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取得日:2024年03月19日[更新]

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「東北・フクシマ」フィールドワーク 3日目・4日目 - 長野県松本県ケ丘高等学校

「東北・フクシマ」フィールドワーク 3日目・4日目

18日に「東北・フクシマ」フィールドワークから無事帰ってきました。15人の参加でしたが、誰ひとり体調不良にもならず元気です。

フィールドワーク後半戦の3・4日目は、原発事故の影響を強く受けている地域で「復興」の現実ありようを考えました。3日目の17日は、飯舘村で伊藤延由さんによる案内と講義をいただきました。伊藤さんは2010年に飯舘村に移住し、農業を始めた矢先に原発事故に見舞われ避難を余儀なくされた後、飯舘に戻りキノコをはじめとする山の幸などの放射線量を測定し続けています。測定データから得られた浜通りの現実を丁寧に、真摯にお話しいただきました。お昼は飯舘で採れた野菜を存分につかったお弁当を一緒にいただきました。その後、警戒区域で「殺処分」にしなければならなかった牛たちを飼い続けている浪江町の「希望の牧場」吉沢正巳さんのお話を聞きました。胸の熱くなるお話でした。過激な言葉と行動の奥にある温かく繊細な心に触れ、何が一番大事なのか、深く考えさせられました。

4日目の18日は「震災遺構・浪江町立請戸小学校」と「東日本大震災・原子力災害伝承館」をまわりました。震災から13年、震災直後とは景色が全く変わっています。放射線の影響でなかなか手のつかなかった瓦礫や倒壊家屋の撤去等もここ数年で一気に進み、新しい道路や綺麗な建物が次々に立っています。といっても、震災前に戻ったわけではありません。人が戻っているわけではないし、原発の廃炉も未だ先の見えない状態です。しかし風景だけは確実に変わってゆくのです。そんななかで「伝承」の大切さは言うまでもありません。多くの展示・映像資料等には、「普通の」人々の言葉、証言がたくさん詰まっていました。おそらく震災から10年を経て伝えるためにやっと語ることのできたこともあるでしょう。そんな言葉のひとつひとつから、人が生きていくとはどういうことか、過去に学びながら未来を作ってゆくとはどういうことか、深く考えさせられる旅でした。

生徒達は今後、この経験を題材にそれぞれの「小論文」を完成させます。