天王寺高校
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取得日:2023年12月23日
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大阪府立天王寺高等学校
令和3年度 第1回学校運営協議会 記録
日 時:令和3年6月19日(土) 10:3012:00
場 所:大阪府立天王寺高等学校 教室及び会議室
出席者:
【委員】山東 功(会)
、大山 一哲、貴志 泰正、土肥 純平、山下 由美子
【事務局】吉岡 宏(校)
、内堀 晴則(教頭)
、石田 智恵(事務)、 井上 弥(首席)
井上 孝介(首席・SSH 主担)
、武井 節子(GLHS担当)
、的場 俊昭(
進路
1
指導主事)
小野 雅弘(記録)
1.授業見学
10:3010:55 2年4・6組 創知(ディベート)/2年5組 英語IIJ(NET)
2.開会
2.開会
3.会挨拶
コロナ禍にも関わらず、開催できてありがたい。良い意見交換ができたらと思う。
4.校挨拶
4.校挨拶
授業も見ていただいてありがとうございました。クラブや授業も感染症対策の下実施している。本日は貴
重な時間をありがとうございます。ぜひ忌憚のないご意見をお願いします。
5.協議
(1) 本年度学校経営計画について
特に変更なし。ただし、国際交流はオンラインでの実施を画策計画している。今後、生徒一人に対しネッ
ト端末が一台支給される予定ではあるが、どのように活用していくかは未定。来年度、カリキュラムが新し
くなることに伴い、観点別評価も変更されるのでその準備が今年の課題。また、卒業時のアンケート集計結
果によると、あらゆる項目において「とてもそう思う」の割合がとても高い。今後もこういった結果を得ら
れるよう、学校としても頑張っていきたい。
(2) 資料説明
・
進路
2
指導部より
進路
3
実績について。初めての共通テストだったにも関わらず、京都大学において良い数字が出ている。ま
た、大阪大学に関してはトップレベルの結果が得られた。京都大学医学部医学科に現役で2人合格できたの
は非常にうれしく思う。
進路
4
実績において72期生が非常に優秀ではある。しかし、合格率という観点では
この3月に卒業した73期生は全国的な平均を上回っている。入試に向けて大事にしていたことは、最後ま
で学校に来て授業を受けること。塾に頼らず、学校を大事にしてほしいという教員の思いが生徒にも伝わっ
た結果の表れかもしれない。
・SSH より
事業報告について。コロナ禍ということもあり、海外研修を行うことは厳しかった。しかし、その代替案
として zoom を用いた国際交流を行い、より広く関わることができるようになった。クラブ活動がなくなっ
た分、
参加生徒数は増えた。
創知の授業は、
たくさんの先生方の協力で成り立っている。
また、
Science English、
Road to GL は実施できた。天高アカデメイアはオンラインで実施したため、他校生でも参加できた。大阪サ
イエンスデイ第一部ではオンラインで大学教授に助言をいただき、第二部で完成した課題研究の発表をオン
ラインで行った。これらのことから、オンラインだからこそ「できた」ことがたくさんあったと思う。最後
に来年度に向けた取組について。第 4 期は今年で終了し、来期は5期目になり、先導的改革型の指定をめざ
す。また、今後の共通テストでの教科「情報」の扱われ方がまだ不確定だが、しっかりと対策をとっていき
たい。
・GLHS の取り組みについて
Road to GL は今年も実施を予定している。英語運用能力ということに関して、今までは英検 2 級を指標
にしていたが、高校受験時に既に英検2級を取得している生徒が大多数という
状況
1
を踏まえて、今年は
TOEFL Junior を実施する。実施時期としては 1 年夏、2 年冬。また、夏には予備校の先生に来ていただき、
教員向けの講習も実施する。指導力向上だけでなく、人とのつながりの場としても役立てたい。
・天高育成プログラムについて
本校での取り組みには何があるのか、どういう意味があり、どう繋がってくるのかを分かりやすく見られ
る表がこの資料。しかし、コロナによって延期になっている行事も多々ある。それらは秋ごろに実施予定だ
が、どうなるかは未定である。ズレが生じたとしても、これが教育活動において一番基礎となるものなので、
また立ち戻っていきたい。
(3) 質疑応答及び意見交換
委員:授業を見学して感じたことは、生徒の聞く力・質問力が高い。そのことによって理解力・表現力が高まる
ので非常に素晴らしいことである。授業であそこまでできるためには準備はかなり必要であると思うが、そ
れが個々でしっかりできていると感じた。生徒はよく学べていると思う。そういった教育活動ができている
のは学校のおかげだが、コロナ禍で苦労していることはなにか。全体から零れ落ちそうな生徒がいる中でど
うカバーされているか。教員の時間外勤務に関してどう思われているかお聞きしたい。
事務局:コロナ対策について、個々の生徒が予防策を意識できている。1 年生のクラブ入部時期に部活動原則休
止となったため、入部のきっかけを逃した 1 年生は見られたが、昼休みの放送によるクラブ紹介などでカバ
ーしている。悩みのある生徒に対しては教育相談委員会や人権委員会で、情報共有を行い、サポートについ
て話し合っている。できるだけ早く対応することをめざし、気になる生徒はスクールカウンセラーにつない
だりしている。教員の時間外勤務は、教員自身の健康に関わるもの。7 月には定時に帰る取組みを学校全体
で行う。時間外勤務は本校ではずっと課題になっていることであり、休める時に休もうという意識を全体で
共有していきたい。
委員:教員の仕事量に関してだが、昨年実施していたオンライン授業の積み重ねはどうなっているのか?それを
再活用できるのでは?そういったことを取り入れている学校もある。
事務局:個人的に行っている先生もいる。今後生徒に端末が与えられるということもあり、オンラインでの取組
みをしていきたいところだが、全教科がオンラインで家庭学習を与えると生徒がパンクしてしまう恐れがあ
る。それを校内でも議論しているところ。
委員:オンライン活用をするにしても、そのための準備に時間を取られていては本末転倒。バランスを考えて仕
事していかないといけない。
委員:コロナによって多くのことができなくなっている。でも天王寺高校はできることはできる形で全てする、
という理念のもとやってくださっている。昨年からPTA活動も厳しくなっているが、こういう時期だから
こそPTAとしてできることがあるんじゃないかと思う。何かあれば言っていただきたい。教員がベストの
状態でないと質の高い教育活動ができないのではないか。困っている点があれば言っていただきたい。
事務局:プロジェクターや映像に関して何か困った時に対処できる人がいない。例えば運動会の映像を撮っても
編集できないなど。
事務局:教室のプロジェクターで、体育館での集会を教室でも見られるような環境を作っている高校もあると聞
く。体育館に3学年を集めて集会することができないのが現状。去年は文化展示発表会のフィナーレを事前
に録画された映像で行った。しかし、このシステムを利用するとこういった問題が解決できる。今だからこ
そ、やってあげたい気持ちが強い。
委員:困った生徒の居場所があるのだろうか。これだけ多くの行事がある中で、負担が過多になり、しんどいと
思う子もいるはず。そういった生徒の居場所づくりが経費の面でできないなどあってはいけない。
事務局:いろいろな学校の取り組みの中で生徒は自分の居場所を見つける。クラブ活動や桃陰セミナー等もそう。
そのためにもこういった活動は続けていかないといけない。そこをきっかけに登校ができる生徒もいる。
委員:今日の資料にある学校パンフレットはどの層をターゲットにしているのか。
事務局:基本的には中学生。
委員:各中学校には部数的にどれくらい?
事務局:要望があったところにだけ渡している。また、校外での学校説明会に持っていく。
委員:これを見て受験してほしいというものなのか、単に案内としてのツールなのか。
事務局:もちろんこれを見て受験してほしいし、学校の魅力を伝えたい。さらに大学がゴールではないというこ
とをしっかり伝えたい。必要なことなので進学実績は載せているが、天高を知ってもらいたいということが
狙い。
委員:自分が中学生だったら、例えば生徒の写真がもっと大きかったらり、生徒の声が載っていたりしたら、よ
り興味が沸くかもしれない。
事務局:生徒個人が特定されるような写真については、個人情報保護の観点から慎重にならざるを得ないところ
がある。
委員:医学部の合格可能性を高めるノウハウは私学にはあり、医学部進学に特化した指導をしているが、公立で
は医学部への
進路
5
指導は厳しいかもしれない。これに関してどう思われているか。
事務局:合格しやすい大学を勧めるのはもちろん間違ってはいないが、本校ではまず生徒の志望を尊重する。生
徒は高い志望を持ち、関圏での受験を志望しており、あまり問題は感じてない。
委員:大学入学共通テストが様変わりしたが、そのために学校の指導方針が逸れていく恐れはあるか。
事務局:それは大丈夫。そもそも大学入学共通テストが天高の教育のゴールではないので、共通テストが変わっ
ても私たちのやることは変わらない。二次試験に対応できる力をつけているので問題ない。
委員:創知は天王寺独自のもの。分野が多岐に広がっているがどういう先生が担当されているのか。
事務局:特に決まりはない。学校設定教科なので、その指導にふさわしい教員が担当する。課題研究の準備のた
めに理科が多く授業を持っているが、コンピューターの授業は数学、Science English のために英語、2 年生
でディベートには社会、といったたくさんの先生方に関わっていただいている。そしてバディ制も採用して
いる。色んな角度からの質問が、生徒の能力を伸ばす。教員の指導できる限界を超えてきたら、大学教授に
ご教授願っていたりもする。
委員:学校アンケートで「学校を誇りに思う」の項目において肯定評価が高い。これは先生方の頑張りが表れて
いる。ただ、それだけ忙しい中で若手はかなりしんどいと思う。ベテランがサポートしてあげないといけな
い。
事務局:若い先生にとっては非常にいい勉強になる。指導力向上にもつながってくる。しんどいけれどやってよ
かったと思える場でもある。授業見学の平均も10回を超えており、教員間でのコミュニケーション等もし
っかりと行えている。大変な環境ではあるけれども、ベテランの先生方がモデルとなり、あわせて前向きに
取り組む生徒たちのおかげで成り立っている。
6.閉会