No.3010
府立工芸高等学校
校長 角 芳美
令和4年度 学校経営計画及び学校評価
1 めざす学校像
デザイン・造形を総合的に学ぶ全国で唯一の専門高校(デザイン系5学科と美術科)として、時代に即応したデザイナーや技術者を育成するととも
に、美術、デザイン系大学への進学に向けた実力の養成に努める。本校の教育の特色であるデザイン及び芸術系の専門性の進展をはかる教育を通し
て、豊かな感性と人権意識の醸成をめざす。
1 基本的生活習慣を確立し、生涯にわたって自己の心身の健康を管理する能力を獲得する。
2 自己実現をするための基礎的・基本的な知識や技能に加え、課題の解決に向けて知識や技能を活用する力を育成する。
2 中期的目標
1 心豊かに力強く生き抜き未来を切り拓くための教育力の向上
(1)専門性をより深化させるため、校内での学習活動に加え、校外における施設見学や高大連携授業など、生徒の興味・関心を高め、専門的な技術
を向上させるための取組みを行う。
(2)言語教育の充実について積極的な取組みを進め、コミュニケーション力・自己表現力とともに、社会性をも兼ね備えた人材の育成に努める。併
せて、学習成果発表や作品発表、合評を通じての主体的、対話的で深い学びにより、学習習慣の形成や学習意欲の向上を図り、学力のより一層
定着を図る。
(3)自ら判断する主体性を育むための教育を実践し、グローバル社会に対応できる力を身につけさせるために英語教育の充実と国際理解教育を推進
する。
(4)本校では 80%の生徒が大学等の高等教育機関に進学し、就職希望者は全員が在学中に内定している。今後も生徒の希望の進路実現のため、教科
指導、実技指導、面接指導等を全教員で行う。生徒進路希望実現率(就職、進学とも希望進路の合格率)令和6年度実績で 60%以上をめざす。
(過去3年の調査実績なし)
(5)ICT環境、デジタル化に対応した機器が徐々に整備されつつある。ICTを活用について研究をすすめ、学力の向上を図る。
(6)継続教育機関である「大阪市立デザイン教育研究所」との連携・協力体制を維持し、連携授業や特別講義その他の教育・研究活動をとおして実
力と魅力ある学校づくりを推進する。
2 安全・安心で開かれた学校づくり
(1) 学校生活をとおして生徒の規範意識を高めるとともに、基本的生活習慣を身につけさせ、時間を守ることや身だしなみに重点をおいた指導を
強化して推進する。さらに、何ごとにも自主的に取り組む態度を育てる。
・始業時の遅刻 10%減をめざす。(R1.3668 人 R2.3350 人 R3.2922 人)
(2)自他の違いを認め合い、お互いに尊重しあうことができる感性の醸成に努めるとともに 、教育的支援体制を構築し、インクルーシブ教育の推
進及び、いじめや差別事象の解消に組織的に対応することで、いじめ・差別のない学校づくりに努める。
(3)学校の教育活動についてわかりやすく発信し、また、他校種との連携や地域行事1等への参画を通じて、教育内容を公開して、認知度を高める取
組みに努め、開かれた学校づくりを推進する。
(4)生徒会活動、部活動の活性化を積極的に推進する。
・部同好会活動率 50%以上をめざす。(R1.56.57% R2.47.86% R3.46.00%)
3 校務の効率化と働き方改革の推進
(1)府の校務処理システムを活用して校務の効率化を図る。
(2)安全衛生委員会等を活用して教職員の健康管理体制を充実させ「ワークライフバランスを考慮した勤務」を標榜した取組みを進める。
【学校教育自己診断の結果と分析・学校運営協議会からの意見】
学校教育自己診断の結果と分析[令和 年 月実施分] 学校運営協議会からの意見
No.3010
府立工芸高等学校
3 本年度の取組内容及び自己評価
中期的
今年度の重点目標 具体的な取組計画・内容 評価指標 [R3年度値] 自己評価
目標
(1) 専 門 性 の (1)各学科におけるアドミッションポリシー (1)学科ごとに専門進化を
深化 から、めざすべき生徒像の育成を行うため 図るため、指標の設定を
に取り組むべき学習内容の構築と研究に努 行う。
める。専門性の向上のために各科毎に「大
学・企業等との連携」「コンクールへの参
加、資格取得」等について積極的な取組み
を進める。
ア ビジュアル ア ビジュアルデザインの実際の事例について ア 企業・大学講師からの特
デザイン科 学び、技術の習得から知識・技術の理解を 別授業の理解度を維持す
深める授業の展開を実現し、表現力を高め る。[100%]
る。 グラフィックデザイン検
定2級 合格率の向上
[90%]
コンクール受賞数の増加
[73 点]
イ 映像 イ 知財創造教育や出前授業など企業、高大・ イ 出前授業・講習会後アン
デザイン科 高専連携授業を行い、より高度な写真・映 ケート肯定的評価を維持
像制作に必要な知識と技術を学ぶ機会を設 する。[82%]
ける。 産業と連携したプロジ
ェクトから実践的な作
品を制作し提案する。
ウ プロダクト ウ ・クラフト的な実習とデジタル化された先 ウ・各種コンクール等への参
デザイン科 端機器を駆使した実習を通じて、企画 加 90%以上、入選以上
力・想像力に富む実践的な知識や技能を の作品点数 10 点以上を
養う。 めざす。
・外部講師を招いた特別授業を行い、より [参加 100%、入選3
実践的な技術や知識を得る機会を積極的 点]
に設ける。 ・特別授業後アンケートで
1 技術、知識の習得に対し
肯定的評価 80%以上を
教 めざす。[新規のため実
育 績なし]
力
の エ インテリア エ ものづくりやデザインの現場で使える実践 エ 交流授業や外部講師の講
向 デザイン科 的な教育内容の充実を図るため他校種と交 演、校外学習などを年3
上 流授業を行い、自ら学び、主体的かつ協働 回以上実施し、アンケー
的に取り組む姿勢を育成する。またこの取 トで「授業に前向きに取
組みから地域社会への貢献を通じて生徒の り組むことができた。」
自己肯定感を高める。 70%以上をめざす。
[96%]
オ 建築 オ ・建築設計教育として、建築をとりまく住 オ・建築設計コンクールの参
デザイン科 加 90%以上をめざす。
環境・都市環境・自然環境、その共生に
[95.8%]
向けた生態学的知識や、環境コントロ
・製図系・建築系資格受験
ール技術を理解するとともに、それら 30%以上をめざす。
をより高い芸術性の中で取りまとめら [29.1%〕
れる能力を修得させる。
・各種コンクールや関連資格・検定試験に
挑戦させる。
カ 美術科 カ 専門的な学習から身に付いた、造形的な見 カ
方・考え方を主体的に繰り返し、総合的・ 1 デッサン・色彩・発表など
実践的な力を身に付けさせる。また、感性 授業外の総合的・実践的
を磨き、美的体験を充実させるため見学会 な学びの場を年間 180 日
や体験型学習の充実を図り、創造的な思考 以上提供する。[215 日]
力・判断力・表現力の視野を広げる。 2 体験型学習を年間7講座
作品ポートフォリオの作成により自ら学習 以上[8講座]、見学会を
の振返り、進路実現につなげていく環境と 3回以上実施する。
機会を整備する。 [1回]
3 指標1、2において複数学
年 10 名以上参加の合評
を 50 日以上実施する。
[58 日]
。
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(2) 言 語 教 育 (2)各教科で学習成果発表や作品発表、合評 (2)共通教科との連携から
の充実か などに取り組み、互いの能力を認め合うこ 言語能力、感性を磨
らの主体 とで表現力の幅を広げ、自己表現力の向上 き、表現力の高い作品
的、対話的 をめざす。特に専門教科では生徒が学習成 の制作を図る。その成
で深い学 果を発表する機会を多く設け、教員からの 果を工芸高校展におい
び 助言だけでなく、生徒相互の意見交換を行 て発表・展示する。
うことで主体的な自己表現力を高める。
(3) グ ロ ー バ (3)・グローバルな視点を持ってデザイン・造 (3)年1回、イタリア研修
ル社会に 形、芸術に取り組む姿勢を身につけさせ を実施する。できない
対応でき るためにイタリア研修を実施し、姉妹校 場合はオンラインでの
る力を育 との交流から生徒の国際感覚を養う。 交流を実施する。
てる ・世界の共通語として英語教育を充実さ [リモートツアー1
せ、世界への対応力を高める。 回]
(4) 希 望 の 進 (4)本校の教育の特色であるデザイン及び芸 (4)デッサンコンクールを
路を実現 術の専門性を深化させるための教育をとお 4回以上開催する。
する し、造形、デザイン分野への進路を希望す [4回]
る生徒を各学年・各学科と協力して支援す 就職希望者への講習
るとともに、全生徒が自己実現できる進路 会を5回以上行う[7
指導に努める。 回]
(5) I C T を (5)・1 人1台端末を効果的に活用し、デザイ (5)・校内でのICT機器
活用する ン・造形教育を一層効率化するため校内 を使用した研究授業
の「生徒 1 人1台端末利活用プラン」を を年3回以上行う。
作成する。 [新規のため実績な
・教員のICT機器使用についての技術の し]
向上の機会を設ける。
(6) デ ザ イ ン (6)研究所教員を講師とした連携授業を行 (6) 連携協議会、連携授
教育研究 う。研究所で行われる特別講義に高校生が 業を実施する。
所との連 参加する。以上のような活動を通じて、教 [新規のため実績な
携・協力 員の指導力を向上させ、生徒のキャリアプ し]
ランニング能力を育成する。
(1) 規範意識・ (1)生徒一人ひとりの身だしなみや生活習慣に ( 1 )・ 遅 刻 総 数 前 年 度 比
基本的生 対し、生活指導部と学年、学科が連携して 10%減[2922 件]
活習慣 指導から規範意識を高揚させ、生徒の登校 ・頭髪服装違反者数前
状況を共有によって基本的生活習慣の 年 度 比 10 % 減 [95
確立に向けた指導に努める。 件]
(2) 教 育 的 支 (2)人権尊重の感覚の育成を図り、自他の違い (2)
・人権学習会の事後アン
援体制を を認め合い、お互いに尊重し合うことができ ケートにて「よかっ
構築 る感性の醸成に努めるとともに、健康教育 た」の回答 85%以上
部・特別支援委員会を中心に学校全体で組織 [91%]
的に生徒一人ひとりに応じた教育に取り組 ・広報誌を3回以上発行
む。 する。[3回]
生徒支援の具体的方策 ・支援委員会を必要に応
2 ・生徒向けの人権学習会を開催する。 じ適切に開催する。
安 ・広報誌を作成する。 [5回]
全 ・生徒に対する支援委員会、ケース会議を ・ケース会議を3回以上
・ 適時開催する。 開催する[7回]
安
心 ・教員に対し支援教育研修会を実施する。 ・教員の校内研修会を1
で 回以上開催する。
開
か [1回]
れ
た (3) 開 か れ た (3)オープンキャンパスや、学校説明会・出前 (3)
・出前授業アンケートに
学
校 学校 授業の積極的参加やホームページの充実 おいて授業の内容につ
等を通じて本校の魅力を外部に発信する。 いて、
「面白かった・興
本校専門教育の1年間の活動発表の場で 味を持った」の回答を
ある工芸高校展では、生徒作品の発表を通 70%以上にする。
して小・中学生やその保護者、大学、企業等 [新規のため実績な
に対して本校の高度な専門性をアピール し]
する。 ・新入生にオープンキャ
ンパス参加経験を調
査し、「参加したこと
がある」の回答を 80%
以上にする。
[新規のため実績な
し]
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(4) 特別活動 (4)生徒会活動や部活動をとおして自主性と責 (4) 部同好会活動率 50%以
任感を持った行動ができる能力を育成す 上とする。[46%]
る。
(1) 校 務 の 効 (1)教科等における教材などのコンテンツ共 (1)教員向け学校教育自
率化 有や学年と分掌の間での模試結果や進路 己診断結果における
3 情報の共有を進め、業務の効率化を図る。 ICT 活用による校務軽
校 減の肯定率 70%以上
務
の にする。
効 [新規のため実績な
率 し]
化
と
働 (2) 労 働 安 全 (2)定時退勤(ノー残業デー)に取組む (2)教員の1か月の時間外
き
方 衛生管理 「府立学校における働き方改革にかかる取 勤務 80 時間以上をなく
改 体制の充 り組みについて」に沿って業務の見直し・ し、年間一人当たりの
革 実 効率化を図り、週1回(水曜日)の定時退 平均時間外在校時間を
の
推 勤に努める。 240 時間以内とする。
進 [新規のため実績な
し]