No.1007
府立今宮高等学校
校長 境田 優ニ
平成 30 年度 学校経営計画及び学校評価
1 めざす学校像
自分を見つけ、自ら学ぶ喜びを知り、多様性を認め、志に向かう力を持って巣立つ生徒を、総合学科の特色を活かして育成する学校。
生徒: 主体的に学校づくりに参加し、自ら考え多くを体験し、自分を見つけ、志を実現すべく学ぶ、卒業後の大きな”伸びしろ”を有する生徒。
授業: 社会の要請と生徒の進路希望・興味関心に応え、生徒の志を実現するために必要な学力を保障する授業。
教職員: ビジョンを共有し、チームとして協同し、成果を分かち合い、社会との関わりを大切にし、自主性を重んじ生徒の成長を支え続ける教職員。
2 中期的目標
1.高い志を持って進路を切り開いて行く力の育成
(1) 自らの進路を考える力の育成: 1 年『自己発見』
、2 年『自己探求』
、3 年『課題研究』を軸として『今宮志学』プログラムの体系化
※卒業時の学校教育自己診断における「1年、2 年、3 年での今宮志学」への肯定的回答を全て 80%以上とする。
(2) 『考える力』
、『まとめる力』
、『伝える力』の育成:生徒が発表する機会・場の提供と生徒相互の取り組みへの支援・育成
※今高生の主張、英語スピーチコンテスト、生徒自治活動、クラブ活動、サマーセミナー、野外スクーリングの実施
(3) 国際感覚と国際交流力の育成: 海外交流と生きた英語に接する場の提供とそれぞれのレベルでの英語表現力の向上
※ 英語暗誦・スピーチコンテスト大会、海外姉妹校訪問(豪州・米国・台湾)
、海外留学生・海外学校訪問受入れ、特色ある英語選択科目の提供
※ 英検等外国語認定試験にトライする風土の育成。
2.自己実現のための学力保障と進路保障
(1) 総合学科の特性を活かしたカリキュラム編成
ア.大学1進学を中心課題とし、社会と生徒・保護者の多様なニーズに応え、生徒の将来に資するカリキュラム編成
※卒業時の学校教育自己診断における次の 2 つの項目における肯定的回答を共に 90%以上とする。
1「選択科目の内容は、期待通りであった。 」
2「選択した科目で、自分の進路選択につながるものが十分あった。」
(2) 授業の充実
ア.ICT活用、授業アンケート、研究授業、授業評価による教科チーム毎の授業力の向上と今宮にふさわしい教育力向上システムの確立。
※研究授業実施回数 年間国数英理社 2 回以上、他教科 1 回以上(計 15 回以上)
(3) 進路保障
ア.自らが学びへの高い志と意欲をもって学習に取り組む生徒の育成
※ 卒業時の学校教育自己診断における生徒の「家庭学習(予習・復習)」項目の肯定的評価を H28 年度 60%に高める。(H28 年度 53%)
※ センター試験において平均点以上を獲得する生徒を増やす学習指導。
イ.国公立及び有名私大(関関同立産近甲龍・有名女子大・早慶上・MARCH)合格1レベルの学力育成を支援する情報提供と学習指導の充実
※ 国公立と有名私大(関関同立産近甲龍・有名女子大・早慶上・MARCH レベル)への進学者合計が、四年制大学2進学者の 70%以上を占める。
※ 京大阪大神大府大市大を含め国公立大学3への進学者数が 40 名以上。
※ 英検準2級以上の資格取得者が卒業生の 80%以上を占める。英検 2 級取得者を 80 名以上とする。
3.個性を輝かす生徒の育成
(1) 生徒と向き合う時間の確保のためのICT活用推進
※ 生徒情報の共有化と校務の効率化
(2) 生徒相談体制の充実
※ 卒業時の学校教育自己診断における保護者の「子どもの心身の健康についての相談」項目の肯定的評価を H31 年度 80%に高める。
(H28 年度 59%)
(3) 自主性を大切にした上で、生徒に規律と習慣を身につける生徒指導
※ 遅刻者数の一層の低減(HR 遅刻 5 回以下比率 85%)
4.社会に開かれた学校づくりの推進
(1) 学校情報の発信(ホームページの充実、学校説明会、中学校訪問)
※ ホームページ平均1日アクセス数を、500 回/日にする。
(2) 地域貢献(教養講座の充実と地域行事への参加)
※ 教養講座の定期的開催
(3) PTA、同窓会、後援会の皆様との連携の強化
※ 1・2 年生保護者アンケートにおける「学校ではPTA活動は活発であったか」項目の肯定的評価を、H31 年度 90%に高める(H28 年度 84%)
【学校教育自己診断の結果と分析・学校運営協議会からの意見】
学校教育自己診断の結果と分析[平成 30 年 12 月実施分] 学校運営協議会からの意見
■保護者満足度: 『子どもが今宮高校で学んでよかった』への肯定的回答 第 1 回学校運営協議会(H30 年6月9日)より
保護者満足度 93%、と好結果を維持できた。 ■教育課程について(特に、生徒・教員負荷面からの 45 分*7 限の見直し是非について)
生徒の学校生活の満足度の高さと活発な PTA 活動が要因と思われる。 ・受験対応を考慮する一方で、教え込むのではなく、気づきの部分を大切にすることが
■ICT 使用授業の充実: 『ICT が授業等で活用されている』への肯定的回答 必要である。知識偏重ではなく、じっくり考える気づきの部分があるのが総合学科の
H26:75% → H27:82% → H28:84% → H29:88% → H30:87%。 特長。多様な学びを担保する必要がある。
教員が使用する段階はほぼ達成し横ばいと判断。今後は、今年度、 ・気づきがないと自発性が育たない。教員は一通り教えようとする。意識改革が必要か
全普通教室に設置した無線 LAN とインターネット環境を使用した生徒主体の もしれない。
双方向 ICT 授業の段階へ進むべき時期となったと判断する。 第2回学校運営協議会(H30 年 11 月 16 日)より
■学習習慣:『毎日学習した』への肯定的回答 ■共生推進教室設置について
H26:22%→ H27:27% → H28:34% → H29:34% → H30:41%(今回) ・様々な人間と出会うということは、高校生にとって非常に貴重な経験となり、成長の
と改善傾向続く。1 年 30%→31%、2 年 26%→45%、3 年 47%→47%。 糧となる。生徒の保護者にとっても「成長」する良い機会になる。
これまで課題だった 2 年生が大幅に改善。1 年生の改善が課題。 ・「一緒に考えていこう」という学校全体の姿勢を作っておくことが必要である。「同じ
■授業への取り組み: 『授業中大きな声で発言している。 』への肯定的回答 学校で学ぶ仲間」、
「その仲間たちと出会えて幸運(ラッキー)だった」という気持ち
本項目も、授業態度の指標として大事にしてきた指標である。 を生徒が持てるようにしてもらいたい。
H26:40%→ H27:47% → H28:53% → H29:57% → H30:65%(今回)と 第3回学校運営協議会(H31 年 2 月 28 日)より
改善が継続。特に 2 年生の 51%→71%が、改善に大きく寄与した。 ■平成 31 年度に向けて
■図書館利用:『自分は、積極的に図書館を活用した。』への肯定的回答 ・英語の重要性が高まり、大学4入試でもますます重要視される傾向にある。
前年比 1 年 13%→15%、2 年 15%→39%、3 年 39%→47%、と全学年で向 ・教師の指導力が、データから見えてくる部分は確かにある。
上。全体で H29:22%→H30:34%と大幅に改善。課題は 1 年生の使用率。 ・平成 31 年度学校経営計画について、出席全委員による承認を頂いた。
No.1007
府立今宮高等学校
3 本年度の取組内容及び自己評価
中期的
目標 今年度の重点目標 具体的な取組計画・内容 評価指標 自己評価
今宮ブランドの意識 (1) 保護者様満足度の高位維持 (1) 保護者様満足度 (1) 保護者様満足度
1 共有と高揚 ア. 保護者様満足度 ア.『子どもが今宮高校で学んで ア.保護者満足度 93%(H30/12 学校教育自己診断) (◎)
.
り 高 よかった』肯定的回答比率 90%以上 (2)今宮ブランド意識高揚
開 い (2) 今宮ブランド意識の高揚 (2) 今宮ブランド意識高揚 ア.校歌親しむ機会 計 8 回。(○)
い 志 ア. 校歌に親しむ機会の確保 ア. 8 回 (H29 10 回) イ.4回実施。(〇):今高祭、今高生の主張、
て を イ. 4 回以上(H29 4 回)
行 持 イ. 今宮高校の伝統行事の熟成 スヒ゜ーチコンテスト、英語暗証大会等
く っ (今高祭、今高生の主張等の開催) (3) 学校統一感の醸成 (3)学校統一感の醸成
力 て ア.学校説明会、PTA 役員会等
(3) 学校としての統一感の醸成 ア.15 回。(◎)
の 進 での説明の実施 10 回以上
育 路 ア. 3 年間の育成計画等の共有と説明。 (4) 海外姉妹校等との交流
(H29 10 回)
成 を (4)国際感覚の醸成 ア.海外姉妹校訪問 2 回、本校での交流 4 回、
切 (4) 姉妹校等交流 3 回以上
ア.海外姉妹校との交流(訪問・受入れ) (H29 4 回) 留学生 1 名 1 年間受け入れ、計 7 回(◎)
国公立及び有名私大 (1) 進路指導システムの充実 (1) 進路指導システム (1)3 年生進路指導の核として模擬試験を実施し、
(関関同立産近甲 ア. 模擬試験の実施 ア.2 年 2 回,3 年 6 回 分析会で共有を進めている。
龍・有名女子大)合格2 イ. 模擬試験等分析会の開催 イ.3 回/年以上の開催 ア.1 年:1 回。2 年:2 回、
レベルの学力育成。 (2) センター試験への取組みの進化 (2) センター試験 3 年:6 回、計 9 回実施済。(○)
ア. センター試験受験者数の維持 ア.前年以上の受験者数 イ.5 回実施済み。(○)
(H29 年度 129 名) (2)センター試験を学力保障の指標として重視。
イ. センター試験教科別平均点以上獲得の
イ.教科別獲得者数 5%増 ア.出願数 142 名(+3 名),受験者数 127 名(-2 名)(△)
べ人数の増加
(H29 年度 延べ 324 名)
イ.センター平均点以上獲得者数延べ 336 名(4%増) (△)
(3)国公立・有名私大進学比率の増加 (3)対四年制大学5進学者比 70%
(3) 国公立・有名私大進学比率 65% (△)
(4)国公立進学者の増加 (H29 63%)
(4) 前年比 5 名以上増 (4) 国公立進学者数 17 名 10 名減(△)
(5)新入試対策の検討と推進 (5) カリキュラム・マネシ゛メント委員会発足し活動開始した(○)
(5) 検討組織の立ち上げ
学力・学習習慣デー (1) 学力の定量把握の定着 (1) 組織・制度 (1)12年の学力定着・学習習慣の定点観測として
2 タ把握の定着と英語 ア. 学力生活実態調査学力リサーチの実施 ア. 学力生活実態調査の実施 スタディサポートを実施。分析会を通じ把握活用。
. 力の向上 (12 年,2 回/年)(H29 2 回) ア.スタディサポート 12 年:各 2 回実施済。(○)
自 イ. 年2回 (H29 2 回) イ.分析会 2 回実施済。(○)
己 イ. 学力生活実態調査分析会の実施
(2) 授業の充実 (2) 『ICT 化』と『生徒の声が出る授業』を
実 (2) 授業の充実
現 ア.授業改善研修の実施 重要指標として取り組んだ。
ア.職員研修の取組み
の イ. 生徒向け学校教育自己診断 ア.首席中心・教員の自主的な授業改善活動が進んだ。
た イ.ICT 機器の充実と活用度向上 『ICT 機器が授業等で活用さ (研究授業,職員研修各 2 回実施,出席者昨年比増)(◎)
め れている』の肯定的回答前年
の 以上(H29 88%)。
イ. 学校教育自己診断『ICT 機器が授業等で活用され
学 ICT 授業の公開 10 回 ている』の生徒全体での肯定的回答 87%(△)
力 ウ.学校教育自己診断『授業 (1%届かず。1 年 79%、2 年 91%、3 年 90%。1 年が課題。)
保 ウ.生徒がしっかり声が出ている授業の増加
中大きな声で発言してい ICT 授業の公開回数 17 回(◎)
障
と る。』への肯定的回答 50% ウ. 学校教育自己診断『授業中大きな声で発言して
進 以上(H29 年 55%) いる。』への肯定的回答 65%(◎)(2 年 71%が貢献)
路 (3) 英語力の強化
(3) 英語力の強化 (3) 英語力の強化
保 ア. 英検受験機会の確保。
障 ア.校内実施 2 回以上 ア. 校内実施可能な従来型英検がセンターから非認定と
イ. 英検 2 級以上保持者数増。 イ.前年比 10%増(H29 34 名) なったことに伴い校内実施を見送った。 (△)
ウ. 英検校内講習の実施 ウ.3 講座(H29 3 講座) イ.現在 44 名。第 3 回英検合否発表(H31/2)でさらに
エ. 四技能力強化策の検討・実施 エ.四技能評価基本計画策定 増加を見込む。(昨年度:第 3 回で 15 名が 2 級合格3) (◎)
(4) 生徒の学習習慣の定着 (4) 学習習慣の定着 ウ. 英検校内講習4講座を開講(◎)
ア. 学力生活実態調査学習習慣リサーチの実施 ア.12 年生:年 2 回実施(H29 エ.策定中、3/E 策定完見込み(○)
イ.自学イベントの実施 2 回) (4)学習記録カードを活用し、学習習慣向上に努め、
(学習会サマーセミナーと イ.サマーセミナー、ウィンターセミナー等の
スタディサポートで結果を把握。
ウィンターセミナーの開催) 開催(H29 2 回)
ア. 12 年:各 2 回実施済。(○)
ウ.学習習慣の向上 ウ . 生徒向け学校教育自己診断 イ.1 年 7/2426 サマーセミナー実施済(○)
『毎日学習した』への肯定的
2 年 12/2526:ウィンターセミナー実施済(○)
回答前年以上(H29 34%)。
エ. 1 年生『産業社会と人間(産社)』を通じて ウ. 学校教育自己診断『毎日学習した』への
エ. 1 年生学校教育自己診断『産
の将来を考える力の育成 社』への肯定的回答 80%以上 肯定的回答 41%(2 年生が大きく伸びた。) (◎)
エ. 学校教育自己診断『産社』79%、0.6%届かず(△)
生徒の学校生活の充 (1) より風通しのよい職場の実現 (1) 教 員向 け学校 教育自 己診 断 (1) 学校教育自己診断『分掌・学年の有機的連携』
実と生活習慣の改善 ア.職員研修の実施 『分掌・学年の有機的連携』 への肯定的回答 28%(△)。
の肯定的評価 50%以上。 ア.6 回実施:共生研修 2 回、授業研究 2 回、AED2 回 (◎)
支援 イ.経営会議の定期的開催 (H29 年度 27%)
ウ.ビジョン 21 の活動推進 ア.4 回以上(H29 年 4 回)
イ.経営会議を 33 回開催。(◎)
エ.校長メモの配布 イ.経営会議 26 回以上(H29 33 回) ウ.ヒ゛シ゛ョン 21 活動の成果2件(広報と教員研修)(◎)
(2)生徒の生活習慣の改善 ウ.ヒ゛シ゛ョン 21 による学校課題の 1中学生志望者 1 月時点前年比 9%増,過去 4 年間で最高。
3 解決推進 2 件(H29 2 件)
. ア.遅刻の改善 2教員研修推進(自主的運営をリードした。
)
個 エ.職員会議等での配布 12 回
エ.延べ 25 回配布済み(◎)
性 (3) 教育相談委員会を中心とした相談活動の充 (2) 生徒の生活習慣
を (2)生徒の生活習慣
輝 実と情報の共有化 ア. 遅刻 5 回以下率(前年以上 )
か ア. 教育相談室会議の定期開催 (3) 相談活動 ア.前年比 1%悪化し 76% (△)
す ア.教育相談室会議の開催 (3)保健部・学年等と連携のもと生徒支援を推進。
生 (4) AED 講習会の実施 12 回以上(H29 24 回)
徒 ア.教育相談室会議 31 回開催済み。(◎)
の (4)参加者 20 名以上(H29 8 名)
育 (5) 図書館活用度の向上 (5)『自分は、積極的に図書館 (4)AED 講習会 2 回開催、参加者 55 名前年比大幅増(◎)
成 を活用した。 』への肯定的回答 (5) 『自分は積極的に図書館を活用した。』大幅増 34%(◎)
(6) 働き方改革への取組み
30% 以上(H29 22%) (前年比 50%増の大幅改善:2 年生 15%→39%が寄与。)
ア.ノークラブデーの定着 (6)ア.クラフ゛別設定票提出 80%以上
イ. 一斉退庁日の習慣化 (6) 働き方改革への取組み
イ. 十分に守れない職員への
ア. クラフ゛別設定票提出率 100%(◎)
ウ.月平均時間外在場時間の改善 注意喚起文書配布率(80%以上)
ウ. 月平均時間外前年度以下 イ. 注意喚起文書配布率 100%(◎)
ウ. 月平均時間外前年比(112 月平均) 9.1%減(◎)
中学生参加行事の充 (1)中学生・保護者参加行事の充実 (1) 中学生参加行事 (1)熱中症対策により中学校招待ソフトテニス今宮杯を
4 ア.中学生・保護者・塾関係者の来校者数確保 ア.オーフ゜ンスクール等への年間参 急遽中止としたが、他のイベントでカバーし目標達成。
. 実とPTA・同窓
会・後援会の皆様と イ.オープンスクール・学校説明会・クラブフ 加 者 2,000 名 以 上 (H28 ア.来校者総数 2,502 名。(◎)
学 社
校 会 2,100 名) イ.9回実施。(◎)
の連携推進の継続 ェスタ等の効率的な開催
づ に イ.7 回(H29 9 回) ウ.1 回実施済。(○)
ウ.スポーツフェスタに加え文系クラブを含
く 開 ウ.1 回(H29 1 回)
り か めたクラブフェスタの開催。 (2)198 回訪問 (◎)
(2)中学・塾訪問 150 回以上
れ (2) 中学校・塾への効率的な訪問の実施 (3)11 講座開講済み(○)
(H29 年度 201 回)
た (3) 教養講座の定期開催 (3) 10 講座以上の開講。
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