の嗅覚と味覚
とその原因について 1105 食品ロスを改善できるお菓子を作ろう!
405 植物と人間の自然治癒力について 1106 レトルト食品を美味しくするには
501 新しい星座を見つけよう 1107 食材の組み合わせ
508 気象について(全般) 1308 運動後の栄養補助食品との付き合い方
1305 ドーピングと運動能力の関係 1406 ベストセラーをロングセラーにするために
407 海洋生物に最も悪影響を及ぼす要因物は何か 1005 洋服の系統と性格
408 3 秒ルールは本当に正しいのか 1006 服装と性格の関係性
502 3秒ルールは本当か 1007 メイクで自分になりたい自分になる (人文学)
503 水の生態系(人口の多い少ないによる違いの調査) 1201 小麦粉の種類と使い分け
504 水中生物が河川周辺の環境に及ぼす影響 1203 菌をつかった栽培
505 ゴミの増加が土壌及び土壌に生育する生物に与える影 1204 ゆかりの容器開発
506 大型船が海に与える影響
響 1205 過去から学ぶ衣服
507 川の水質がどの程度なのか、参考研究と比較して調査 1206 緊張のほぐし方
1306 休息の効果を高めるには?
する 1207 視力の回復
1307 疲労回復について 1208 人の目を引き、人の目に優しいロゴや広告の作成
403 人間と生物の生活と影響 406 汗の臭いを抑える消臭剤をつくる
601 一番当たる出席番号・席 903 心理学について
602 日常に関する
数
3
学 904 話し方や声色がもたらす影響・心理学
603 2 つのデータ間に因果関係があるか判断する 905 第一印象を良くする方法は何か
604 紙を生かす製品を作る 906 日本人に必要なコミュニケーション能力
605 誰もが簡単に飲める薬開発 907 メンタルについて
606 薬関係 1402 不協和音と不協和音を聴いた時の心理に関する考
607 副作用を減らすために 1403 音楽についての流行心理
察
608 風邪の特効薬をつくる 1404 音楽流行と社会状況
1008 ノーマルカメラで美しく魅せるための環境とは 1405 どんな MV が高校生を惹き付け、人気をもたらすの
か
6
(3) SS 課題探究III【SS 課題探究III授業担当者】
課題探究活動を行う授業を前期に2週に3コマ設置している(後期は授業なし)。今年度から、授業の時間割の中
で授業を行う「前期集中型」に加え、授業時間外の放課後に研究をし夏季休業中の授業で研究成果をまとめる「夏季
集中型」を設置した。
1前期集中型
履修人
数
4
:6人
回 日付 内容
1 4月 21 日 課題研究テーマの確認、今後の実験計画
2 4月 28 日 実験計画の確認、実験器具・実験方法の確認、実験準備
315 5月6日7月 15 日 実験の継続、実験記録の作成、実験器具・実験方法の確認
― 8 月3,4日 令和4年度 SSH
生徒
9
研究発表会
報告書作成
「SS 課題探究I」「SS 課題探究II」で身に付けた課題解決力に加え、分野横断的な着眼や思考、創造性を養うた
め、課題研究を深化する過程の中に、普段の授業で学ぶ内容や日常における社会的課題との関連性や大学進学後の研
究を視野にいれたキャリア意識を高める活動を行った。また、
生徒
10
研究発表会に向けたポスター作成をはじめとしたプレゼンテ
ーションに関する取組をとおして自己表現能力を向上させた。大学などの研究機関と連携することで、研究を深化させ、探究
力の向上を目指した。
研究テーマ
About foreign students 外国人留学生について
What kind of countries have a lot of wars? 戦争が多い国はどのような国か?
Promotion of active women participation 日本の助成活躍推進に関する実態
To spread organic food in Japan 日本でオーガニック食品を広めるために
Xinjiang Uyghur Autonomous Region’s Racism Issues Considered from the Causes
原因から考える新彊ウイグル自治区の人種差別問題
Consider of the smartphone case equipped with a one-handed manual generator
using a planetary gear mechanism 遊星歯車機構を利用した方手形手動発電機搭載のス
マートフォンケースの考察
7
2 夏季集中型
履修人
数
5
:1人
研究テーマ
えびの食感を再現した“エビカマ”を作る
回 日付 内容
1 5月 13 日 課題研究テーマの確認・設定、今後の実験計画
2 6月 10 日 実験計画・器具・方法の確認、実験の報告、実験準備
3 6月 22 日 実験計画・器具・方法の確認、実験の報告、実験準備
4 7月8日 実験計画・器具・方法の確認、実験の報告、実験準備
1 7月 21 日 実験計画・器具・方法の確認、実験の報告、実験準備
2 7月 25 日 実験計画・器具・方法の確認、実験の報告、実験準備
3 7月 29 日 実験計画・器具・方法の確認、実験の報告、実験準備
4 8月4日 国民生活センターにて予備実験
5 8月8日 国民生活センターにて本実験
6 8月 15 日 まとめ、レポートの確認
「SS 課題探究I」「SS 課題探究II」で身に付けた課題解決力を活かし、自身の設定した仮説に対する検証を、専門
的な知識を身に付けながら、生徒自身が主体的に計画を立て、実施した。また、実験を行う際には、学校内の設備にとどまら
ず、外部の実験施設を利用し、研究分野の専門家からもアドバイスを受けながら、研究を深化させ、探究力の向上を目指し
た。
(4) 校外研究発表会
1SSH 生徒研究発表会【岩滝先生(引率・指導)、学習G(指導)】
全国の SSH 指定校から代表が集まり発表を行う「SSH 生徒研究発表会」に、次のとおり参加した。
日時:令和4年8月3日(水)4日(木)
場所:神戸国際展示場
参加:3年高橋沙綾、岩永実津穂、渡邊陽翔
研究テーマ:「い草の髄の重油吸収材」
8
内容:1日目は本校の課題研究の代表として上記の研究を、ポスター形式で発表し、他 SSH 校の教員や生徒
から意見をもらい、講評を受けた。2日目は、1日目の内容から代表6校が選ばれ、会場で発表を行い、
全国にオンラインで流された。
JST審査員講評
・い草が高い重油吸収能力を有する事の発見はすばらしいと思います。い草を半分に裂く事が簡単にできれ
ば、大変有用かと思います。
・重油の流出事故が問題となっている現在、
「たたみのい草の髄」が重油吸収効率が高いという本研究の知見
は高く評価できます。身近な環境問題を植物の力を利用して解決するというアイディア見事です。家庭の
油の吸収材として利用できるようになればよいですね。
・目的にある内容について結論で論じられていない部分がある。まとめは重要です。せっかく写真をとって
いるので、もっとポスターへ活用した方がよい。
・植物を用いた流出重油の回収方法として、面白い研究です。今後の研究の発展を期待しております。
3 SSH 生徒研究発表会に係る情報交換会【学習G】
県内の SSH 指定校間で、全国 SSH 生徒研究発表会前に発表練習を行い、情報交換した。
日時:令和4年7月 28 日(木)14:0015:30
方法:Zoom によるオンライン
参加:3年高橋沙綾、岩永実津穂
厚木、横須賀、希望ケ丘、多摩、平塚江南、横浜緑ケ丘
(5) Kenso Start Camp【第1学年、学習G】
対象:第1学年全員
日時:令和4年4月 13 日(水)15 日(金)
場所:県立愛川ふれあいの村
内容:県相生としての出発点として、3年間を見通した目標設定をし、次世代のリーダーに必要な資質の礎を築く。
・松下政経塾政経研究員 西野偉彦氏「志を立てよう高校入学、その先へ」
・ベネッセ講師によるワークショップ
9
テーマ3 理
数
6
系キャリア教育の視点で行う高大接続の在り方の研究
(1) 高大連携講座【SS 課題探究I授業担当者、諸岡先生、宮川先生、江藤先生、学習G】
日時:第1回 令和4年9月 20 日(火)14:3016:30
第2回 令和4年 10 月4日(火)14:3016:30
対象:第1学年
内容:事前に掲示された講座一覧の中から興味のある講座を選択し、やや専門的な分野(理系と文系の両方の分野)
の講義を受けて新たな知識を身につける。また、今後の課題研究活動の入門として、各分野の研究方法や手段
(実験方法やデータの分析方法、情報の収集方法等)を学ぶ。
講座
第1回 9月 20 日(火) 第2回 10 月4日(火)
東京都立大学 健康福祉学部 16 人 東京都立大学 健康福祉学部 41 人
東京都立大学 システムデザイン学部 38 人 東京都立大学 人文社会学部 24 人
東京都立大学 アドミッションセンター 11 人 法政大学 社会学部 18 人
中央大学 経済学部 21 人 電気通信大学 情報理工学域 26 人
北里大学 医療検査学科 32 人 東京外語大学 大学院総合国際学研究院 22 人
東北大学 宇宙地球物理学科 27 人 東海大学 情報通神学部 17 人
横浜国立大学 理工学部 58 人 一橋大学 法学研究科 39 人
神奈川工科大学 情報工学科 15 人 東京理科大学 理学部 20 人
神奈川工科大学 電気電子情報工学科 13 人 東京農業大学 農学科 35 人
麻布大学 動物応用化学科 22 人 麻布大学 獣医学科 14 人
麻布大学 食品生命科学科 17 人 麻布大学 臨床検査技術学科 22 人
麻布大学 環境科学科 9人
(2) Kenso Senior Camp【第3学年、学習G】
対象:第3学年全員
日時:令和4年4月 14 日(木)
場所:本校教室、体育館
内容:・講話1「高校大学教員海外を通した経験と進学・将来へのアドバイス」
(講師:本校 OB・旧職員 中嶋氏)
・講話2「社会や企業に求められる力」(講師:株式会社牧野フライス製作所 前原氏)
・課題解決型ワークショップ(講評:前原氏、中嶋氏)
10
(3)サイエンスゼミナール【中村先生、荻野先生、中西先生、学習G】
1第1回「3Dプリンター教室」
日時:令和4年6月 24 日(金)15:3017:30
講師:福田浩之氏(国立研究開発法人科学技術振興機構)
参加:31 名(2学年 13 名、1学年 18 名)
内容:講義を通じて3Dプリンターの仕組みや使用方法、意義を学び、生徒の科学的探究力の育成に資すると
ともに、大学での学びへの関心の深化を図る。
講義:3Dプリンターで何ができるか?
実践:3Dデータの作成、3Dプリンター作品の製作
2第2回「牧野フライス製作所工場見学」【佐々木先生(引率)、学習G(企画・引率)】
日時:令和4年7月 21 日(木)12:3016:30
講師:前原条二氏(牧野フライス製作所)
参加:17 名(2学年8名、1学年9名)
内容:工作機械メーカーの工場見学を通じて、日本の機械の最先端の技術やモノ作りの魅力を学び、生徒の科
学的探究力の育成に資するとともに、大学での学びへの関心の深化を図る。
(4)サイエンスツアー【藤野先生(企画・引率)、相崎先生(企画)、野中先生(引率)、岡野屋先生(引率)、
学習G】
日時:令和4年8月1日(月)8月2日(火)
訪問先:(1日目)日本科学未来館、JAXA筑波宇宙センター
(2日目)サイエンス・スクエアつくば、地質標本館、CYBERDYNE
STUDIO
参加:20 名(2学年3名、1学年 17 名)
内容:校外の研究施設等を訪問し、施設の見学やワークショップ等の活動をとおして生徒の自然科学や科学技術に
関する高い興味・関心を喚起するとともに、科学的探究力の育成に資する。
11
(5)科学研究部の活動【科学研究部顧問】
1 相模川の岩石を調べよう
日時:令和4年5月4日(水)12:2016:00
場所:高田橋多目的広場(相模川の河原)
目的:相模川の岩石観察をとおして身近な地域の地学に興味を持ち理解を深め岩石判別の力を養う。
2 箱根フィールドワーク
日時:令和4年5月 21 日(土)
場所:箱根旧街道
目的:箱根の旧街道を、山中の植物を観察しながら散策した。
3磯の体験学習
日時:令和4年7月 29 日(金)10:0014:30
場所:観音崎自然博物館
内容:横須賀・三浦半島の磯の生き物の観察を行った。実際に海に入り、クラゲ、ウニ、ヒトデや小さな魚を捕まえ、
各生物の生態や分布について体験した。また、博物館では海藻標本の作成や、海洋生物をはじめとして
SDGs や海洋保全にも関連する展示の見学も行った。
4相模原市立横山公民館「夏休み教室」
日時:令和4年8月7日(日)10:0012:00
場所:相模原市立横山公民館大会議室
内容:夏休み期間中に地域の小学生等に向けて、子ども向け科学実験ショーを発表した。地域の子どもの科学
的興味・関心の喚起・向上に貢献した。
5文化祭展示
日時:令和4年9月 10 日(土)11 日(日)
場所:本校生物室
内容:日ごろの部活動の成果を文化祭で生徒、保護者、中学生に展示発表した。飼育している生物の展示、顕
微鏡観察体験、岩石の観察、偏光板の特性など、理科の各分野にわたって展示を行った。また、部員が
各自で研究している内容をレポートにまとめ、あわせて発表を行った。
(6)外部機関との連携
国民生活センターとの連携
日時:令和 4 年 5 月 19 日(木曜日)13 時 30 分~15 時 30 分
場所:国民生活センター(相模原市中央区弥栄)
参加:2 年生アドバンストコース 3 グループ 9 名
内容:国民生活センターの各施設、機材について詳しい説明を受け自分の研究に関連する機器等を探す。
人工気象室など実際に体験する。
12
(6)課題研究 TA 支援制度【SS 課題探究II・III授業担当者、学習G】
1東京都立大学との連携
日時:(第1回)令和4年7月 28 日(木) Zoom によるオンライン
(第2回)令和4年8月 17 日(水) 本校会議室
(第3回)令和4年9月 20 日(木)SS 課題探究IIの授業の際に助言・指導をもらう 4名来校
3 SS 課題探究III 5月頃から 、神奈川工科大学の留学生2名を定期的に TA として授業に招いた。
テーマ4 理
数
7
系分野の英語活用力及びコミュニケーション能力の育成
(1) 留学生の受け入れ【HR 担任、教科担当、全職員、学習G】
1 短期留学生
人
数
8
:1年生 1人(ドイツ)
期間:6月 13 日7月1日
13
<1年受け入れクラス生徒アンケート>(回答
数
9
38)
[外国の文化について](14 回答)
○相手の国の文化を知るきっかけにもなり、もっと外国のことを知りたいと思った。
○自分の知らない国の文化や価値観、また自分じゃわからない様な日本の良さなどが知ることができて、とても良い経験になり
ました。
○海外の政治などの情報を現地の人の声として聞くことができたこと。
[留学生との交流について](8回答)
○言葉の壁はあったものの、一緒に体育祭に参加できたり、誕生日のお祝いができたり、クラスメートが増えて嬉しかった。
○英語でのミニ授業をしてくれてとても楽しかったし、英語の重要性が分かった。
[コミュニケーションについて](6回答)
○英語を実際に話すことができて、自分の英語力に自信がついた。
○日本の文化を伝える難しさ、文法だけではなく伝えようとする気持ちが大切だと知った。
[楽しかった](5回答)
○とにかく楽しかったし、色んなことを話せてよかった。
[その他](4回答)
○仲良くなれてますます海外に行きたいという思いが強くなった。
○日本語を話すことができていたから相当な努力をしたと思う。私も留学したいなら外国語を話せるように努力しようと思った。
○英語も習っている期間に大きな差がないのになぜ自分達が劣っているのかがわかった。具体的には、英語の授業で彼は積極
的に英語で発言していたこと。
2長期留学生
人
数
10
:1年A組1人(ドイツ)、1年C組1人(ドイツ)
期間:令和4年9月2日(金)令和5年7月予定
(2)英語ディベート【英語科、英語ディベート部顧問】
1文部科学省後援 PDA 全国高校即興型英語ディベート合宿・大会 2022
日時:令和4年8月5日(土)8月6日(日)
方法:Zoom によるオンライン
入賞:ベストディベーター賞(授業の部・課外活動の部初心者)2名
ベスト POI 賞(授業の部・課外活動の部初心者)1名
14
2 PDA神奈川県高等学校即興型英語ディベート(横浜翠嵐高校、横浜緑ヶ丘高校、相模原高校)
日時:令和4年9月 17 日(土)
方法:Zoom によるオンライン
入賞:ベストディベーター賞 5名、ベスト POI 賞 3 名
感想
・しっかりとディベートの試合を他校としたのは初めてだったのですが、経験を積むことができてよかったです。
・他の高校と交流することが出来たり、個人コメントで自分の成長ポイントをみつけることができたりして、とても楽しかったです。
・自分にはない見解をもらえてとてもよかったです。
・フィードバックをとても丁寧に行っていただきとても学びになりました。楽しく学びになる貴重な時間をつくっていただきありがとうございます。
(3) 九州大学研究室訪問【学習G】
日時:令和4年9月 12 日(月)14 日(水)
場所:九州大学 伊都キャンパス
講師:荒谷邦雄氏(九州大学 比較社会文化研究院 教授)
宮寛史氏(九州大学 システム情報科学研究院/超伝導システム科学研究センター 教授)
田村茂彦氏(九州大学 基幹教育院/分子細胞学研究室 教授)
参加:11 名(2学年7名、1学年4名)
内容:生徒による SS 課題研究発表〔英語でのプレゼンテーション〕、質疑応答
教授・学生からのフィードバック、工学部各研究室見学、九州大学学部生・院生との交流会
(4) オーストラリア短期留学
日時 令和5年3月 10 日(金)3月 22 日(水)(13 日間)
場所 オーストラリア・ニューサウスウェールズ州(NSW)、シドニー
人数 30 人予定
校内職員研修、外部打合せ
(1) 新着任者オリエンテーション【新着任者、各GL】
日時:令和4年4月1日(金)
内容:本校新着任者を対象に、SSH の取組に関する説明を行い、情報を共有した。
(2) SSH 校内研修会【全職員】
日時:令和4年5月6日(月)
内容:副校長より課題探究活動に関する講義、学習Gより今年度の取組の計画等の説明を行い、本校 SSH の
取組や指導方法などを研修した。
15
職員アンケート
・これまでメンターの研修会がなかったから大変有意義な一歩であったと思います。テーマ設定と仮説が立てられれば半分以
上終わったものであるように感じられています。※引き続きメンターの研修会と担当教員の情報共有を行っていただきたいと
思います。
・研修会の開催はとてもよかったと感じる。
(4年目ではじめてであったことはあるにせよ。
)大学の研究室のように担当の先生
が大きなテーマを掲げ、生徒がそこに集まるのはどうか。
・SSH事業を全職員で行うことが伝わる研修会だった。
(3)麻布大学来校【管理職、学習G】
日時:令和4年6月 27 日(月)
内容:大学側から、本校の活動(特に探究活動)と連携できることはないか、と連携に意欲的な話を提供された。
本校の課題研究において外部との接続の一助となる点から、検討する。
(4)神奈川県立高等学校向け情報交換会(1人1台パソコンの活用事例について)【校長、学習G】
日時:令和4年8月5日(金) マイクロソフト社及びオンライン
内容:マイクロソフト社が主催の情報交換会。県内の該当校から数名ずつ参加し、マイクロソフト社またはオンラインに
て研修が行われた。また、横須賀高校の実践例が紹介された。
(5)東京都立大学連携高校研究協議会【校長】
日時:令和4年8月 1日(月)東京都立大学
(6)SSH 運営指導委員会【管理職、各Gリーダー、学習G】
日時:(第1回)令和4年 10 月 12 日予定 本校
(第2回)令和5年3月 23 日予定 場所未定
16
(参考)研究開発の課題
(1)研究開発課題
科学的探究力と国際性を備えた次世代のリーダーを育成する高大接続プログラムの研究開発
(2)目的
課題研究の実践を主軸に、将来、国際社会で活躍できる次世代のリーダーとして、科学技術の振興や社会の発展に貢
献できる人材に必要な「科学的探究力」※1及び「国際性」※2を育成するために、高校と大学との協働による「高大接続プログ
ラム」の研究開発を行う。
※1 科学的探究力:「生徒自身が主体的に設定した課題を論理的・実証的な手法を用いて協働的に解決していくことをとお
して、身近な現象や事象の原理・原則を明らかにしたり、新たな技術を創出したりしようと志向する力」と定義する。育成し
たい資質・能力は次のとおりである。
<資質>知的好奇心、科学的倫理観
<能力>課題設定力、研究計画力、情報活用能力
※2 国際性:「国際社会で活躍する次世代のリーダーに必要な国際的な視点で物事を捉える力」と定義する。育成したい資
質・能力は次のとおりである。
<資質>異なる文化や価値観の受容性、異なる文化を持つ人との協働性
<能力>コミュニケーション能力、英語活用力
(5)研究開発の内容
テーマ1 すべての教科・科目において主体的・協働的な学習を展開するとともに「科学的探究力」及び「国際性」を構成する
資質能力の育成並びに学習評価方法の研究
すべての教科・科目において主体的・協働的な学習を展開することにより、「科学的探究力」の基盤となる論理的な思考
力・判断力・表現力の育成を図るとともに、教科・科目の特性を生かして「科学的探究力」及び「国際性」を構成する資質・
能力の育成を図る。併せて各教科の学習評価方法についても研究する。
テーマ2 学校設定科目「SS 課題探究I、II、III」の設置による段階的・体系的な課題研究の展開
学校設定科目「SS 課題探究I、II、III」を設置し、段階的、体系的に課題研究に取り組み、研究活動を実践しながら
「科学的探究力」の基盤となる論理的な思考力・判断力・表現力の育成を図る。
テーマ3 理数系キャリア教育の視点で行う高大接続の在り方の研究
理数系分野に強い関心を示し高い研究意欲を持つ生徒を対象に、高校と大学が協働して、志の高い科学技術人材の
育成に向けた「高大接続プログラム」を研究開発する。
テーマ4 理数系分野の英語活用力及びコミュニケーション能力の育成
実践的に英語を活用する学習プログラムを開発し、理数系分野の英語活用力とコミュニケーション能力の育成を図る。
17