天王寺高校
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取得日:2023年12月23日
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令和 3 年 3 月 22 日
保護者の皆様及び
生徒
1
のみなさん
大阪府立天王寺高等学校
校 長 吉 岡 宏
令和2
令和2年度 学校評価アンケート (学校教育自己診断)
学校教育自己診断) 回答のまとめ
陽春の候、皆様には、ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。平素は本校の教育活動にご理解ご協力
を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて本校は、日本や国際社会で活躍する真のリーダーを育成することをめざし、文武両道、授業第一、本物志
向、鍛練主義を実践してさまざまな教育活動に取り組んでまいりました。これらの教育活動を発展させ、積極的に
推し進めるため、昨年 10 月に「学校教育自己診断」を実施し、分析・検討を行いました。このたび、総括した結果
がまとまりましたので、ここにお知らせします。
今後とも豊かで質の高い教育環境づくりをめざしておりますので、皆様の一層のご協力をお願いいたします。
生徒
2
回答集計 回答
数
1
1044/1073 (1 年 356、2 年 346、3 年 342 回収率 97%)
「非常にそう思う」と「そう思う」という肯定的な意見の割合(%)を掲載している。
差・・・昨年度との%の差 分析・・・コメントを掲載している項目
質問項目 R2 R1 差 分析
1 学校に行くのが楽しい。 87 90 -3
2 学校での友人関係はうまくいっている。 93 95 -2
3 本校の様々な特色は、全体的に見て自分に合っている。 83 84 -1
4 本校の活動にはリーダーシップの育成に役立つものがあると感じる。 89 89 0
5 本校の活動を通じて、他校と交流の機会がある。 50 62 -12 〇
6 内容が分かりやすく、満足できる授業が多い。 89 89 0
7 学校の授業だけで、進路希望達成に必要な学力をつけてくれる。 74 74 0
8 授業の理解度に応じて、
生徒
3
が参加できる補習や講習が行われる。 93 91 +2
9 教材や教え方にさまざまな工夫をしている先生が多い。 94 94 0
10 いじめや学校生活の悩みや相談に親身になって応じてくれる教員がいる。 86 87 -1
11 相談室や保健室に行きやすい。 70 71 -1
12 学校生活についての先生の指導には納得できる。 73 80 -7 〇
13 将来の生き方や職業選択等について必要な情報を提供してくれる。 94 95 -1
14 大学生などの卒業生の話を聞く機会が多く、刺激を受ける。 90 89 +1
15 専門家の講演会や大学の見学など、自分の進路に関わる行事が豊富である。 92 91 +1
16 桃陰セミナー・部学習日・土曜講習があることは、土曜日の活用と自らの学習 75 74 +1
に役立っている。
17 学校行事の多いことは、本校の特色として魅力的だ。 93 95 -2
18 学校行事全般に対して、積極的に参加している。 90 90 0
19 行事等においてホームルーム活動に積極的に関わっている。 88 87 +1
20 部活動に参加している。
(※右の
数
2
値は参加している
生徒
4
の割合) 99 99 0
21 部活動に積極的に取り組んでいる。
(対象:20.部活動に参加している
生徒
5
) 94 93 +1
22 (対象:20.部活動に参加している
生徒
6
) 73
部活動と勉強との両立ができている。 75 -2
1
23 部活動での人間関係はうまくいっている。
(対象:20.部活動に参加している生 92 93 -1
徒)
24 本校の人権教育によって、人権についての意識が高まった。 83 87 -4
25 命の大切さや社会のルールを学ぶ機会が多い。 83 87 -4
26 清掃活動が行き届いていて、清潔である。 45 55 -10 〇
27 学校の施設・設備全般について、適切に整備されている。 56 64 -8 〇
28 学習講座は有意義である(1 年4月) 87 85 +2
29 野外生活体験学習は有意義である。
(1年7月) 96 96 0
30 水泳訓練は有意義である(1年7月) 96 96 0
31 社会人講演会は有意義である。
(1年11月) 88 90 -2
32 京大見学会は有意義である。
(2年6月) 94 92 +2
33 宿泊研修は有意義である。
(2年10月) 98 97 +1
34 課題研究は有意義である。
(2年) 80 84 -4
35 学部学科紹介は有意義である。
(3 年6月) 95 92 +3
36 天高アカデメイアは有意義である。 89 90 -1
37 SSH,GL 事業は有意義である。 92 93 -1
回答
数
3
1044(1 年 356、2 年 346、3 年 342)/1044(回収率 97%)
Q5「他校との交流の機会がある」が 12%減少しているのはコロナ禍による学校休校や行事の中止・縮小
の影響と思われる。Q26「清潔である」Q27[施設設備]については依然低い状態が続いている。予定通りであ
れば本年度南館1系統のトイレ改修工事が行われるはずであったが、コロナ禍により延期となった。
保護者回答集計 回答
数
4
912/1076(1 年 308、2 年 305、3 年 299 回収率 84% )
「非常にそう思う」と「そう思う」という肯定的な意見の割合(%)を掲載している。
差・・・昨年度との%の差 分析・・・コメントを掲載している項目
質問項目 R2 R1 差 分析
1 子どもは学校へ行くのを楽しみにしている。 89 89 0
2 子供は自分のクラスが楽しいと言っている。 88 88 0
3 学校の雰囲気がよく、子供たちが生き生きしている。 94 95 -1
4 先生は子供を理解している。 88 89 -1
5 この学校は、他の学校にない特色ある教育活動に取り組んでいる。 97 96 +1
6 学校は、教育目標をわかりやすく伝えている。 93 93 0
7 子どもは、授業が楽しくわかりやすいと言っている。 76 78 -2
8 学習の内容や進度等を、懇談や通信などによって知ることができる。 82 82 0
9 学校は、保護者の相談に適切に応じてくれる。 83 85 -2
10 学校は、いじめについて子どもが困っていることがあれば真剣に対応して 85 85 0
くれる。
11 学校は子どもの命を大切にする心や社会ルールを守る態度を養おうとし 92 93 -1
ている
12 学校の
生徒
7
指導の方針に共感できる。 90 93 -3
13 子どもの心身の健康について、気軽に先生に相談できる。 82 82 0
14 学校は将来の進路や職業などについて適切な指導を行っている。 93 92 +1
15 進路指導面で学校は家庭への連絡や意思疎通をきめ細かく行っている。 80 81 -1
16 学校は、教育情報について提供の努力をしている。 89 93 -4
2
17 学校行事は、子どもが積極的に参加できるよう工夫されている。 96 94 +2
18 この学校の授業参観や学校行事に参加したことがある。 83 95 -12 ○
19 この学校の部活動は活発である。 97 98 -1
20 学校は、環境、国際理解・福祉ボランティア等の新しい教育課題について 92 93 -1
学ばせている。 ○
21 学校は、保護者が授業を参観しやすい工夫をおこなっている。 78 89 -11
22 学校は、家庭への連絡や意思疎通を積極的に行っている。 92 92 0
23 PTA 活動には参加しやすい。 58 65 -7 ○
回答
数
5
912/1076(1 年 308、2 年 305、3 年 299 回収率 84% )
コロナ禍による休校、行事の中止・縮小の影響で Q18「授業参観や学校行事に参加したことがある」や
Q21「授業参観しやすい工夫を行っている」Q23[PTA 活動に参加しやすい]等が大きく減少している。その
他は大きな変化は見られない。昨年同様、提出率 84%と高い関心を持って頂いている。
評価結果を受けての各分掌等での検討事項(抜粋)
1学年
1 学年
生徒
8
のアンケートについては、昨年度の1年生のものより大幅に減少した項目が Q5「他校との交流の
機会がある」で約 15%減少した。これはコロナ禍による休校や行事の中止・縮小による影響と思われる。続い
て Q25「命の大切さや社会のルールを学ぶ機会が多い」と Q24「人権教育によって、人権についての意識が高
まった」の項目が約 7%減少した。本来 4 月の入学当初から丁寧に行っていた日々の
生徒
9
指導や人権教育がで
きずに縮小されたことが影響したと考えられる。アンケート後に人権教育を 2 回実施予定で、
生徒
10
に大切さが
伝わるように一つひとつ丁寧に事前・事後指導をした上で、日々の生活においても指導していきたい。逆に昨
年度を大きく上回った項目は Q14「大学生などの卒業生の話を聞く機会が多く、刺激を受ける」だった。何と
か実施することができた水泳訓練や野外生活体験学習、また桃陰セミナーや部活動等において多くの卒業生が
例年以上に1年生と接する機会を作ってくださったおかげであると考える。
2学年
2 学年生徒のアンケートについては Q5「他校との交流の機会がある」が昨年より大きく減少したがコロナ禍
による休校や行事の中止・縮小が大きく影響しているものと思われる。特に、第 2 学年は海外派遣等の国際交
流事業がすべて中止となり,大きな影響を受けた。Q12「先生の指導には納得できる」が昨年より約 10%減少
している。他の項目の結果においても 74 期生はやや厳しい見方をする傾向があり、最終学年に向けて学年と
してより丁寧に向き合っていきたい。Q22「部活動と勉強の両立ができている」も例年の結果と比べてやや低
くなっている。4月から6月にかけての休校の影響で部活動において 73 期 3 年生からのバトンタッチが例年
通りにいかず運営等で苦労した事などが原因で勉強との両立に困難を感じているようである。進路指導部から
の勉学に関する指導や懇談などを通じて部活と勉強の両立についての指導をしていきたい。
3学年
3 学年生徒のアンケートについては、学校平均を 5 ポイント以上下回ったのは Q7「学校の授業だけで、進路
希望達成に必要な学力をつけてくれる」69%(学校平均 74.2%)のみである。この項目は 3 年生だけを見ると
70 期 69.9→71 期 70.0→72 期 68.2 と、似たような
数
6
字で推移している。魅力的な授業・生徒が考える力を伸
ばす授業を行うことを教員は心掛け、努力をしているが、受験が近くなる3年次では生徒の不安と要求も高く
なることだと考える。学年として気になるのが、Q12「学校生活についての先生の指導に納得できる」の 73.1%
(学校平均 73.4%)である。2年次は 76.3%、1 年次は 79.9%と、毎年-3%で推移している。学年が進むに
つれ、生徒も大人になり自我が確立してきたと考えてもよいだろうと思う。また、Q26「清掃活動が行き届い
て清潔である」については、年々
数
7
値が下がっている。この設問については「掃除は誰かがやってくれるもの」
という意識ではなく、「清掃活動を積極的に行っているか」を自らに問いかけるつもりで回答して欲しいとこ
ろである。
3
教務部
授業や学習に関する設問について、保護者 Q7「子どもは授業がわかりやすいと言っている」76%と他の項目
より低い傾向にあるが、生徒 Q6「内容が分かりやすく満足できる授業が多い」89%、Q9「教材や教え方にさま
ざまな工夫をしている先生が多い」94%と 9 割前後の生徒は高く評価している。「分かりやすい」授業を求め
る以上に天高がめざす「考える」授業に今後も取り組んでいきたいと考えている。補習・講習に関しては生徒
Q8「理解度に応じて補習や講習が行われる」93%、と一定の評価を得ている。46 月の休校期間中の学習の遅
れのある生徒への指導を重点的に行っているからであろう。今後の課題として、生徒 Q7「授業だけで進路希望
達成に必要な学力がつく」74%の評価が改善するように、今後も教員間での情報交換や様々な教員研修などを
通して授業力向上の取り組みを続けていく必要がある。
生徒指導部
生徒に対するアンケートにおいて、生徒指導に関するほとんどの項目で、肯定的
数
8
値が出ている。個別に
見てみると、Q1「学校に行くのが楽しい。」が 87%、Q2「学校での友人関係はうまくいっている。」93%、Q21
「部活動に積極的に取り組んでいる。」が 93%であった。おおむね学校生活に積極的に参加し、友人とも仲良
くしいるようである。また、Q22「部活動と勉強との両立ができている」という生徒は 73%で他と比べると少
し低いが、卒業していった先輩たちも同じように感じていた項目であり、忙しい天高生活を乗り越えて成長し
てもらえることを願っている。保護者の意見については、Q12「生徒指導方針に対する共感できる」が 90%、
Q3「学校の雰囲気がよく、子供たちが生き生きしている」は、94%と高い
数
9
値を示している。気になる項目と
しては、生徒 Q12「学校生活についての先生の指導には納得できる」のポイントが 7 ポイント下がっている。
昨年度、ポイントが上がった項目であるので、残念である。コロナ禍のオンライン授業でスマホなどの電子機
器を使用させる機会が増える中、校則の校内スマホ使用禁止との矛盾を感じる生徒が増えたのではないかと推
測される。生徒が指導の意味を理解できるように丁寧に取り組んでいきたい。
進路指導部
指導方針については概ね保護者の理解が得られていると考えられる。進路選択とは、多くの価値観や現
象に出会い、自身の価値観が揺らぐ中でブレない何かを見つける過程であると考える。生徒 Q13「将来の
生き方や職業選択等について必要な情報を提供してくれる」Q14「卒業生の話を聞く機会が多く刺激を受
ける」Q16「進路に関わる行事が豊富である」が高い評価を得ており、今後も生徒の価値観を揺さぶる仕
組みを維持、検討していきたい。生徒Q7「授業だけで進路希望達成に必要な学力がつく」 Q16「桃陰セミ
ナー等は土曜日の活用と自らの学習に役立っている」が他項目に比べて評価が低いが、これからの社会
では学びを自ら切り拓く主体性が求められており、学習に向かう生徒の姿勢をさらに高める必要がある。
保健部
生徒 Q26「清掃活動は行き届いていて、清潔である」の肯定的回答のポイント
は、昨年に比して 10 ポイント低下した。これを受け、保健部では、令和2年 12
月に web 上で生徒に対してアンケートを取った。(右図。回答総
数
10
422 )「いい
え」と回答した者に、場所を聞いたところ、トイレを挙げた者が 174 名おり、更
衣室(28 名)、教室(27 名)を大きく引き離した。(複数回答可 )対処方法も
聞いたところ、「改装、改修、設備の取り換え」などを挙げた者が 75 名で、「掃
除の人数を増やす、分担場所を増やす、意識改革」(32 名)を上回った。改修が
待たれるが、今できることとして、消臭剤の増量、古い清掃用具の交換、生徒へ
の美化意識の呼びかけ等地道な努力を積み重ねたい。(男子トイレの改修は令和
3年度に延期)
企画渉外部
今年度はコロナの影響で PTA 活動の機会が大幅に縮小された。保護者 Q23「PTA 活動への参加のしや
すさ」のポイント低下は、これが原因だと思われる。来年度、活動が復活できることを願っている。清掃
面に対する不満については 1更衣室の清掃当番 2和式トイレへの抵抗感 が課題として考えられる。
4