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大阪府立天王寺高等学校
 令和 3 年度 第 2 回学校運営協議会 記録
 
 日時:令和 3 年 11 月 27 日 (土) 10:0011:30
 場所:会議室
 出席者:
       【委員】山東 功 (会長)、浮邉 亜紀子 (副会長)、貴志 泰正、土肥 純平、山下 由美子
        【事務局】吉岡 宏 (校長)、内堀 晴則 (教頭)、石田 智恵 (事務長)、井上 弥 (首席)、
                    井上 孝介 (首席・SSH 担当)、武井 節子 (GLHS 担当)、福永 直也 (書記)
 
 
 1.開会
 
 
 2.会長挨拶
   コロナも一段落ついたような、ついていないような状況ですが、学校運営が平常に戻りつつあると思います。
 ただ次の第6波があるということで、気を緩めることなくという形だと思います。また大変な運営にはなると思
 いますが、そのあたりも含めて、ご意見等、情報をお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いいたします。
 
 
 3.校長挨拶
   今年度前半を振り返ってのご報告。府立高校の休校は、最大で一日 20 校であった。本校では、陽性者の発生
 に伴い、8回の休校があった。今年度の前半はコロナに振り回された期間であった。8月からは、休校1日目か
 らオンライン授業をすることにした。4月当初からずっと制限が続いていた部活動などもようやく通常通り再開
 できた。生徒たちにとってはストレスが溜まった半年であった。教員も行事1、感染対策、オンライン授業などの
 対応に迫られ、相当なストレスであったと思う。この先も第6波に向けて気の休まるときがない状況。このよう
 な状況のなか、9月には1人1台端末が導入され、活用について検討していかなければならない。また、新学習
 指導要領が来年1年生から導入されるが、その中の観点別評価、特に主体性をどうやって測って成績をつけるの
 か校内でも議論しているところである。更に SSH4期目が終わり、5期目の申請を行っていくが、5期目はハー
 ドルが高い。これをどのように申請していくかなど、後半に向けての問題が山積みである。
 
 
 4.協議
 (1) 本年度学校経営計画の進捗状況について
   資料説明と合わせて行った。
 (2) 資料説明
 【学校教育自己診断について】
   学校教育自己診断について】
   10 月に実施し、11 月初めから、データの整理分析を行った。
 ○生徒の診断結果
   回収率 96%で例年通り。
                        「施設・設備全般について適切に整備されている」の肯定率が昨年 66%から 58%へ
 低下。夏休み頃から南館の男子トイレの工事が開始。その間男子生徒は北館のトイレに行かないといけない不便
 な状況であった。恐らくこのようなものが肯定率低下の原因であると考える。11/26 よりトイレが再開し、生徒
 は喜んでおり、個室が特に快適になっているという声があがっている。
   「清掃活動が行き届いていて清潔である」は 45%から 54%に上昇。保健部がクリーニスト週間等の取り組み
 を行った結果。
             「野外生活体験学習(1 年)は有意義」93%、
                                                   「水泳訓練(1 年)は有意義」97%と両質問ともに非常に
 高い肯定的な結果。林間は日帰りで実施した。コロナの影響で本来の予定ではなくお盆あたりで行った。水泳訓
 練は予定通り行うことができた。
   「京大研修会(2 年)は有意義」92%。今年度はオンライン実施。昨年度より若干下がっているが評価は高く、
 オンラインでも実施した成果があった。
   「宿泊研修(修学旅行 2 年)は有意義」については、今年度2年はまだ行けていない。キャンセル料等との兼ね
 合いで判断が難しかったが先が読めないこともあり延期した。1月の末に予定している。
   「学部学科紹介(3 年)は有意義」98%、
                                     「天高アカデメイアは有意義」93%。卒業生の力を頂いているこの両項
 目が高い評価。卒業生の方には非常にお力添え頂いている。
 ○保護者の診断結果
   保護者の診断結果
 84%の回収率で昨年度と同じ。非常に高い回収率が続いている。全体としてほとんど大きな変化はない。
 「この学校の部活動は活発である」の肯定率が 97%から 90%へ低下。前期は休校や府の制限で部活動が思うよ
 うにできなかった。
                 「学校は、環境、国際理解・福祉ボランティア等の新しい教育課題について学ばせている」も
 92%から 85%へ低下。コロナ禍で校外へ行く活動がほとんどできなかったのが原因であると考えられる。
 ○教職員の診断結果
   教職員の診断結果
   「学校運営に教職員の意見が反映されている」が 95%から 81%に低下。
                                                                   「各分掌や各学年間の連携が円滑に行
 われている」も 84%から 68%に低下。昨年度は、46月の一斉休校期間中にこれまでにない対応を協議する
 ために教員間の話し合いの時間を多く持った。このように時間をかけたことが昨年の高い数値になったと考えら
 れる。今年は陽性者発生による度重なる休校や、急遽オンライン授業で対応するなど十分に話し合う時間がとれ
 なかったのが影響しているのだろうと考えている。
 【前期授業アンケート結果に基づく分析と指針】
   前期授業アンケート結果に基づく分析と指針】
   各質問項目でやや当てはまるを選択すると平均の数値が3となり、平均値が3以上だと生徒が概ね満足してい
 る授業であると考えられる。今回の結果は各質問項目について、昨年とほぼ同じ結果。12 月に第2回の授業アン
 ケートを行う予定。
 【GLHS の取り組み】
        の取り組み】
   コロナ禍の影響で海外研修が苦しい状況。代替案として1月5日・6日に関東研修を行う予定。量子科学技術
 研究開発機構、国連大学、日本科学未来館を訪問し、ここで得た知見を GLHS 発表会において英語でプレゼンす
 る。これは SSH と GLHS の取組みであり、他の GLHS 校の生徒も合わせ、22 名が参加。研修先にただ行くだ
 けではなく、事前に自分たちのミッション・すべきことを確認し、そして施設見学を行い、その知見を報告する
 ということで、事前事後指導を5回行う。GLHS10 校の生徒が学校を超えてチーム作りすることをめざしてい
 る。
   台湾研修については計画しているがどうなるかわからない状況である。
   第1回学校運営協議会で報告した英語運用能力について、今年から TOEFL Junior を1・2年が全員受験する
 ことにした。1年生が受験した結果、スコア B1 以上が半数を超える。この試験の全世界平均は 750 点ぐらいで、
 天王寺高校の平均は 749 点であった。2 年生も受験するが、天王寺高校での 2 年間の英語の取組みが問われるの
 で、教員についても良い刺激になっている。この試験を受けるために何か特別に TOEFL 対策はしていない。今
 までの天王寺高校の授業を続け、それが世界基準の試験にどうなるかというところである。
   Road to GL について非常に満足度が高い。コロナ休校のため、1日だけ ZOOM での実施となったが生徒が戸
 惑うことはなかった。ただ、最後のアンケートでは、やはり対面が良いとの意見があった。事後研修では、海外
 から講師が ZOOM 参加した。世界が非常に近くなっていると思う。
   高大連携の京大キャンパスガイドは GL10 校の取り組み。コロナ禍の制限で各校 10 人が定員であった。参加
 生徒は実際に京大に行けたことがモチベーションとなり、他校の生徒と共に取り組むことで非常に刺激を受けた
 と話していた。関東研修と同じく、天王寺高校だけではなく、大阪というチームで取り組める GLHS の環境が活
 かされている。
   国際交流はオンラインとなっているが、一つだけ「日本・ベラルーシ友好派遣団 2022」という、初めて実際に
 海外に行くプログラムの募集が外部からあった。1年生に募集を案内したところ、非常に関心が高かった。台湾
 研修もそうだが、少しでも機会があるならこのような取組みをしていきたいと考えている。
   様々な外部事業の取組みは、SSH と同様、GLHS 事業でも突出人材の育成につながっている。
 表彰生徒について
   硬式テニスが先日、公立近畿大会に出場決定、囲碁将棋部も先日全国大会出場が決定した。フィギュアスケー
 トをしている生徒が全国インターハイに出場が決定した。課外活動に制限がある中、生徒は頑張っている。
 SSH より
 進捗の報告。重点枠は拠点校として行っている
 【創知】
   創知IIでは、2 年生がディベートをクラスの中で行った。その後全体で代表クラスが決勝戦。審査に卒業生の
 弁護士の方に来ていただいて評価していただいた。
 【国際性の汎用】
   台湾研修は計画中。創知Iのサイエンスイングリッシュでは、ポスターセッションを授業の中で実施。大阪大
 の留学生を招いて実施を考えている。
 【天高アカデメイア】
   様々な講師を招いている。生徒にかなり好評である。学術面での内容はもちろんだが、”学ぶ姿勢”を学ぶこと
 もあった。密を避け、複数の教室を中継で結んで行う回もあった。
 【医系ライフ】
   コロナ休校で短縮した日程もあったが、無事に終了。実施した内容を本校 SSH コーナーで掲示している。
 【科学オリンピック、学会等】
   高校グランドコンテスト全国 4 位(読売新聞賞)
                                              。活躍してくれている。英語でプレゼンをするということで、
 本校英語教員が指導した。学会等もオンライン参加している。科学の甲子園に2年生の選抜メンバーで出場した。
 実技がなかなかうまくいかなかった所もあった。学会前には、廊下の黒板で Q&A の募集など行っている。
 【研究部】
   研究部同士での交流を深めるために取り組みを考えている。北野高校と一緒に活動・研究したりしている。
 【大阪サイエンスデイ】
   第 1 部を本校の体育館と教室に分けて対面で実施することができた。第 2 部も 12/19 に対面で実施予定。
 【近畿サイエンスデイ】実施予定。
 【トレセン・海外研修】
   GL の海外研修の代替案として、国内で関東研修を行う。量子研、国連大学、未来科学館、東大等に行く。
 【研究部会議】実施予定
 【近畿 SSH】交流会を検討していく。
 【今後の計画】
   5期目の申請を考えていく。天高の強みをストーリーとして言語化して普及する方向の助言を受けている。天
 高は駆動力、粘り強さ、再チャレンジする力がすごいと JST から評価いただいているので、これらを盛り込みな
 がら新しい計画をたてていきたい。
   GLHS の普及活動として、近隣の学校へ探究活動の取組みを公開していく。
 【その他】大学等で用いる教科書を手に触れることができる廊下に設置している。
 
 
 (3) 質疑応答及び意見交換
 委 員:林間、水泳訓練、修学旅行の行き先を教えていただきたい。コロナ禍の影響で、中学生でも緊急事態宣
         言明けで体調不良、無気力、自傷行為等が見られた。高校生の方で何かしら心身への影響などが出てい
         る生徒がいるのかどうか。天高の図書室の開館状況はどのようになっているのか。どれくらいの生徒が
         使われているか、貸し出し状況等の利用状況のデータを教えていただきたい。コロナ禍で読書量が増え
         ているデータもでているので、このあたりを聞かせていただきたい。
 事務局:林間は例年通り本校山岳会所有のあしび山荘、水泳訓練も例年通り若狭湾。修学旅行は延期の関係でル
         ートを少し変更している。最終目的地は東京。当初の3ルートから2ルートに変更、北陸ルートは無く
         なった。元々はクラスごとの計画でだんだん東京に近づくものだったが、2・3クラスがまとまって移
         動する。実現可能か担任、生徒の係、旅行社と検討中。1月はキャンセル料の保険があり、加入してい
         るので直前まで実施判断を待てる。スキー場に行くというクラスもあるが実現可能か模索中というとこ
         ろでもある。
 事務局:コロナでの心身の影響について。コロナの休校が直接関わっているか分析はまだできていないが、欠席
         がちな生徒も一定数いる。例えば、1年は中学まで成績上位だった生徒が 360 人いる中での不安、慣れ
         てくると、進級などの様々な心配が出てきて不安になったり、3年は入試直前で不安になったりする生
         徒は毎年いる。ただ今年は休校がボディブローのように効いているような気がする。コロナ不安で欠席
         したりしているが、個別の対応をしている。クラブが制限された状況が続いていて、1年が入部の時期
         を失っていることもある。なかなか部員が増えなかったクラブもあった。逆に定着ができないこともあ
         り辞める生徒もいるのが話題として出ている。影響がじわじわ出ているので先が心配。どのような形で
         今後影響するのかを心配している。
 事務局:2年生は入学時期に休校もあったが、部活動は何とかやってきたところはある。先輩の姿を見られなか
         った時期もあり、遠征等の宿泊行事2もできなく、このような行事3を全く知らない世代に交代しているの
         で先々心配。もしかしたら、春あたりに合宿ができる可能性もある。
 事務局:図書室については数が今わからないので次回で。
 委 員:大学も学部や学園祭も同じ状況で廃部になるところもある。ノウハウが繋がらないので、公立の自主的
         な活動は大変になる。そういう意味では、学校においてクラブをどのような位置づけにするのかコロナ
         を機に考えていかないといけない。OBOG をうまく活用するだとか。後ろ盾等をうまくしないと途切れ
         てしまう可能性がある。方向性を、いろいろ知恵を出していかないといけないだろう。
 事務局:水泳訓練で OBOG がたくさん来てくれているが、それを見ている生徒がいるのはまだ救い。しかし実
         際に自分のクラブでは OBOG と会えない状況もある。
 
 
 委 員:非常にカリキュラムもすごくて、生徒も一生懸命取り組んでいるのはよく分かる。生徒の学校教育診断
         結果で、Q7「学校の授業だけで進路希望達成に必要な学力がつく」について2割の生徒は学校の勉強だ
         けでは無理と考えている。これらの生徒はどのような生徒なのか。医学部等の志望生徒なのか。一方、
         授業評価アンケートで質問項目 1 の「必要な家庭学習ができている」の項目は他の質問の中では低めに
         でている。だったら家でしたらということも考えられるが。また、学校での友人関係はうまくいってい
         ると思っていても、学校教育診断の Q2「学校での友人関係はうまくいっている」の項目で3番4番(あ
         まりあてはまらない、まったく当てはまらない)に回答しているごく少数の人も存在する。これらの生徒
         を何とかしないといけないのかなと感じながらアンケートを拝見した。最近、他県で生徒の刺殺事件が
         あった。特にあの事件の後何か生徒に話をしたりしているか?
 事務局:事件のあと特別何かはしていない。人間関係について悩む生徒はいるが、その都度対応している。いじ
         めアンケートについては何か気になる記述のあった生徒については、学校として共有し、組織として対
         応している。高校生なので躓くこともあるのは事実であると考える。そういう生徒たちへの対応はして
         いかないといけないということは職員の共通理解としてある。
 事務局:
       「学校の授業だけで…」については常に同じ割合。一つ理由として考えられるのは、本校生徒は中学の段
         階でほぼ 100%塾に行っており、保護者も学校だけではなく塾に行かないといけないという感覚がある
         だろう。大学受験にも塾に行かないといけないという感覚をすでに入学当初から持っている。私達教員
         は授業だけで十分対応できると伝え続けている。アンケートの数値については学校の努力だけではなん
         ともならない状況がある。実際、連日のように正門の前で朝、チラシ等を配布している。オール文理に
         なってからは塾の囲い込みも激しくなっていると感じており、これも影響しているのではないかと考え
         る。
 委 員:入試問題の関係等で塾に行かないといけないような状況もある。中学からの延長で惰性的に塾にいって
         いるのもあるのではないかと考える。
 事務局:近くに塾が増えたり、オンライン視聴ができるものであったり、自習教室が使えるということで利用者
         が増えている。惰性だけでないところもあると思われる。
 事務局:学校の授業が物足りないから行っているのではなく、演習量の確保で行っている所があるように見える。
         授業でやるけど、力をつけるには演習量が必要。それは一人でやるより、ある程度の形を与えられたほ
         うがやりやすいところがあるから、塾に言っている節はあると感じる。したがって、学校でこんな授業
         は聞かなくてもいいといった姿勢は見られない。授業は以前よりも大切にしてくれていると感じる。
 委 員:学校を大切にせず、塾だけでやっているというわけではないということですね。
 事務局:特に今、声を出して気づき、疑問から学んでいこうということで、ペアワークやアクティブラーニング
         など様々な教科で行っている。学校という場での気づきの場は得難いところであることを特に3年生は
         わかっていると思う。
 委 員:「人間関係はうまくいっている」に否定的回答をした生徒についても、以前から存在していたとは思う
         が、コロナで掛け算されていることもあると思われるので、そのあたりのケアは面でおさえるというか、
         誰一人漏らさないということでご配慮いただければと思う。
 
 
 委 員:塾の話、昔は天高で勉強しているだけで大丈夫だということ頭にあったので、自分で勉強している力が
         大切だと子どもにも伝えていた。今の時代、親御さんのストレスもだいぶあるだろう。経済的なことも。
         何とか子どもたちが大学を卒業するまで、親御さんも頑張ってもらえたらと思う。コロナの影響もある
         が、やはり外と交流することが大切であると思う。これからは人と人との繋がりの時代とも言われてい
         るので、外と交流することで何か得るものがあると思う。若い人たちならもちろんだが、どの年代の人
         でも色々な人と交流することで得られるものは多いので、ぜひとも台湾研修頑張ってほしい。また、何
         か OB としてできることがあれば、様々なところにオファーしていただければ力をお貸しすることがで
         きると思うのでまたよろしくお願いする。
 事務局:サイエンスデイなど交流しているところでは、生徒たちは本当に楽しそうにしている。外との交流の場
         面をできる限り保証していく。OB との交流も大きいので、林間などの行事4ができたことは良かった。
         卒業生の追跡調査を SSH で行ったが、いろいろなところで活躍している人がいることがわかったので、
         その辺りの方と繋がっていきたい。
 事務局:外部との交流は積極的に行っていきたい。個人的な感覚だが、生徒たちの関係性に内輪感がすごくあり
         気になっている。スマホ等の閉ざされたところではなく、いろいろな分野で交流をさせていきたい。
         GL10 校の中でもまとまったら面白いと感じているので、SSH、GL のイベントでも取り組んでいきた
         い。学校の方針等が違っていておもしろいところもある。一度関係性を作れば、生徒たちは勝手に動い
         ていくのでどんどん交流させていきたい。
 事務局:先程も GL で申し上げたとおり、京大キャンパスガイドは定員 100 名で、各 GL 校からの参加は 10 人
         と決められていた。それが 11 の学部学科に分かれると、結局そこには他の9校の生徒しかいない。そ
         の中で34のチームを作って GL 卒業の京大生がファシリテーターになってやってくれた。
                                                                                         「スポー
         ツ」というお題が与えられて、それぞれ自分の学部だったら「スポーツ」をどういう切り口で研究する
         かという課題を一緒に考えるという取組。30 分間、京大生から学部でのモノの考え方、取り組み方を聞
         いた後、1 時間半でプレゼンを共同作業で作った。自分たちの学部の中で 1 番のグループが最後全体会
         で発表をした。初めて会う生徒同士だけど、その学部に興味関心がある生徒たちが集まるから親しみが
         ある。外に出ようということに関心をもっている人たちは人と出会うことが良いという心を持っている
         のか、普通に課題研究を行っていた。良いプレゼンもして、それがまた外のイベントに参加する動機に
         つながる。このように取り組むことでどんどん外にでる力やマインドセットができることが良いと思っ
         た。
 事務局:ファシリテーターを上手にしてくれたこともあるが、生徒たちはお互いに繋がる力がもっている。場を
         作って高めあう力を身につけている。それを発揮する場を与えれば伸びていくなという感じがある。内
         向きにならないように場を作っていきたい。
 委 員:高校のときの取り組みによってしっかり成長したという話もあるので、10 校での交流も大切にしていた
         だけたら。OB をうまく活用していただけたらいいと思う。アカデメイアなどでも。
 
 
 委 員: 20 年前などはまだそんなに塾には行っていなかった。当時と今は違うこともある。近所から来ている
         のではなく、府下全域からきていることもあって、進学校に経済力がある家庭の生徒が集まっているよ
         うに感じる。一方、当時の自分のように、経済力が厳しい生徒がいるとかわいそうだなと感じることが
         ある。塾の話を聞きながら、先生方が頑張ってくださっているのに、経済力と学力が比例するようにな
         ると悲しいと感じる。先日、1年生向けの社会人講演会に参加したが、全体で話された方の父が医者で、
         本物を見られたから良かったと言っていた。当時の高校を思い出すと日本史の先生が教科書にのってい
         るものを実際に見せてくれた。当時の先生いわく、今はわからないかもしれないが世間一般で良いとさ
         れているものを感性が若いうちに見なさいと言っていた。こういう観点で考えると、GLSSH の取り組
         みが本物を高校生に見させる、見られるということが良いと感じた。その時でなくても、後から人生で
         活きてくるものもあるだろうと感じた。勉強だけでもよく頑張っているところに課題活動での取り組み
         がたくさんあって、生徒にも教員にもすごいなと感心する。個人的な話にはなるが、仕事の様々な縁で、
         自分より年上の OB の方と出会ったが、その方が高校生の頃の思い出は明るいものだけではなかった。
         外部での取り組みをする際に何か問題等が起こると、高校生活全体の思い出に影響を与えてしまうので、
         すでに十分気をつけていただいていると思うが、改めて安全面にも気をつけて行っていただきたい。
 事務局:水泳訓練での過去の事故については、生徒に配るしおりに掲載し、説明もしている。OB も毎朝海洋調
         査等して安全に気をつけて取り組んでいる。
 委 員:過去の出来事が天王寺の保健指導の厳しさなどにもつながっている。学校として安全第一で行っていた
         だきたい。本物をということですと、いろいろな資料を拝見させていただいたが、芸術の技術でも本物
         志向でやっていただいている。主要教科以外もなおざりにしない、質の高い本物を見せるというところ
         が様々な所に効いてきていると思う。受験以外の教科以外も関係ないからしないというわけでは無いと
         いうことを確認させていただいた。これがあって主要教科にも繋がってうまく回っていくと思う。
 
 
 5.閉会
 次回:1/22(土)10:00~11:30