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取得日:2023年12月23日[更新]

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令和5年度 第1学期始業式 式辞
令和5年度を始めるにあたり、良いスタートを切り、それが持続できるよう、皆さんに実行してもらいたいことがあります。それは「セルフチェック」を行うこと。よくアスリートがベストなパフォーマンスを出すためには、「心技体」をバランスよく鍛えることが大切だと言われています。「こころ」と「からだ」と「わざ」、どれが欠けても、本人が持ち得るベストパフォーマンスは出せません。
皆さんに求めるのは、「志学人(し・がく・にん)」のセルフチェックです。「し・がく・にん」何のことか? それは、本校が重点に置いている3つのこと。「し」は志(こころざし)。「がく」は「学力」、「にん」は「人間的力」。一つ目の、「志」というのは、以前にも言いましたが、どこの大学に行くということばかりではなく、その先の「将来、自分はどんな形で社会と関わり、貢献していくか。どんな人生設計を描くか。」という長期的なもの。とは言っても、現時点の本音は、大学という短期的な目標なのかもしれません。二つ目の「学力」は、一朝一夕で身に付くものではありません。規則正しい生活を通して、日々の積み重ね、主体的に学習する姿勢が重要になってきます。三つ目の「人間的力、人間力、人間性」は、人と関わるコミュニケーション能力、耐える力や、やり通す力、解決しなければならない課題と出くわしたとき、周囲と協力して解決策を考える力、人間性となれば、相手を思いやる心なども含まれるかもしれません。
「し・がく・にん」、アスリートの「心技体」に通じるものがあります。これからの残された高校生活、さらには、卒業してからも重要な、「将来への志」「それに見合う学力」「人間的強さ」をバランスよく伸ばしていってもらいたいと思います。セルフチェックをして、バランスがよくない人は、慌てることなないですが、これから先、自分の可能性を最大限に発揮させるために、日々の取り組みや心がけを少しずつ修正していきましょう。何をしたらいいか、何を修正したらいいか、方法は、自分で考え、解決していきましょう。そして、ベストパフォーマンスが出せるようにしていきましょう。
先ほど話した「志」に関連して、「社会貢献」という話をしました。「社会貢献」って、ボランティアでもするのか? そうではありません、「仕事を通して世の中の役に立つこと」です。世の中は様々な仕事を通して支えられています。世の中には思いもよらぬ仕事もあり、令和の情報通信関連の進歩、例えばAIの実用化などもあり、新しく生まれる仕事、なくなってしまう仕事もあります。日本産業分類というものがあり、その大分類を少しかいつまみながら「 〜業」という言い方で例を挙げてみます。どんな具体的な仕事が思い浮かびますか?では、農業、林業、漁業、建設業、製造業、電気ガス水道業、情報通信業、運輸業、郵便業、卸小売業、金融業、保険業、不動産業、学術研究、宿泊業、娯楽業、教育、医療、福祉、などなど。全てが無くては困る、我々の生活に必要なものです。みなさんは、将来、どの分野で社会貢献をしていくのでしょうか。会社の大きい小さい、地方、全国的、世界的であっても、その価値は変わりません。人が働くのは、自己実現を通して、家族を支えるためと、社会を支えるためだとも言えます。
社会貢献、もう少しわかり易く言うと、働くこと。同じ仕事をするにも、開発や研究、リーダーとして仕事を引っ張る人もいれば、一社員としてコツコツと地道に頑張る人もいます。これは個人的な印象ですが、今のみなさんは、どちらにも成りうる可能性があるかなと感じています。よく言えば、皆さんは前者の、開発や研究、リーダーとしての資質を兼ね備えていると思います。裏を返せば、後者の可能性もあります。働くことに優劣はないのですが、いかに「高い志」を持ち続け、「し・がく、にん」のバランスを向上させていくかがカギだと思います。
自分の強みで「社会貢献」をするには、世の中の流れを常に感じ取る必要があります。その一番いい方法は、「新聞を読むこと」。アンテナを高くして、常に興味関心のある情報をチェックすること。テレビやインターネットのニュースでもいいですが、その日の出来事的なニュースが多く、新聞にはかないません。家庭で新聞をとらない家もあるようですが、学校でも読むことができます。ぜひ、利用してください。
本校でも、1,2年生が総合的な探究の時間で、ビジネスプランや地域探究活動に取り組み、私も発表会を見学させてもらいました。みなさん、チームで話し合って、よく深掘りしているなという印象を受けました。大切なのは、その続きがあるかどうか。3年生になって、終わりではなく、そのテーマを追究し、自分の進路につなげていく人、また、テーマは異なるが、探究の手法を今後に生かしていく人、3年生のまとめ方、「自分の志」への接続が重要かと思います。
ここ数年よく耳にするSDGs「持続可能な開発目標」と日本語に訳されますが、SDGsは2015年9月、国連サミットで決められた国際社会の共通目標です。このサミットでは、2015年から2030年までの長期的な指針として、社会、経済、そして環境等の17の目標が設定されています。産業革命以降、世界中で開発競争が繰り広げられてきた結果として貧困や飢餓を招き、自然環境が破壊されたことで経済・社会の基盤となる地球の持続可能性が危ぶまれたことに起因しています。17の目標に関連して、その解決のためにいろいろなことが実行に移されています。
令和になって数年経ちましたが、地球温暖化を筆頭に、世界を巻き込むウクライナとロシアの問題。この先どうなるのか全く予測が難しい時代になってきました。解決方法はあるのでしょうか?皆さんならどうしますか。だれかが何とかしてくれると思いますか。他人事ではなく、いかに自分のこととして考え、一人ひとりが小さくてもSDGsの目標に向かって意識し、取り組むことが大切ですね。若い世代の皆さんが、将来の重要な社会貢献の選択肢にしてもらえるとありがたいことだと思います。
令和の予測できない世の中、コロナ禍で少し価値観も変わってしまった世の中、情報通信機器が発達し豊かで便利になる世の中、浜松南高生に願うことは、内なる自分を鍛え、世界に広く目を向け、「好奇心旺盛に」ものごとをとらえ、世の中のことを自分のことととらえ、常に問題意識を持ち、それをこれからの進路や学問につなげていってもらいたいと思います。
3年生は、18歳になると成人として扱われます。大人としての振る舞いや責任とは何か。この一年しっかり考えてください。
最後に、新型コロナウイルス感染症は少しずつ収束し、マスクの着用が任意になり、生活にも変化が出てきました。しかしながら、大勢が集まる場所、大きな声を出す場面等では、基本的な対策、家族等の健康状態にも気を配りながら、継続して予防策を実行してください。

それぞれの夢叶えよう、浜松南高校で ?

〜Be the best you can be!~
校長 井口 辰夫


浜松南高校は、校訓「最善を尽くそう」の下、勉学そして部活動に日々努力を重ね、充実した高校生活を送りながら、志をたて、挑戦し、それぞれの夢を叶えることができる学校です。
スクール・ミッション(本校の果たす役割)を、『地域の大学や企業と連携しながら、高い学力と幅広い人間性を育む教育活動を通して、社会に貢献しようとする志を持ち、最善を尽くして21世紀に自らの人生を切り拓き生き抜く人材の育成を目指す』と定め、日々の教育活動を行っています。
本校では学習活動と部活動を両立するため、どの運動部・文化部も19時30分の完全下校を厳守しています。多くの部活動で県・東海・全国の各大会への出場など、目標に向かって日々努力し活動する一方で、精一杯、学び、鍛え、国公立大学を中心に四年制大学等へ進学し、卒業時には多くの生徒が自身の進路希望を達成し、「南高に来て本当によかった」と自信を持って言えるようになります。なお、ここ数年進路実績も好調で、3年間の国公立大学合格者数では、107名(令和元年度)、135名(令和2年度)、141名(令和3年度)と目覚ましい結果を残しています。
どの高校に行こうかと悩んでいる中学生の皆さん、高校進学は、初めて「自分の意思で選び、決める」ということを必要とします。何を学校選びの判断基準とするか、それは様々ですが、「充実した学校生活」、別の言葉で表現すると「自分の学力、人間力を伸ばせる学校」、そして「将来の志を持つことができる学校」ではないでしょうか。
そこがベストな場所(学校)かどうか。それを判断するには、行って、見て、聞いて、実感するしかありません。中学生の皆さん、ぜひ体験入学や公開授業1日に浜松南高校に足を運んで、その雰囲気を肌で感じ取ってください。創立60年目を迎える歴史を持ち、普通科と浜松地区唯一の理数科を併設した浜松南高校は、皆さんの期待にこたえられる魅力ある高校です。

ようこそ浜松南高校へ
本校は、昭和38年に創立され、令和2年度、58年目を迎えました。現在は第2・3学年は9学級、第1学年は8学級、計26学級(各学年の理数科1学級を含む。)を擁し、静岡県の県立高校としては規模の大きな学校です。1,061人の生徒は、それぞれの進学希望実現を第一の目標としながらも、毎日午後7時30分完全下校というルールのもと、部活動や学校行事にも打ち込み、充実した学校生活を送っています。何事にも真面目に一生懸命に取り組むのが南高生の最大の特色であり、本校の校訓「最善を尽くそう」は、南高生の日々の姿勢に体現されていると言ってよいと思います。

本校の特色の一つである理数科は、日本の科学技術の発展をリードする人材の育成を目指して平成15年度に設置されました。大学・研究所訪問、研究者を招いての特別講座、課題研究など普通科にはない特別な教育課程が組まれ、学究的興味・関心・意欲を高める中で高い学力を身につけることができます。この春に第12期生が卒業しましたが、これまで東大、京大をはじめとする国公立大学、難関私立大学に多くの生徒が進学し、学業における本校の牽引役となっています。
かけがえのない高校3年間、生徒一人ひとりが「やりきった」(最善を尽くした)と言って卒業できる学校、それが南高であり、私たち教職員は全力で生徒諸君を支援します。



中庭から望む北館(普通教室棟) 理数科の核融合科学研究所訪問