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取得日:2024年03月20日[更新]

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    豊    田    西                                                             第22号
     進路指導部                                                              平成29年1月
 
   平成29年の世界は、大きな節目を迎えていると感じさせられます。アメリカでは大統領が交代しました。
 ヨーロッパではイギリスのEUからの離脱が進んでいきます。中東では、相変わらず他者を受け入れない過
 激な思想が混乱を招いています。
   こうした時代を生きるために必要なことは何だろうかと考えてみたところ、それは、「社会的関心」では
 ないかと思い当たりました。「風が吹けば桶屋が儲かる」という言葉の通り、自分の身の周りに起こってい
 る小さな出来事の中にも、実は、世界的な問題につながっていることが多くあります。しかし、私たちは目
 の前で起こる出来事は理解できてもその背後にある世界的問題まではなかなか結びつけることができませ
 ん。旬の季節に関係なく新鮮な野菜が食べられるのはなぜでしょうか。霜降り牛肉を生産するために必要な
 食料で、何人の子どもが育てられるのでしょうか。日本では当たり前のことが、世界では本当に限られた人
 間にしか手に入れられない特別なことだということもあります。私たちは、一人では生きられません。同じ
 ように日本も世界から孤立をしては成り立ちません。目の前の現実を世界に結びつける想像力が求められて
 います。そして、その想像力は社会的関心によって裏付けられると思います。
   本校はSSHとして課題研究への取り組みが進めていますが、課題研究の難しさは課題の設定にあると思
 います。目の前に起こる現象の疑問を解消するだけにとどまらず、それを環境や資源、生命などの社会課題
 に結びつけることができれば非常に深い内容になります。そのためには、日頃から社会的関心を研ぎ澄まし
 ておく必要があります。社会的関心を磨くためには、読書や新聞を読むことは欠かせないと思います。2学
 期の終業式では、冬休み中に1冊は本を読もうと呼びかけました。私たちが情報を得る機会のうち、テレビ
 は映像・音声を全て与えてくれます。おそらく私たちの脳も受け身になっています。読書は、文字情報から
 風景や場面を想像して、能動的な時間を過ごすことができます。能動的に考える習慣は、課題設定の際にも
 役立つはずです。冬休みよりも日程的なゆとりがある春休みには、1冊と言わず2冊3冊と読書を進めて、
 新学期の課題研究に向けて準備をしてもらいたいと思います。高校生も、現実の社会から切り離されて学校
 や同世代とのつながりの中だけで生きられる時代ではありません。2年生は、4月以降受験生であると同時
 に主権者になります。受験を言い訳にして主権者としての義務を放棄するわけにはいきません。1年生もそ
 の時はすぐにやって来ます。本校は、3学期を次の学年の「ゼロ学期」と呼んでいますが、それは学習面だ
 けのことではありません。社会に対する責任が重くなることに備えるための時間でもあります。世の中との
 つながりを考える場面として3月にはキャリアウィークを実施します。小さなきっかけではありますが、大
 きな課題につなげてもらいたいと願っています。
 
          3月までの主な進路行事
 「進路シラバス(保護者版)」の各学年欄も御覧ください。
 1/29(日) 2年 駿台高2東大レベル模試(公開会場)
 2/11(土)12(日) 2年 模試(進研マーク5教科)
 2/22(水)28(火)       学年末考査
 2/25(土)                 国公立大学2次試験(前期日程)
 3/1(水)     卒業1
 3/2(木)8(水)       キャリアウィーク
 3/4(土)     2限授業後、入試会場準備
 3/6(月)8(水)       家庭学習(全日制入試)
 3/11(土) 土曜セミナー、卒業2生懇談会
 3/14(火) 代休(定時制前期入試)
 3/8(水)                   公立大学2次試験(中期日程)
 3/12(日)                 国公立大学2次試験(後期日程)
 春季休業中                     1年 大学学部・学科研究、学問研究
 (3/18(土)4/6(木)       2年 2次試験問題研究
     ただし、4/5(水)は出校日)
     1年生      <文型・理型の類型選択を行いました>
   1年生最大の進路選択となる「類型選択」を行いました。夢や目標を聞きながら、自分の適性を見極めなが
 ら、保護者の方と一体となって選択できたものと考えています。ありがとうございました。将来の夢が具体的で
 あればあるほど、困難な時にも粘り強く学習に取り組めます。目標を高く掲げてください。
 <学年末考査が近づいてきました>
   2月22日(水)  28日(火)に学年末考査が全11科目で実施されます。3学期は定期考査が1回だけです。その
 分、範囲も広くなります。寒い冬ではありますが、マラソンのように継続して勉強していくと学力がついてきま
 す。計画的に学習を進めて、達成感を得て、次の段階へ成長するきっかけにしましょう。
 <進路SLをすすめています>
   センター試験の問題(数学・英語の一部)を解きました。「できた、できない」とさまざまな反応でしたが、
 「1年生で習ったことが多かったので、基本を復習したい」という感想がありました。その通りです。基本事項
 は1年生のうちに確実に復習して身に付けておく必要があります。31日には、「学部・学科」を調べ、共有する
 時間をもちます。同じような学科名でも、学ぶ内容が違うことはよくあります。進学先で何を学ぶのか自分で調
 べ、自分の目的に合った進路を選択してもらいたいです。春季休業中には「学部・学科大研究」「研究論文」な
 ど、より詳しい内容を研究する進路課題も予定しています。自分で進路を切り開く積極性を身に付けましょう。
 
 
     2年生      <学習合宿>
   12月24日(土)12月27日(火)、参加者280名程で、田原市の伊良湖へ
 学習合宿に行ってきました。本校では、2年生3学期を「3年ゼロ学期」
 と位置づけており、国・数・英の基礎力を完成させることを目指しながら、
 受験生になるための意識や学習体力を養う期間としています。「感謝・自律
 ・集団力」を目標に掲げて、仲間とともに10時間学習の習慣づけのために
 臨んだ合宿でしたが、参加した生徒からは、「自分にこんなに集中力がある
 ことに驚いた」
             「くじけそうになった時、周囲の人が努力している姿を見て、
 奮起できた」などの声が聞かれました。この合宿を受験生として歩み出す        真剣に学習しました。
 きっかけとし、来年度の志望校合格に向けて、学年全体で高め合い成長し
 ていける雰囲気を維持したいものです。
 <第一志望届>
   今年度の新たな取り組みとして、冬季休業中に「第一志望届」を作成しました。自らの第一志望大学や、その
 大学を志す理由、大学での学びを社会に出てからどのように生かしていきたいのか、などについて、各自が思い
 の丈を綴り、保護者の方に承認をいただきました。自分一人のことばかりでなく、身近な人や社会全体への貢献
 を視野に入れている、志を高く持った生徒も多くいました。進路室前の廊下に掲示されている卒業3生からのメッ
 セージにも、受験に向けて2年生の秋頃から明確な目標を持ち、ひとえに努力を重ねることが大切であるという
 意見が多く見られます。今回記した初心を忘れず、ぜひ第一志望校の合格をつかみ取ってほしいものです。
 
 
     3年生      <大学入試センター試験を受験しました>
   愛知県立大学、愛知工業大学を会場に、1月14日、15日の2日間で実施さ
 れた大学入試センター試験を受験しました。前日に校内で行われた激励会で
 は不安そうな表情の生徒も見受けられましたが、当日は雪が降りとても寒か
 ったにもかかわらず、明るく元気な表情で試験会場へ集合できました。試験
 直前まで黙々と学習する様子は、豊田西高校の最高学年としてのプライドと
 気品が漂っており、とても頼もしく感じられました。校長先生や教頭先生か
 ら激励の言葉をいただいた後、恒例となった本校同窓生の味噌会社で作られ        いよいよ試験開始です。
 た合格祈願の豆菓子とキットカットを受け取り、力強い足取りで試験会場へ
 と入っていきました。きっと3年間の努力の成果を存分に発揮してくれたことと思います。
 <センター試験後の特別講座、小論文指導>
   センター試験の自己採点結果に基づいて面談を行い、国公立大学の出願先を決定しました。3年学年団全員で
 一人一人の可能性を検討し、ベストの出願ができたものと確信しています。本校生徒が目指す多くの大学では、
 センター試験の配点よりも個別試験の配点の方が高いため、ここからが本当の戦いです。2次試験に向けて、志
 望校合格に向けた特別講座や小論文指導も用意しました。豊田西高校は最後まで学力アップのサポートをしてい
 きます。センター試験が終わって一息つきたいところですが、集中力を切らさず最後まで頑張っていきましょう。
 現役生はこの時期が最も力を伸ばすときです。学校を最大限に活用して仲間と共に勉強し、合格を勝ち取ってく
 ださい。御家庭におかれましても、これから行われる試験に向けて前向きに接していただきたいと思います。温
 かい御支援をお願いいたします。