桃谷高校
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No.2101
府立桃谷高等学校(III部)
准校長 梅田 智己
令和4年度 学校経営計画及び学校評価
1
めざす学校像
生徒や保護者、地域等の期待に応えるべく本校の教育活動を維持し、令和5年9月閉部までの残り1年半、多部制単位制高校としての
ミッション(使命)を果たす。
1 これまでの本校の役割を大切にし、閉部までに一人でも多くの生徒が卒業につながるためのより丁寧な指導を行い、生徒・保護者・地域等の
思いに応えるよう教育活動をすすめる。
2 自らの将来に展望を持ち、主体的に学ぶ姿勢を身につけさせるとともに、希望する
進路
1
が実現できる力を育む。
3 人権を大切にし、自尊感情を向上させるとともに、社会性及び規範意識等を身に付けた生徒を育て、安全安心の学校づくりをめざす。
2 中期的目標
1 1年半後の閉部を見据え、生徒・保護者・地域等の思いに応える教育活動の一層の充実
(1)生徒一人ひとりの現状を正確に把握するため、生徒・保護者懇談や家庭訪問など家庭との連携をさらに深める。
(2)職員研修の充実により、更に人権意識と教育力の向上を図る。
(3)学校運営協議会や学校教育自己診断などを活用し、保護者・地域等と連携した教育活動を進める。
2 生徒の現状をふまえた「学びのシステム」及び
進路
2
指導体制の充実
(1)希望する
進路
3
の実現に向けた「学びのシステム」を充実させる。
ア 桃谷高校キャリア教育「ももだにプロジェクト」を継続して実践する。
※
進路
4
未定率の減少(R01:8.7%、R02:21.5%、R03:6.2%)
(2)充実した学びなおしの学習環境の一層の充実。
ア 多様な学習履歴を持つ生徒の意欲を引き出すため、一人ひとりに合ったきめ細かな指導を行う。
イ 希望
進路
5
実現のための自学自習等の機会の提供。
(3)生徒の授業評価や授業見学週間を通して授業力を向上し、全教科で「わかる授業」の実現をめざす。
※研究授業・研究協議を実施して授業力の向上をめざす。
※生徒向け学校教育自己診断の「授業はわかりやすい」の肯定的回答率(R01:77.5%、R02:81.3%、R03:84.1%)を 80%以上維持する。
3 生徒の自尊心を育み社会性の向上を図る取組み及び人権教育の一層の充実
(1)「総合的な探究の時間」や特別活動等で人権教育を充実。
ア 人権教育でワークショップなどの自分事に関連づける内容を研究する。
(2)中退防止 PT を中心に、生徒の背景分析と生徒指導体制を充実する。
(3)教育相談体制を充実し、組織的な支援体制を一層すすめる。
ア SC や SSW 等の外部機関との連携を通してカウンセリング体制を強化し、必要に応じたケース会議を持つ。
(4)生徒が達成感を実感できる自主活動(生徒会活動等)を充実し、社会性を育成する。
ア 生活指導の徹底と自主活動や学校行事などの満足度を高める環境づくりを行う。
※生徒向けの学校教育自己診断の「担任以外にも、気軽に相談できる先生がいる」の肯定的回答率(R01:72.2%、R02:61.6%、R03:67.1%)
を 70%以上。
【学校教育自己診断の結果と分析・学校運営協議会からの意見】
学校教育自己診断の結果と分析[令和4年 11 月実施分] 学校運営協議会からの意見
結果・分析・課題等(数値は肯定的回答の割合を示す)
[第1回]令和4年7月 20 日(水)
〇令和4年度学校経営計画について
・I・II部を選ぶ生徒は人とうまく関われない生徒が多い。桃谷で濃密な時間を過ごせるように
先生方にはこれまで以上に親身になって生徒と接していただきたい。
・評価指標に対してとても高い評価結果が出ている。きめ細かに子どもを見ることができている
のではないか。学びを社会人になって生かせるようにこのまま頑張ってほしい。
・単位の修得や卒業が難しい生徒に対する取り組みを進めていってほしい。
[第2回]令和4年 11 月 25 日(金)
〇学校行事について
・学校行事の工夫がされている点がすごく良いので、他の部と合同でやってもよいかと思う。
〇令和5年9月の閉部について
・閉部後にまだ卒業できない生徒や現在連絡が取れない生徒に対し、その生徒と保護者に対して
(生徒)肯定率 80%以上の項目が 22 項目中 18 項目で全体の8割。
「学校に行くの の閉部や在籍に関するアナウンスに遺漏がないように。
が楽しい」は昨年度より 5.3%上昇。他の診断項目よりも肯定率が低いが、より困
難を持っている生徒が残っているためと見られる。他項目の肯定率の高さは先生
[第3回]令和5年2月1日(水)
方のきめ細かい取り組みが評価。「1人1台端末を効果的に活用している」の肯定
〇令和4年度学校教育自己診断結果について
評価は 75.8%。生徒数が少ない中でも工夫して活用した結果とみている。
・学校教育自己診断の結果から生徒の満足度も高く、あと半年間も子どもたちへのさらなる指導と
(保護者)肯定率 80%以上の項目が 11→1項目に大幅に減少。ただし、すべて一定
の肯定評価は頂いている。この数年は編転生のみの受け入れで保護者の学校に対 支援を願う。
するニーズの変化もあると推察される。 〇令和5年9月の閉部について
(教員)学習指導の診断項目は全教員が肯定的に回答。教育相談や
進路
6
指導の診断 ・評価やアンケート結果も高く、閉部に向けて様々な思いもあるだろうが、次年度も教育活動を励
項目も肯定率 90%を超えており、総合的な教員力が試される年度でしっかりと対応 んでいただきたい。
する姿勢が表れた結果とみている。残り半年であるが、最後まで生徒一人ひとりに ・来年、生徒のみんなが卒業できるよう願っている。
寄り添った指導を続けていく。
No.2101
府立桃谷高等学校(III部)
3 本年度の取組内容及び自己評価
中期的 今年度の重点目
目標 具体的な取組計画・内容 評価指標 [R3年度値] 自己評価
標
(1) (1) (1) (1)
1 保護者・家庭等 ・保護者懇談や家庭連絡を通じて、生徒の状況 ・保護者懇談の実施率、家庭訪問件 ・保護者懇談実施率[前期;75.3%(+30.3)、
との連携と閉部 を正確に把握するとともに、単位修得へと結 数(前年比を維持) 後期;81.8%(+38.7)]、家庭訪問件数[21
1
までの教育活動 びつくように指導を行う。 [前期 45%、後期 43.1%、家庭訪問 件] ※生徒数は 70%減(◎)
年
半 の充実 ・閉部までの生徒のニーズに応えられる取組み 63 件] →閉部を見据え教職員一丸となって家庭連
思 後 の充実。 ・学校教育自己診断「生徒のニーズ」肯定率 携を深め生徒支援に資した。
い の 90%以上 [89.0%] ・学校教育自己診断「生徒のニーズ」生徒肯
に 閉 定率[93.9%(+4.9)] (〇)
応 校 (2) (2) (2) (2)
え を 学校力向上のた ・教員力を向上させるための研修の実施。 ・人権及び支援教育に係る研修の肯定率 80% ・各研修の肯定率[人権研修(2回)100%、
る 見
教 めの職員研修の (オンライン研修等の充実) 以上 [100%] 支援研修(1回)100%] (◎)
育 据 充実 →いずれもテーマを変えて実施したが肯定
活 え 率は昨年度同様であった。
動 、 (3) (3) (3) (3)
の 生 「働き方改革」 ・
「働き方改革」に係る意識改革のための情報提 ・ストレスチェックの「総合的健康 ・ストレスチェックの「総合的健康リスク」
一 徒
に係る意識改革 供を行うとともに、安全衛生委員会を通じた リスク」の低減 [数値 78] の低減 [数値;61(-17)] (◎)
層 ・
保 と業務の効率化 安全安心の職場環境づくりと業務の効率化を ・超勤時間の縮減 →基準値(100)を大幅に下回り、良好な職
の 護 図る。 場環境が築かれていることの証左となっ
充 者 た。
実 ・ (4) (4)
地 (4) (4) ・地域と連携した防災研修の実施 ・地域と連携した防災研修の肯定率[94.0%
域 地域連携の一層 ・地域と連携した防災への取組みを推進し、危 [1回、肯定率 93.2%] (+0.8)] (〇)
等 の推進 機管理に対して生徒の安全を最優先した計画 ・学校教育自己診断「災害時の行動 ・学校教育自己診断「災害時の行動」生徒肯
の を立てる。 について具体的に知らされてい 定率 [84.8%(+3.0)] (◎)
る」生徒肯定率 70%以上[81.8%]
(1) (1) (1) (1)
「学びのシステ ア ア・各教科・分掌等において育成し ア・
「キャリア教育全体計画」作成(〇)
ム」の構築 ・桃谷高校キャリア教育「ももだにプロジェクト」 たい能力および具体的取組等の ・
進路
7
未定率[2.1%(-4.2)
](◎)
ア キャリア発 での各教科・分掌等の具体的取組みの設定。 作成 ・学校教育自己診断「
進路
8
」生徒肯定率
達を促す ・
進路
9
実現に向け意欲を高める「キャリア・ガイ ・ 進 路 未 定 率 の 減 少 10% 以 下 [87.9%(+6.1)] (◎)
「学びのシ ダンス(
進路
10
担当者面談)」及び「キャリア・ [6.3%]
2 ステム」の カウンセリング(担任面談)」の充実。 ・学校教育自己診断(生徒用) 「進
構築 路について考える機会がある」
生 80%以上 [81.8%]
徒
の
及 現 イ 実社会に触 イ イ・進路説明会の生徒評価肯定率 イ・進路説明会(3回)の生徒評価肯定率
び 状 れる学びの実践 ・進路説明会において実社会に触れる学びが実現 90%以上 [94.6%] [96.2%(+1.6)] (◎)
進 を できるよう内容の充実を図る。 →第1回(95.3%)
、第2回(100%)、
路 ふ 第3回(93.3%)
指 ま
導 え (2) (2)
体 た (2) (2) ウ・学校教育自己診断(生徒)「聴覚 ウ・学校教育自己診断「視聴覚やコンピュー
制 「 授業力の向上 ウ やコンピュータの活用」80%以上 タの活用」生徒肯定率 [78.8%(-4.1)]
の 学 ウ 「確かな学 ・「わかる授業」をテーマに生徒が主体的に取り組 [82.9%] (△)
充 び
実 力」を育成 む授業をめざした ICT を活用した授業研究の実 ・見学回数1人当たり各2回以上 ・授業見学回数[一人当たり平均;各2回]
の するための 施。 →授業見学月間(2回)、研究授業(3
シ
授業研究の ・授業見学週間を年2回実施(6月,11 月) 。 回)を開催実施。(〇)
ス
テ 実施
ム
」 エ 「確かな学 エ エ・学校教育自己診断(生徒用)
「教 エ・学校教育自己診断「教え方の工夫」生徒
力」を育成 ・教科毎に、授業での「思考力・判断力・表現力」 え方に様々な工夫をしている」 肯定率 [97.0%(+7.3)] (◎)
する授業の の育成をテーマとした指導方法を研究。
「校内研 80%以上 [89.7%] ・学校教育自己診断「考えをまとめたり、
研究 修チーム」で授業実践をすすめ共有。 ・学校教育自己診断(生徒用)
「授 発 表 す る 機 会 」 生 徒 肯 定 率 [66.7%
業で考えをまとめたり、発表す (+7.6)] (◎)
る機会がある」50%以上[59.1%]
No.2101
府立桃谷高等学校(III部)
(1) (1) (1) (1)
総合学習や特別 ・人権学習プログラムを「ももだにプロジェクト」 ・人権学習実施後の生徒評価 肯定率 ・人権 LHR(2回)の生徒評価肯定率 [97.6%
活動等を活用し の中に位置づけ、参加体験型も含めて系統的に 90%以上 [95%] (+2.6)] (◎)
た人権教育の充 実施。 →第1回肯定率(デート DV;100%) 、第
3 実と「生きる力」 2回肯定率(コリアタウン FW;95.2%)
育成の取組み ・学校教育自己診断「命の大切さ」 「人権の
生 大切さ」生徒肯定率 [90.9%(+3.4)] (〇)
徒
の (2)(3) (2)(3) (2)(3) (2)(3)
及 自 支援教育・規律 ・支援検討の専門家及び関係機関の協力を得た ・支援検討会議や、関係機関を交え ・支援検討会議[2回]、ケース会議[7回]
び 尊
指導・教育相談 支援検討会議の実施。 たケース会議等の実施回数 →生徒数減のためケース会議の回数は半
人 心
を の三位一体によ ・教育相談に関して、組織として教育相談担当と (必要回数)[各2回、14 回] 減したが、目的は達している。(〇)
権 育 る教育活動の展 支援検討担当を別に設け充実を図る。 ・指導に対する生徒の納得度 肯定 ・学校教育自己診断「指導に対する納得度」
教 み 開 ・学校独自で SSW を招聘し、SSW や関係機関(行政・ 率 80%以上 [88.5%] 生徒肯定率 [90.9%(+2.4)] (◎)
育 社 福祉・司法)等と連携した支援の実施。
の 会 ・授業を大切にすることを念頭におき、支援とカ
一 性 ウンセリングの観点を持った毅然とした規律
層 の
の 指導を行う。
充 向 (4)
実 上 (4) (4) (4) ア・学校教育自己診断「学校行事」生徒肯定
を 社会性育成のた ア ア・生徒会活動等の満足度 70%以上 率 [87.9%(+8.3)] (◎)
図 めの取組み ・閉部を控え生徒数減の中でも生徒会など自主活 ・行事参加者数の満足度 肯定率 80% →体育祭肯定率(95.0%)、校外学習肯
る
ア 達成感の得 動の工夫と充実を図る。 以上を維持[文化祭 94%、校外学習 定率(93.0%)、文化祭肯定率(100%)
取
組 られる自主 ・魅力ある行事への工夫・改善。 92%、体育祭など] ・学校教育自己診断「部活動」生徒肯定率
み 活動や学校 イ イ・図書館整備の実施 [26 回] [81.8%(+25.1)] (◎)
行事の充実 ・地域人材の協力を得て図書館の整備を行い、図 ・図書室利用者 年間 2000 名以上維持 イ・図書室整備等の実施[27 回] (〇)
イ 居場所作り 書館を居場所としての充実を図る。 [2177 名] ・図書室年間利用者[1540 名] (〇)
と安全・安 ※人数の減少は生徒数の減に伴うもの。
心の向上