四日市高校
(三重県)の
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取得日:2024年03月19日
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【様式】
令和5年度 学校マネジメントシート
学校名( 四日市高等学校 )
1 目指す姿
○知識の基盤となる高い学力とともに、前向きな姿勢や他者と協働しながら新しい価値を生み出す
(1)目指す学校像 力をはぐくみ、新しい時代を各分野でリードする人材を育成する学校
○校是 「遍く険しく、光輝く八稜星のごとく」
社会をリードできる人材として、身につけたい資質・能力
育みたい (1) 自主・自律の精神(自律した学習者)
生徒像 (2) 前向きな姿勢(挑戦心、しなやかさ、骨太さ)
(2) (3) 広い視野(グローバル・マインド、多様性の受容)
ありたい ○社会のリダーを育成するリーディングスクールとしての使命感を持っている教職員
教職員像 ○互いに支え合い、研鑽しながら「教科指導力」と「人間育成力」を高め合う教職員集団
2 現状認識
<生 徒>
(1)学校の価値を 学力の向上、進路保障、部活動や特別活動の充実、同窓と交友を深め安心して過ごせる学校
提供する相手 <保護者>
教員の学習指導力、進路指導力、人間関係力の育成、安全安心な学級学校
とそこからの <地 域>
要求・期待 リーダーとして社会や地域を牽引する人材の育成、リーディングハイスクールとしての進学
実績、豊かな心・人格の形成。
連携する相手からの要望・期待 連携する相手への要望・期待
<地域社会> <地域社会>
学力と人間力を兼ね備えた人材の育成 自治体や地域の企業、団体等の教育力の活用
(2)連携する相手 地域とのパートナーシップ 地域人材の教育力の活用(外部指導等)
と連携するうえ <中学校> <大学・研究機関>
四日市高校教員としての指導力 高いレベルの探究力を育成するための講義
での要望・期待
生徒の希望進路の実現 等の協力(SSH事業・大学出前授業等)
<予備校・学習塾> <予備校・学習塾>
情報交換や情報共有 授業改善のための研修、大学入試にかかる情
報の提供
1
・文部科学省の SSH 事業の指定を受け、生徒一人ひとりが異なる研究テーマを定め研究活動
を行っている。この「ひとり 1 テーマ」の SSH こそが、四日市高等学校の著しい特徴とい
える。本年度は、SSH 事業の第2期最終年度を迎えた。生徒への研究支援体制が確立し、
きめの細かい指導・助言に基づく協同的な探究の場が提供できている。生徒の満足度も極
めて高い。また、大学等との連携にも充実が見られ、学校内での「科学の祭典」はもちろ
ん、国内・国外で学会発表を行うなど、顕著な成果をあげた。
・令和5年度は、新たに第3期事業へと移行する。ここで「ひとり1テーマ」を継続する
か、より協同的に共通テーマを探究する体制に移行するかを検討し、これまでの SSH の成
果を基盤とした新たなステージを構築していくことが望まれる。
・学習指導では、生徒の学びを管理することを脱し、自立した学びに向かわせることが目指
された。その流れに沿って、令和4年度は「主体的な学び」を実現するための先進的な取
(3)前年度の学校 組がなされた。その成果が表れ、多数の生徒が第一希望の進路を実現できている。一方、
学習不安を抱える生徒、長期欠席となる生徒が一定数いるのも事実である。
関係者評価等 ・新型コロナによる行動制限が緩和される令和5年度は、制限されてきた個別指導、対面指
導を再開することができ、より細やかな生徒の支援が可能となる。先生方の過重負担とな
らぬよう、生徒の一人一台端末を活用し、個に応じた学習課題を設定するなどして、自立
した「個別最適な学び」の実現を目指していただきたい。
・施設の老朽化が進んでおり、県に施設改修のための予算措置を求めたい。なお、光熱費が
嵩む実状も踏まえ、生徒の快適な学習環境を担保するため、省エネ型のエアコンに改修す
ることが望ましい。エアコン使用においては、こまめに生徒の声を聞き対応してほしい。
・働き方改革について、令和4年度は、掲げた成果指標のうち多くのものが達成できていな
い。先生方の強い使命感からくる過重労働が慢性化している。業務内容の削減や見直し
に、引き続き取り組む必要がある。過重労働の主因となっている進学指導や生徒指導、部
活動に関して、先生方のやりがいを損ねることなく、効率化を図るなどして業務負担を削
減することが望ましい。
○本校は、1899年の創立以来、我が国及び国際社会において活躍する多くの人材を輩出し
ており、三重県を代表する進学校として、生徒、保護者及び県民から大きな期待が寄せられ
ている。とりわけグローバル化や人口減少が進むなか、新しい社会の地平を切り拓くリーダ
ーとしての資質を育む役割が求められている。
教育 ○生徒の視点に立ち、生徒一人ひとりの個性と生きる力(確かな学力、豊かな人間性、健やか
活動 な身体)の育成を図るとともに、全ての生徒に卒業後も高度で優れた学問を学び続け得る質
の高い「学力」を培う必要がある。
(4)現状と ○「文武両道」の校是のもと、学習の充実と活発な部活動を効率的、効果的に行っているが、
課題 主体性・多様性・協働性を育むための取組の在り方について、その成果と課題を検証し改善
する必要がある。
○生徒一人ひとりが自らの在り方・生き方を確立できるよう、教員との十分な対話の機会を設
けるとともに、引き続きスクールカウンセラー等外部人材とも連携し、教育相談体制の充実
学校 を図る必要がある。
運営等 ○教育活動への献身的な取組が教職員の過重労働を生む土壌となっていることから、業務の精
選・重点化を図るとともに教職員相互が協力し合い、助け合う学校組織文化を、一層、醸成
する必要がある。
3 中長期的な重点目標
○スーパーグローバルハイスクール(SGH)事業の成果を継承しながら、スーパーサイエンス
ハイスクール(SSH)事業(令和59年度)等を活用し、自律した学習者、新たな価値を創
造し国際舞台で活躍する科学技術人材を育成するとともに、すべての教育活動を通して人間力
を育成し、新しい社会の地平を切り拓くリーダーとしての資質を育む学校としての役割を果た
教 します。
育
活 ○生徒が学力を高めることができる指導を充実するために、教職員は、探究的で、主体的・対話
動 的な学びについて研修を深め、本校独自の学習指導方法を実践するとともに、ICTの活用な
ど授業の改善に努めます。また、授業時間の確保に努め、学力の保証、充実、伸長に努めます。
○生徒一人ひとりの個性の伸長を図りながら、同時に市民性・社会性(シチズンシップ)を育む
とともに、本校に集うすべての人々が相互に尊敬し合い認め合う心で交流する温かい組織風土
を培います。
2
○生徒の学習状況や生活実態及び学級の状態を把握することにより、学力の向上や、いじめ、不
登校の未然防止や早期の対応を図り、生徒が、ここで学んでよかったと思う学校、学級集団づ
学
校 くりを進めます。
運 ○教育計画や指導方法に関する実質的な議論が行えるように、各種委員会の充実や情報交換会、
営 教員同士の授業見学等を充実して組織を活性化させ、教員の学習指導力と生徒指導力の両面を
等
高めます。また、働き方改革に取り組み、業務の精選・重点化を図るとともに教職員が相互に協
力し合い助け合う学校組織文化を醸成します。
4 本年度の行動計画と評価
(1)教育活動
教育活動に関する項目は、児童生徒を対象としたものとするのが望ましい。
(例)「教育課程・学習指導」
「キャリア教育(進路指導)」「生徒指導」
「保健管理」など
また、評価項目・指標等を検討する際の視点は、学校の実態に応じて設定する。
【活動指標について】取組・活動の具体的な活動量や活動実績を指標にします。
【成果指標について】取組・活動による具体的な効果や成果等を指標にします。
【備考欄について】「※」:定期的に進捗を管理する取組 「◎」
:最重点取組
備
項目 取組内容・指標 結果
考
SSH事業に 1 生徒の創造的・論理的・協働的な思考力や判断力を育成するため 1【活動指標】
おける人材 に、学校設定科目「探究」において課題研究を実施します。今年度 協働的な学習 5回
育成 からは、協働の観点も取り入れ、一人1テーマでの発表は継承しつ 今年度から始まった協
働研究として「半導体」
つ、探究活動においては、関連するテーマでチームを作り、協働で
をテーマに生徒3名で
研究を進めていくことも可能としました。テーマ決定・研究の実践・論
取り組み、各自の探究
文作成におけるさまざまな学習場面では、個別に指導・助言を行い、
テーマとなる他、外部で
生徒同士での学びの場を設定します。また、事業の中心となる2年生 発表予定。また、海洋
において、大学や外部機関等との連携の充実に努めます。 生物、陸上植物、細菌
【活動指標】中間発表会、論文交流会等の生徒同士の協働的な学 などをテーマにした生
習を年5回以上実施 徒をグループとしてまと
【成果指標】生徒アンケートにおける思考力向上の実感度 80%以上 め、探究活動を進めた
結果、生徒同士で議論
し、高め合いながら、学
会発表にもつなげること
ができた。
外部機関との連携とし
て、今年度は特に世界
最先端技術を誇る地元
企業との連携を深め、
科学の祭典では5社(東
ソー、太陽化学、キオク
シア、ENEOS マテリア
ル、住友電装)に企業
ブースを出展していた
だいた。
1【成果指標】
実感度
1年 81%
2年 90%
3年 97%
3
2 生徒の国際感覚や多角的な視野、表現力を向上させるために、白 2【成果指標】
熱英語講座、即興型英語ディベート、東大金曜講座、国内研修等、 白熱英語講座 90%
さまざまな課外活動を実施します。 即興型英語テ゛ィヘ゛ート 100%
【成果指標】課外活動の満足度 90%以上 国内研修(沖縄) 93%
国内研修(筑波) 87%
3 国内の研究成果発表会への参加を効果的に推進します。 3【活動指標】
【活動指標】生徒の国内発表(ポスターセッション)に年5回以上参加 国内発表 9回
学 習 指 導 力 1 生徒が興味関心を示し、内容を理解し学力が向上する授業を実践 1【活動指標】
向上 するために、「授業改善アンケート」を年2回実施する。「説明や発問 授業改善アンケート 2回
等の仕方」「教材の準備や提示の仕方」「指導の工夫」等の視点別の 1【成果指標】
評価をもとに改善することにより、授業の質の向上を図ります。 平均点
【活動指標】授業改善アンケート年2回実施 前期 3.5、後期 3.4
【成果指標】視点別12項目平均点3以上(満点4)
授業の充実、 2 習熟度講座、少人数講座等を展開したり、1人1台端末(iPad)等のI 2【活動指標】
及び学力向上 CTを有効活用した授業を実施したりして、理解や定着を図り、生徒の 2年生で国語(古典)、3
満足度を高めます。また、定期試験、実力試験、実力養成試験などの 年生で数学(普通科・数
他に確認試験などを実施し、個人及び学年集団の学力を分析し、き 学III)の習熟度講座を開
め細かい学習指導を行います。 講。アンケートで高い満
【活動指標】 各試験の実施、補習授業等学力補充の実施、ICT 活用 足度が得られている。
の研究、各学年の学力検討会議を年10回以上実施 ロイロノート(学校一括導
入の授業用アプリ)の
DAU(Daily Active Users)
が教員・生徒ともに昨年
度比約2倍となり、1 人 1
台端末の活用が進んだ。
各試験を実施。確認試験
は各教科・科目で適宜実
施。
大学入学者選抜制度の
改革等に的確に対応す
るため、現2年生と現1
年生の教育課程の一部
を改善。
学力検討会議
1学年 10 回
2学年 12 回
3学年 11 回
4
授業時間の 3 授業時間を確保するため、年間通して計画的に実施するとともに、 3【成果指標】
確保 自習時間は時間割変更して対応します。 曜日や時限によって授
【成果指標】自習時間数ゼロ 業時間数が不均衡にな
らないように計画的に実
施し て い る。 自 習 時間
は17時間(R4 年度 16
時間、R3 年度 1 時間、
R2 年度 5 時間)
学級経営 1 アンケートや面談を実施し、学級集団の状況や生徒一人ひとりの状 1【活動指標】
況を把握し、親和的な学級集団の育成に取り組みます。 個人面談
【活動指標】個人面談年間3回以上 1学年 4回
2学年 4回
3学年 5回
2【活動指標】
人権教育 2 人権教育推進計画を基盤にし、日々の授業や学校生活で実践を
人権講演会は、生徒と講
行います。また、人権学習を実施し、人権に対する意識を更に高めま
師の対話形式で行い、人
す。
権意識を高めた(アンケ
【活動指標】人権教育の観点を取り入れた授業、「人権講話」、人権
ー ト は 各 項 目 94.1
学習の実施、各クラスの人権委員長・人権委員によるピンクシャツ 97.4%の高評価)。また、
運動など、主体的な人権啓発活動を行います。 人権 LHR 等は人権委員
が教員役を務めクラスの
実情に応じて学習に取り
組めた。
いじめ防止を訴えるピン
クシャツ運動は、4 月は各
クラスの人権委員が挨拶
運動とピンク シャツ運動
の 啓 発 活 動 を 行 い 、 11
月は人 権委員 と生徒 会
が主体的に連携して、レ
イ ンボ ーリ ボ ンの 配布、
人権メッセージボード企
画を行った。昨年度に比
べて企画内容がより良く
なり、生徒の意識を高め
ることができた。
生徒支援 3 ルールにただ従うことを是とするのではなく、ルールの目的や妥当 3【活動指標】
性について生徒自身が考えるように促すことで、適切な社会性を身に 全校集会や学年集会で
つけるとともに、自分の価値観や生き方を発見できるよう支援します。 の講話と生徒支援だより
【活動指標】ルールや生き方について考える機会となる講話や生徒指 の発行を計画通りに行
導だよりの発行を合わせて年間5回以上実施。 い、生徒自身が考える機
会を提供できた。
5
4 学校を安全・安心な場所とするため、生徒が主体的に集団に参画 4【活動指標】
できるようなコミュニケーション能力向上や、環境美化の意識向上を促 生徒会が中心となり部
していきます。 活動も参加して挨拶推
進運動を計画通りに行
【活動指標】生徒を主体とした挨拶推進運動年5回以上実施、教職員
った。
の当番制による登校安全指導年間20日以上実施。
教職員による登校安全
指導は、教員ひとりあた
りの当番数を減らしなが
ら、20日以上行った。
読書推進 5 読書活動を推進することにより、生徒が視野を広げ、思考力・表現 5【活動指標】
力を高められるよう支援します。また、「探究」など生徒のさまざまな学 情報発信 15回
習活動に関連し、幅広い資料提供に努めます。 本校生徒の学びや進路
【活動指標】読書活動推進のための情報発信回数:12回以上 選択を意識した図書館
運営に努めた。また、教
員との情報共有を図り、
学習活動の広がりにつ
ながるよう留意するとと
もに、時事に関する企
画展示を行い、知的好
奇心の喚起に努めた。
改善課題
(SSH)国際舞台で活躍するために必要となる資質・能力を育成する諸活動を深化させる。
(人権)今年度は人権委員の活躍の幅が広がり、主体的な活動にも繋がった。生徒会と更に連携しピンクシャツ
運動を更に発展できるように企画していきたい。
(図書)図書館利用の習慣が無い生徒への働きかけを工夫し、利用喚起に繋げたい。
(教務)令和6年度で新学習指導要領の実施3年目となる。3年間を通した教育課程を見直し、令和7年度以降
にむけ必要に応じて改善を図りたい。
(生支)生徒指導ではなく生徒支援という理念の共有を教職員間でより一層進める。すべての生徒が前向きに学
校生活を送ることを念頭に、教職員が生徒との関わりのあり方を考える文化の醸成に努める。
(3年)試行期間を踏まえた、保護者との連絡システム「すぐーる」の有効活用
(2年)主体的な学習を掲げて、生徒が自律的に学習することを促してきた。一定の成果はあるものの、やはり
下位層が増えている印象がある。3年次に向けて生徒の意識改革を図りたい。また、令和7年度共通テストで実
施される「情報」
、新カリキュラムの教科・科目への対応について学校全体で取り組みたい。
(1年)授業以外でもICTの有効活用を行ってきた。効率がよくなったことも多くあるが、情報過多になった
り、煩雑になったりするなど課題もある。取捨選択して有効活用を目指したい。
6
(2)学校運営等
学校運営等に関する項目は、教職員や施設等を対象としたものとするのが望ましい。
(例)「組織運営」
「研修(資質向上の取組)」「情報提供」「保護者・地域住民等との連携」など
また、評価項目・指標等を検討する際の視点は、学校の実態に応じて設定する。
【活動指標について】取組・活動の具体的な活動量や活動実績を指標にします。
【成果指標について】取組・活動による具体的な効果や成果等を指標にします。
【備考欄について】「※」
:定期的に進捗を管理する取組 「◎」 :最重点取組
備
項目 取組内容・指標 結果
考
現状把握と 1 教科の指導計画や教材の共有化等を図り、教科内の情報交換を進 1【活動指標】
組織改善 めます。また各教科、科目指導計画の進捗状況を確認し、学習指導の 定期的な教科会の実施に
品質を整え、充実を図ります。また、質、量の両面から生徒の実態に合 加え、各教科・科目でシラ
った課題が提供されているかについて必要に応じて聞き取り、定期的に バスを作成し、情報の共
検証し、適切な家庭学習が行われているかを把握し、生徒の学力向上 有を行っている。
につなげます。 年2回の授業公開日には
【活動指標】 教科会を教科毎に10回以上実施し、進捗状況を確認。 全教員が他の教員の授業
全教員が他の教員の授業に年間1回以上参加してコメント提供。課題 に参加するように努めてい
の質、量調査結果と学力向上の相関性について分析。 る。また、研究授業を実施
した。
教育相談 2 いじめや体罰の未然防止や早期発見に努め、必要に応じて関係機 2【活動指標】
関とも連携して、生徒一人ひとりの心のケアに努めます。 生徒との個別相談を1・2
【活動指標】 生徒の心身の不調への個別対応の充実、スクールカウ 年4回、3年5回実施した。
ンセラー等の校内外の専門家、教育相談担当者、養護教諭と学年に また、学年と情報共有、対
よるケース会議(※注)の実施。 応方針の検討などを行
(※注)ケース会議とは、チームで子供を支える教育相談及び特別支援教育の会議 い、連携して支援できた。
【成果指標】 長期欠席生徒数が前年度より減少、いじめ・体罰ゼロ
カウンセリングの充実
(週に1度、12 月末現在)
実人数
生徒 20 人、保護者6人
実施回数
生徒 84 回、保護者 10 回
※ 保健室での養護教諭
による相談を除く。
2【成果指標】
長期欠席生徒数は、昨年
度よりやや減少した。いじ
め認知5件、体罰0件。早
期発見早期対応を心がけ
た。
欠席20日以上[411月]
3年 2年 1年
今 17 4 1
年 人 人 人
前 23 12 4
年 人 人 人
7
情報共有 3 保護者、生徒の希望を把握した上で進路検討会議を実施し、個に 3【活動指標】
応じた進路指導を組織的に行い、生徒の学力、適性にあった進路を 保護者面談
1学年 1回
実現します。また、保護者に最新の進路情報を提供するとともに、受験
2学年 1回
への支援や理解を図ります。
3学年 2回
【活動指標】 保護者面談、生徒個別面談、進路検討会議の実施 生徒個別面談
1学年 4回
2学年 4回
3学年 5回
合同保護者会
1・2学年 1回(9月)
3学年 1回(6月)
4 保護者や地域へ学校生活の情報発信を積極的にすすめます。 4【活動指標】
HPは各学校行事が終了
【活動指標】 HPの充実や ICT を利用した情報伝達を行う。 きずな
後にできるだけ新着情報
ネットのさらなる有効活用をする。
をあげて紹介した。
保護者連携 5 PTAの支援のもと、土曜学習会や課外授業(夏期講座含む)を充 5【活動指標】
実させ、個に対応した指導を行います。 土曜学習会
各学年で計画通り実施
【活動指標】 土曜学習会および課外授業の実施
1学年 567 人
【成果指標】 3学年 11 月時点での第 1 志望校への
2学年 832 人
出願率 70%以上 3学年 213 人
平日課外
2学年
I期 8 講座 380 人
II期 10 講座 249 人
3学年
I期 12 講座 348 人
II期 12 講座 425 人
IV期 13 講座 372 人
V期 13 講座 251 人
夏期課外
1学年 13 講座 883 人
2学年 16 講座 870 人
3学年 42 講座 2,107 人
5【成果指標】
3学年 11 月時点の第1志
望校への出願率 76.4%
組織活性化 1 進路主任を座長とする「学力向上戦略会議」(
校長
1
直轄)を定期的に 1【活動指標】
開き、授業改善等に先進的な取組を行っている高校の実態の把握、 学力向上戦略会議 11 回
指導方法の工夫、シラバス進捗状況のチェック、学年間情報連携等を 1【成果指標】
行い、学力向上のための戦略と戦術を研究する。 各学年の課題解決に向
【活動指標】 年間10回以上実施 けた取り組みの提案・現
【成果指標】 生徒一人ひとりが学年始めより学年修了時実施の同種 状の共有、次年度以降の
の校外模試等において成績向上 戦略等を協議した。
8
組織運営 2 各種面談、アンケート調査、ケース会議などの情報、知見をもとに主 2【活動指標】
任会議や各種委員会を定期的に開催して情報共有を図るとともに、校 教育効果と負担感や、今
務分掌や部活動の在り方等も含め、継続した学校経営改善に取り組 後進めたい取組について
みます。 の職員アンケートを実施
【活動指標】 中間評価を実施、改善点の各委員会1項目以上提案 し、結果を企画委員会で
共有した。
不祥事根絶 3 「学校信頼向上委員会」を設置し、生徒への関わり方や教職員同士 3【活動指標】
の関係性をふまえ、学校の課題を明らかにし、改善に向けた取組を進 委員会3回(12 月末時点)
めます。また、PTA 役員等の意見も取り入れ、「行動計画」に反映しま
す。
【活動指標】委員会実施回数 年間5回(4月・7月・8月・10月・2月)
情報発信 4 学校Webサイト(ホームページ)の更新 4【活動指標】
【活動指標】更新回数 100回 更新回数 79 回
5 外部への発信 5【活動指標】
【活動指標】報道への情報提供 年間10回以上 情報提供 8回
働き方改革 1 働き方改革に取り組み、業務の精選・重点化を図るとともに教職員が 1【活動指標】
相互に協力し合い助け合う学校組織文化を醸成します。 定時退校日及び定時退
【活動指標】 校期間を設定し、定時退
・一斉定時退校を月1日以上実施。その日に定時退校 校した職員 92.6%(昨年
できる職員の割合 85% 94.4%)
・部活動休養日を週 1 日以上設定。予定通り休養日を設定し実施し 部活動休養日を週1日以
た部活動の割合 100% 上設定し、休養日を設定
・放課後開催の会議時間を短縮し 60 分以内に終了する会議の割合 した部活動は 100%(昨年
85% 100%)。
【成果指標】 放課後に実施した企画委
・1人当たり月平均時間外労働時間 30 時間以下 (30 時間/月) 員会以外の会議につい
・1人当たり年間休暇取得日数19日以上(19 日/年) て、81.0%が 60 分以内に
・年 360 時間を超える時間外労働者数0人 終了した(昨年 65.4%)。
・月45時間を超える時間外労働者延べ人数0人
1【成果指標】
12 月末現在(昨年値)
月平均時間外労働時間
32.4 時間(33.8 時間)
年間休暇取得日数
16 日(17 日)
年 360 時間超の人数
25 人(23 人)
月 45 時間超のべ人数
157 人(167 人)
改善課題
(教育相談)生徒が自ら保健室や担任に相談に来る場合は、状況に応じてスクールカウンセラー等への橋渡しがで
きるが、なかなか言い出せずにいる生徒や、遅刻・欠席の多い生徒に対しては、全教員が生徒の様子をできるだけ
把握するように努め、声掛け等を通して早期対応に努めていきたい。
(総務)保護者への情報発信について、来年度は「すぐーる」を活用し、情報伝達の徹底をはかっていきたい。
(教頭)会議時間短縮に大幅な改善、平均時間外労働時間と月 45 時間超のべ人数に若干の改善があったが、めざ
す成果指標に遠く、一層の取組が必要です。
9
5 学校関係者評価
〇 文部科学省のSSH事業の指定を受け、生徒一人ひとりが異なる研究テーマを定め、科学
の探究に取り組んでいる。この「一人 1 テーマ」のSSHが、四日市高等学校の著しい特徴
といえる。SSH事業は、今年度から新たに第3期事業へと移行した。第2期以前の実績を
引き継ぎ、確立した研究支援体制を用いて、生徒へのきめの細かい指導・助言に基づく探究
の場が提供できた。
今年度のSSH事業では、従前の大学等の高等教育機関との連携に加えて、新たにグロー
バル展開する地元企業との連携が試みられた。そのことで、科学教育・キャリア教育に対す
るグローバルな要素に加えて、地元企業からのローカルな視点を盛り込むことに成功した。
本校では中京地区や首都圏、あるいは海外に憧れて進路を選択する生徒が多いが、その一方
で地元三重を愛し、将来の三重を牽引していく人材が本校から育ってほしいと切に願う。そ
のためにも、このような四日市高等学校の「グローカル」な教育は今後大いに期待できる。
なお、地元企業の協力を得て半導体の研究を行った生徒グループは、「科学の甲子園」三重
県代表に上位で選出された他、日経ストックリーグで中学生・高校生・大学生を代表する最
優秀賞を受賞するなど、著しい成果を挙げた。本研究は、元々は「一人 1 テーマ」に基づく
個人研究として個々に半導体に関する研究を行っていたが、それらを繋ぎ、補完しあう形で
共同研究として成就させたものである。これ以外にも、「個人研究から共同研究への昇華」が
企図され、成功を収めたものが多々ある。これらは、今後のSSH事業のあり方に大きな示
明らかになった
唆を与えるものとなったので、その成果を次年度以降にも活かしていただきたい。
改善課題と次へ
加えて、VUCAを生き抜く人材として、次年度には「AIの活用」に関する研究テーマ
の取組方向
を取り組む生徒が表れ、全国に先駆けた高校生による「AIの研究」がなされることを期待
したい。
○ 学習指導では、従前の生徒の学びを管理することを脱し、自律した学びに向かわせること
がめざされ、今年度は「主体的な学び」を実現するための先進的な取り組みがなされた。そ
の成果が表れ、多数の生徒が第一希望の進路を実現できている。また、生徒の一人一台端末
を活用し、個に応じた学習課題を設定するとともに、習熟度別講座編成もあわせて「個別最
適な学び」の実現がめざされ、生徒・教員のICTの活用も著しく進んだ。一方、学習不安
を抱える生徒、長期欠席となる生徒が一定数在籍し、引き続き支援が必要となっている。
○ 施設の老朽化が進んでいる。設置者である三重県には施設改修のための予算措置を求めた
い。なお、猛暑となった今年度は部活動を制限するなどの対応を行ったが、近年の気候変動
を踏まえ、健康を守り、生徒の快適な活動環境を担保するため、エアコンを改修することが
望ましい。特に、部活動で使用する体育館や武道場のエアコン設置を望みたい。
○ 働き方改革に対して、今年度は前年度に引き続き、掲げた成果指標のうち多くのものが達
成できていない。教員の強い使命感からくる過重労働が慢性化している。業務内容の削減や
見直しに引き続き取り組む必要がある。過重労働の主因である進学指導や生徒指導、部活動
は教員のやりがいを損ねることなく、ICTを活用するなど効率化を図り、削減することが
望ましい。
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6 次年度に向けた改善策
○ 新しい社会の地平を切り拓くリーダーとしての資質を育む役割が求められていることをふ
まえ、生徒一人ひとりの確かな学力・豊かな人間性・健やかな身体の育成を図るとともに、
卒業後も「自律した学習者」として学び続けることができる質の高い「学力」や「人間力」
を育成する。
○ SSH事業について、従前の大学等の高等教育機関との連携だけでなく、グローバル展開
教育活動につ
する地元企業や研究者等との連携を推進するとともに、国際舞台で活躍するために必要とな
いての改善策
る資質・能力を育成する諸活動を深化させる。また、
「一人1テーマ」の探究活動を継続しな
がら、共同研究の試みも推進する。
○ 学習指導について、生徒一人ひとりの個性と生きる力だけでなく、卒業後も学び続ける資
質・能力(自律した学習者)を育てるために、先進校の取組事例(学びの個別最適化やIC
Tの活用を含めた授業改善等)も参考にしながら、教員と生徒の意識改革に取り組む。
○ 生徒支援について、
「生徒指導」ではなく「生徒支援」という理念の共有を進めるととも
学校運営につ に、専門性を持った外部人材も活用しながら、生徒が抱える課題の把握と支援を推進する。
いての改善策 ○ 働き方改革について、教員のやりがいを損なわないよう留意しながら、業務の効率化や削
減に向けた具体案の検討に取り組む。
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