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取得日:2023年03月22日
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大阪府立北野高等学校 令和4年度 第1回 学校運営協議会 議事録
1. 日時 令和4年 7月 15日 (金) 15:10~16:00 (於: 校長室)
2. 次題 (●: 事務局 ○: 協議会委員)
(1) 校長挨拶 (司会: 教頭)
(2) 委員自己紹介
(3) 事務局の紹介
(4) 協議会会長・副会長の選出
(5) 授業参観に対する意見・感想 (司会: 教頭)
○ 数学は生徒の関心を引きながらの授業でテンポが良く、もっと聞きたくなるような授
業であった。生徒はプールの後にも関わらず集中力が高かった。
○ 数学の授業では、数学IIIというアドバンストな内容を行っていた。行列が高校の学習内
容では無くなったが、旧課程の数学Cの内容を今後どう扱うかが気になる。化学では染料
の歴史をわかりやすく指導していた。古典では漢詩について、日常と絡めて指導してお
り、興味を引かれた。
○ バラエティに富む授業であった。漢詩について、生徒は内容を理解しないまま受験に
臨むことが多いが、授業では内容を生徒に馴染ませることで理解が促されていた。授業内
に笑いがあったり、拍手が起きたりしている様子が良かった。
○授業参観では、生徒が集中する数学、リラックスして楽しむ漢文など、多彩で工夫され
た授業を拝見し、緊張と弛緩のバランスある構成が感じられ良かった。多くの授業をこな
していく中で、生徒の精神面や体力面を考慮した授業プログラムの構築に反映できる印象
をもった。 気になる点として、宿題を各教科の教員間で調整せず課すと、生徒にとって
は負担が大きいのではないか。また、本校の生徒は進学塾に多く通っていると聞いたが、
塾と学校との関係性はどのような状態なのか。
○ 古典の授業が非常に興味深かった。漢詩を自分で作るという点がおもしろく、私自身
作りたくなった。 課題の提出方法が紙媒体から電子媒体に変化しており、教員にとって
も生徒にとっても合理的であると感じた。電子黒板の使用が当たり前になっている様子に
感動した。
○ 全国の中学校では学力向上をめざす中で、特に授業改革が提唱されており、楽しくわ
かる授業が一つの目標として求められている。しかしペア学習・グループ学習などの手法
を取り入れることにより錯綜している面も見受けられる。 本校においては生徒が授業を
大事にしており、内容を漏らさぬよう受講している様子が見られた。漢詩の授業は中学校
でも取り入れられる点があり、想像力・創作力が身につくように感じた。ぜひ中学校でも
紹介したい。
(6) 事務局より今年度の報告 (司会 会長)
●校長 <令和4年度「学校経営計画」および北野高校 スクール・ミッションについて>
令和4年度学校経営計画については、昨年度3月の学校運営協議会で承認されたものを
ベースに作成した。また、昨年度より文部科学省からの要請で、本校のスクール・ミッシ
ョンを作成し今年度の12月15日までに教育庁に提出する。スクール・ミッションとは各校
の存在意義や期待される社会的役割、各校がめざす学校像等を定義するものである。ま
た、スクール・ミッションは学校に関わるすべての者と共有する必要がある。
スクール・ミッション案の策定手順として、(ア) どのような高校であるか (イ) どのよ
うな生徒を育てるのか (ウ) めざす教育 (エ) 特色・強み・独自性の4つの要素について検
討する。まず、どのような高校でありどのような生徒を育てるのかという点を明確に作成
する必要ある。 スクール・ミッションの原案を資料に示す。原案について、学校経営計
画から大きく変更はしておらず、学校経営計画におけるめざす学校像が、スクール・ミッ
ションの (ア・イ) に対応している。「アカデミックで自由闊達な校風のもと、創立150周
年の伝統を持つ学校として国際社会の真のリーダーたるにふさわしい人材を育成する」と
学校経営計画の冒頭を引用している。運営に当たる部分 (ウ) は「文武両道の実践を通じ
て、知・徳・体のバランス、豊かな人間性と心身のたくましさ、さらには高い志とチャレ
ンジ精神を涵養する教育をめざす」、次に (エ) は「卒業生及び国内外の高校・
大学
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との
ネットワークを活用し、豊かな人間性を高めるとともに、探求的な活動を通じて国際社会
のリーダーとして必要な思考力を深める教育活動に取り組む」とした。以上のような形で
策定を進めていく予定である。もっと効果的な方法があればご指導願いたい。
○
大学
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においても評価される立場にあり、学校が作成した資料を基に厳しく評価されるた
め、高等学校においても十分に議論する必要がある。作成した計画などを学校のHPなどに
公開する必要性はわかるが、一方的に厳しく評価される材料にされると本末転倒なので気
をつけるべきである。何のために作成するものなのか、高校が何のためにあるのかを忘れ
ないで欲しい。
〇めざす学校像やスクール・ミッションに「国際社会の真のリーダー」という文言があ
り、本校の課題研究の授業においても、生徒の語学を駆使して自分の思いを伝える能力は
高いと感じる。一方で、日本社会を見直し再構築する時代に入っているよう感じるため、
そのような人材を育成してもよいのではないか。国際社会を知ることにより、自国の価値
に気づくこともある。そういった点を盛り込んでみるのはどうか。
●校長 その通りであると感じる。生徒には国際社会を踏まえて地域を見る、すなわちグ
ローカルな役割を果たしてほしい。
〇足元をきちんと見るべき。社会性がこれからの時代では求められる。ビジネスでのみ活
躍すれば良いわけではない。
○国際社会と地域社会の両立が必要である。ローカリティーや地域分散型社会へのヒント
を探している企業も多いと近年感じる。
●校長 議論を踏まえて、内容を盛り込んだり削ったりしながらこの形で作成していく。
●教務部主任 <教科書採択の流れについて>
教科書は授業を行う上で最も重要な教材である。本校では教科書選定委員会を計3回開
き厳正に採択している。第1回は6/2に開催し、各教科主任へ教科書選定の通達を行った。
第2回は各教科内で選定理由などを話し合った。第3回は7/8に開催し、全教科で共有及び提
出書類の確認を行い大阪府教育委員会へ提出した。秋に採択の結果が大阪府教育委員会か
ら通達される予定である。 以上、教科書採択は厳正に審査されたことを報告する。
●進路部主任 <今春の大学入試結果、3年模試の結果について>
今春の
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入試では300名程度の卒業生のうち200名が第一志望の国公立
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に
合格
1
し
た。卒業生の3分の1にあたるおよそ100名は浪人するが、これまでの傾向としてほとんど
の既卒生が志望校に
合格
2
しており、概ねすべての生徒が2年かけて希望の進路を実現して
いる。今年度は例年に比べ特に第一志望
合格
3
率が高い。京都
大学
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については、例年の
合格
4
率が4050%であるのに対して、今年は5060%と高かった。こうした結果の理由とし
て、まず共通テストの難化が考えられる。全国の高校生が戸惑う中で、本校の生徒はこれ
までの着実な積み重ねを発揮し、冷静に第一志望の学校を受けることができた。また本校
の生徒が全科目バランスよく勉強してきたことも高い
合格
5
率の理由と思われる。
校内模試に関して、今年の生徒たちの様子を見ていると、理科・社会の勉強のスタート
がすこし遅れており、これにはおそらく塾や予備校の方針が影響している。コロナ禍を経
て塾に通う生徒が増えている状況にあることから、今後は学校と塾とのバランスについ
て、教科担当者と共有していきたい。
●生徒指導部副主任 <生徒の様子について>
まず、生徒の遅刻について、コロナウイルスの感染拡大前と比較すると遅刻する生徒が
とても増えている。他校でも同様の傾向にある。また、遅刻に対して叱咤激励をするのが
難しく、無理をせず健康とのバランスを考えさせるという指導を行うことが多い。コロナ
禍が治まった後、学校生活に対応できるよう指導する必要もあるように感じる。また、マ
スク生活の中で相手の表情や感情がわかりづらく、それによってストレスをため込む生徒
も多い。 次に、六稜祭について、今年度は外部の方の受け入れを保護者1名に制限した。
開催日程や外部の方の受け入れ方などについてはまだ模索する必要がある。生徒は六稜祭
を通じて学校生活を充実させようと頑張っていることが多かった。
●首席
WWL事業の終了にあたり、どのように事業を継続するのかが課題である。本校はGLHS
校に指定されており、課題研究活動の歴史は長い。今年度以降も、より課題研究を中心に
充実させていく予定である。 国際交流については、コロナウイルスの感染拡大と時期が
重なったため、本格的な活動はできなかったが、オンラインを利用した交流は行った。今
年度以降も国際交流に関してほとんどの取組みをWWL事業から継続したい。論理性を伴
った英語力の向上をめざした即興型英語ディベートや学内留学も、募集定員を超える希望
が生徒から集まった。留学生の受け入れについて、今年度は4名の留学生がインド・イン
ドネシア・マレーシアから来日し、7月上旬から3月まで本校で高校生活をおくる。 ま
た、姉妹校のワシントン州ケントウッド高校への訪問を今年度末3月に再開できるかもし
れない。台湾・オーストラリアへの訪問は検討中である。
(7) 協議・意見交流
〇入試結果については順調であるということか。科目選択や志望学部・学科のバランスが
取れていることは大変良い。目的最適化という点で
大学
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受験に対する勉強しかしない高校
生も多い中で、本校ではそのようにならない理由として何が考えられるのか。
●進路部主任 科目選択によって、学部・学科や、将来の活躍の可能性は大きく限定され
る。特に理科については、以前は、物理・化学・生物・地学の4科目すべての基礎を学ぶ
のが普通だったが、現在の文部科学省のカリキュラムでは偏った学び方になる傾向があ
る。本校の理科教員は、授業の中で、科学や科学技術に関わるために基礎として何が必要
かなど、4科目を横断した情報を与えている。
○ その取組みが良い結果をもたらしているのではないか。また、それを次の世代に上手
く繋げる必要もあり、現に本校では上手くできているように感じる。
●進路部主任 全体のバランスを見ている教員が必要である。
○一様では無く、まんべんなく伝えられる教員の存在は重要である。
○この先、共通テストにおいて情報が課されるが本校の対応はどうか。
●教務部主任 これまでは国際情報という形式の授業の中で、英語のディベートや理科の
実験、データの処理などを行っていたが、情報の全ての内容は扱えていなかった。そのた
め、来年度からは情報Iという授業に変更し、情報の授業内容を充実させる。
●進路部主任 本校には情報の専門性が高い教員がいるが、他校ではそのような教員の確
保が難しいように感じる。
大学
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の先生から見た情報の重要性はどのようなものであるか。
○
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側も情報が入試に出るかで右往左往していた。今回、共通テストで課されるに当た
って、スキル系の科目は受験勉強のみを行えばよいわけでなく、自分で何かを解決するた
めに取り組むということが必要ではないか。スキル系の科目は、技術を学ぶというより
も、何のためにそれを学んでいるのかという題材、テーマを共に学ばなくては面白くな
い。受験勉強だけでは身につかないため、試験に出ないけれども重要であるという情報の
位置づけが必要である。例えばPython言語を様々な課題で用いるなど、実践的な情報の学
習が必要であり、文系理系関係なく、情報技術が求められる時代なのではないか。
○WWL事業が終了した中で、事業内容を継続するために予算的な問題はないか。
●首席 来年度以降も何らかの形で探究的な活動・国際交流活動に助成をしてもらえる財
団を探している。 現在はGLHSの予算を活用することで継続できている。
○ スクール・ミッション案について先ほど発言した内容に対しての意識だけは持っても
らいたい。これ以上に原案の文言を変更することは負担も大きいので不必要ではないか。
(8) 意見書の報告
●会長 学校への意見書の提出はあるか。 ○教頭 なし
(9) 閉会のあいさつ ●会長 以上で令和4年度第1回学校運営協議会を終了する。