千里高校
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取得日:2023年12月23日
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No.3013
府立千里高等学校
校長 湯峯 郁子
令和3年度 学校経営計画及び学校評価
1 めざす学校像
国際社会や地域社会において、グローバルな視点で物事を思考し、思考した中から最善のものを判断し、判断したものを発信できる人材を育成する学校
― 国際社会や地域社会において持続可能な開発のための目標(SDGs)2030 アジェンダを実践できる人材の育成 ―
2 中期的目標
国際社会・地域社会で活躍する生徒の育成という本校の目標の実現をめざす。
1 確かな学力の育成及び希望進路の実現
(1) 基礎学力の着実な定着
・1 日 7 時間授業を行うとともに、知識習得型授業と探究型授業をバランスよく組み合わせる。
・大学や研究機関との連携による学習、体験型学習を数多く実施することにより、学習に対する関心・意欲を高め、知識・スキルを定着させる。
(2) 専門分野における活用力・探究力の向上
・研究指定等を積極的に活用し、知識・技能を活用する力の向上を図り、質の高い研究が行えるよう指導する。
・研究者・企業関係者等との連携を進め、評価・助言を積極的に受ける。
・校内外研修、語学研修、国際教育、国際交流等に積極的に取り組む。
・論文をはじめとする様々な形態のプレゼンテーションを行う機会を増やし、質の向上を図る。
(3) 全ての生徒の希望進路の実現
・生徒一人ひとりの13年次の学力等の伸長記録である「生徒カルテ」 (平成 27 年度作成)を活用する。その指標に基づき、生徒の学力や学校生
活等に係る意識について把握し、指導・支援する。
・土曜日の補習・講習等を計画的かつ生徒のニーズにあうように実施する。
・大阪大学を中心とした国公立大学現役合格者数 100 人以上をめざす。
(H30:61 人 R1:91 人 R2:98 人(
卒業
1
8クラス)R3:93 人(7 クラ
ス))
2 豊かな人間性の涵養
(1) 知・徳・体のバランスのとれた生徒の育成
・部活動と勉強を両立させるよう計画的に指導を行い、生徒の自己管理能力を高めるよう指導する。
・すべての学校生活において、生徒が連帯感・達成感を体得できるよう指導・支援する。特にホームルーム指導や人権学習において計画的に指導す
るとともに、生徒の状況を的確に把握し、指導方法の工夫改善に努める。
・ICT機器等を正しく活用できるよう、活用ルール(平成 27 年度作成)に基づき計画的に指導する。
(2) 共生・共助の精神の涵養
・
卒業
2
生との連携協力を強め、社会貢献に取り組む人たちによる講演や交流を行うとともに千里版人材バンクを設立し、活用を図る。
・千里フェスタに向けての協同的な研究により多様な仲間との価値の創造性の大切さを学習させる。
・世界レベルでの人権感覚を磨き、多様性を重んじる精神を養う。
(3) 安全で安心な学校生活
・防災マニュアルを周知し、災害にも強い学校づくりに取り組む。
・教育相談体制を整え、支援を必要とする生徒に適切に対応する。
3 教員の指導力の向上
(1) 学習指導方法の工夫改善
・教材・資料・指導方法について教科において研究・交流を図り、統一・共有化を進める。
・タブレット端末を利用し学べるコンテンツの研究開発と充実を図る。
(2) 先進的な教育に取り組むための研究及び研修の充実
・学校全体として研究授業を行うとともに研究協議を実施し、授業改善のためのPDCAサイクルを的確にまわす。
・授業アンケート及び學校教育自己診断を適切に活用し、指導と評価の一体化を図る。
・次期学習指導要領に則した教育課程の編成を行う。
(3) 働き方改革への適切な取組み
・時間外労働の縮減を図る。職員会議等で時間外労働の数値結果を連絡する。
・機能的・合理的な組織体制を構築する。
【学校教育自己診断の結果と分析・学校運営協議会からの意見】
学校教育自己診断の結果と分析[令和4年 12 月実施分] 学校運営協議会からの意見
【学習指導】生徒の「授業についていけている」は 77.0%、保護者は「各教科指導 第 1 回(7月5日)
に満足している」62.9%、教職員は「各教科において、教材の精選・工夫、指導方法 ・52 期生の進路状況について進路指導部から、及び新入生について両学科から説明
改善を行っている」は 88.1%であった。研究授業及び教員勉強会を継続しており、 ・今年度の学校経営計画について示し、年度当初からの取組み状況を担当者から報告
さらに生徒・保護者の満足につながる改善を行ってまいりたい。 現役国公立大学への進学実績及び生徒の満足度から素晴らしい結果と言える。
【進路指導】生徒の「将来の進路や生き方について考える機会がある」82.8%、保護 千里高校の魅力について、中学生へのアピール方法を工夫してはどうか。
者の「進路について適切な指導を行っている」72.1%に対し、教職員の「進路選択に 防災教育のさらなる充実、働き方改革への取組みについて要望をいただいた。
向けてきめ細かい情報提供をおこなっている」は 90.0%であった。新型コロナで従 第 2 回(10 月 27 日)
来の進路説明会等の開催が困難な中ではあるが、進路指導ブログを立ち上げるなど、 ・観点別学習状況評価の検討、1 人1台端末活用の工夫、教員授業研究会、探究・科学探究の中
さらなる情報提供に努めていく。 間発表会等について報告
【生徒指導】生徒の「指導は納得できる」は 55.4%、保護者の「生徒指導の方針に 評価方法や評価基準については一般的に関心も高く疑問点も多い。評価の基準を示し被評
共感できる」が 80.3%、教職員の「社会規範を守り、倫理観を育む機会を作る」は 価者に不公平感が出ないよう、担当者や講座ごとの基準統一を図ってほしい。
70.0%であった。さらに生徒の自主性を重視し、心に響く生徒指導を行っていく。 端末の活用については、千里高校は早くから実現・活用を重ねていることから、独自の活
【学校運営】国際文化科生徒の「国際性を養う機会が多い」は 78.9%、総合科学科 用に期待する。
生徒の「科学への興味を高める機会が多い」は 84.7%、保護者の「学校は専門高校 第3回(2月 25 日)
としての深い知識・技能について学ばせている」は 89.8%であり、専門性の高い取 研究授業の取組みも継続しており、授業アンケートの平均も高い。ICTの活用も活発
組みが評価されていると言える。また今年度はいじめへの対応の肯定的評価が生徒 で、プロジェクタを使った教科指導も充実しているようで喜ばしい。
78.4%[75.6%]保護者 85.3%[35.4%]教職員 76.7%[61.5%]となった。加えて 生徒指導に納得できていない生徒の割合が高い。教員が考えるよりも生徒に直接意見を聞
教職員の回答が 100%となり、全員の意見が反映されるようになった。 く取組みも必要ではないか。生徒の意見をヒントにしてはどうか。
No.3013
府立千里高等学校
3 本年度の取組内容及び自己評価(評価指標欄内の「 」は学校教育自己診断の項目)
中期的
今年度の重点目標 具体的な取組計画・内容 評価指標[R2 年度値] 自己評価
目標
(1) 基礎学力の着実 (1)タブレット等の積極的な活用により授業の充 ・「私は授業についていけている」 ・「私は授業についていけている」77%
な定着 実を図り、全ての生徒の学力の伸長をめざす。 80% [78%] (△)研究授業などの授業力向上の取
・「ICT機器を授業等でよく使う」
組みを継続して行っており、生徒の実
90%以上 [92%]
態把握にさらに努める。
確 ・「ICT機器を授業等でよく使う」
か
(2) 専門分野におけ (2) 93%(〇)
な
学 る活用力・探究 ・課題研究(「探究」
「科学探究」)を関係組織と連携 ・「『探究』『科学探究』は知的好 ・「『探究』
『科学探究』は知的好奇心を
力 力の向上 し、専門分野における探究力を高める。 奇心を高める」80% [77%] 高める」は 72%(△)課題研究活動
の ・外部人材からの評価・助言を受け、課題研究 ・海外研修5回実施 については生徒の設定課題を活かす形
育 指導プログラムの研究開発を伸展させる。 ・校外プレゼンテーション参加数
で実施しており、指導法の改良に取り
成 ・SSH及びSGH中間発表時等における両学 70 人 [50 人]
及 科間の交流を図る。 組む。
び ・校内外の研修及び国際交流教育の質向上と効 ・海外研修の代替として夏季校内語学研
希 率化を促進する。 修、オンライン等による海外交流を4
望 ・生徒の様々な形態のプレゼンテーションを実 回実施()
進
施する。 ・校外プレゼンテーションには延べ 77
路
の 名の生徒が参加(◎)
実 (3)全ての生徒の希 (3)
・浪人生が少なく国公立大学合格者 117
現 望進路の実現 ・3年間を見通した総合的指導計画(学習指 ・国公立大学合格者 120 人[140 人]
導・進路指導・生活指導等)、及び生徒カル ・海外大学進学希望者 100%実現 人(△)
テ等を活用し、指導・支援する。 [100%] ・海外大学進学説明会参加者 15 名()
・補習・講習等について効果的でニーズ゛にあう ・「希望する進路を実現するための ・「講習の充実」67%(△)改めてニー
ように立案計画する。 講習等が充実している」 ズの把握に努める。
75% [73%]
(1) 知・徳・体のバ (1)
ランスのとれた ・部活動と勉強を両立させるよう計画的に指導 ・「家庭学習する時間を確保できて ・「家庭学習時間の確保」64%(△)家
生徒の育成 する。家庭学習時間確保の把握と指導を行 いる」 70% [68%]
庭学習時間を含む生活実態についての
い、生徒の自己管理能力を高める。
把握をこまめに行い、部活動等との両
・タブレット等をルールに基づき正しく活用で
きるよう計画的に学習会を実施する。 立等に努めるとともに指導を行う。
(2)
(2) 共生・共助の精 ・すべての学校生活において、生徒が連帯感・達 ・
「千里高校に入学してよかったと思ってい ・「千里高校に入学してよかったと思っている」
成感を体得できるよう指導する。 る」 80% [76%] 69%(△)生徒の意見を活かし、満足度の上昇
神の涵養
・HRで外部人材の講演等を活用し、人権学習 に取り組む。
等を充実させ、人としての在り方生き方を学 ・「将来の進路や生き方について考え ・「将来の進路や生き方について考える
ぶ道徳教育を推進する。 る機会がある」85%以上(R2:86%) 機会がある」83%(△) 「
卒業
3
生と語
・社会貢献に取り組む
卒業
4
生や専門家による講 ・「人権について学ぶ機会がある」 る会」の実施等によりキャリア教育
豊
か 演及び連携協力を推進する。 85%以上 [85%] に取り組んだが加えて進路講演会等
な の充実を図る。
人 ・「人権について学ぶ機会がある」93%
間
性 (3) ・「災害時の行動を具体的に知らされてい (◎)
(3)安全で安心な学
の ・自身の健康管理と防災教育による危機管理意 る 」70% [66.9%] ・防災マニュアルを改訂・周知した。
涵 校生活
識の向上を図る。 ・非常時に備えた安否確認方法の100%確立 「災害時の行動を知らされている」
養
・研修の充実やスクールカウンセラーとの連携 ・「命の大切さや社会のルールを学ぶ 73%(〇)
により、不安定な生徒のケアを図る。 機会がある」80%以上 [82%] ・生徒・保護者ともに非常時の安否確認
・「悩みに応じてくれる先生がいる」 の方法は 100%確率(〇)
70% [66%] ・「命の大切さや社会のルールを学ぶ機
会がある」85%(〇)
・「悩みに応じてくれる先生がいる」
65%(△)自己診断における「相談で
きる先生がいる」は昨年度比 1.5 ポ
イント上昇、「いじめについて困って
いることがあれば真剣に対応してく
れる」も昨年度比 3.1 ポイント上昇
しており今後も教育相談機能の充実
を図っていく。
(1) 学習指導方法の (1)
工夫改善 ・タブレット端末を利用し学べるコンテンツの ・授業研究ライブラリーの制作 ・本年度も授業研究会を公開し、ライブ
研究開発を促進する ・「授業で力をつけることができる」 ラリー化した。
(〇)
・教科において指導方法・評価について、統一・ 85%以上 [86%] ・「授業で知識が身についた」88%(〇)
共有化を進める。 ・「学習の評価について納得できる」 ・「学習評価に納得できる」82%(△)新
85%以上 [86%] 学習指導要領の実施に合わせ、より分
かりやすい学習評価についての説明
教 (2) の機会を設ける。
員 (2) 先進的な教育に ・学校全体として研究授業を行うとともに研究協 ・新学習指導要領に対応するために ・授業研究会を公開実施(〇)加えて観
の
指 取り組むための 議を実施し、授業改善のためのPDCAサイク 年間の研究テーマを決めて研究授 点別評価に関する教員間での試行や
導 研究及び研修の ルを的確に回す。 業及び研究協議を 12 月に実施す 周知、内規の改定などを実施した。
力 充実 る。
の
向
上 (3) 働き方改革への (3) ・32%増加(△)
適切な取組み ・時間外労働の縮減を図る。職員会議等で時間外 ・時間外労働時間を1割削減する。 ・常勤職員へのタブレット端末の配備を
労 完了し、授業についてはもちろん、行
働の数値結果を連絡する。 ・ICT活用による業務の合理化を 事や一部の分掌業務等においても活用
・機能的・合理的な組織体制を構築し、ICT環 図るとともに個人情報保護にも留 した。
(〇)その際本校セキュリティポ
境を充実させ、個人情報保護にも留意する。 意する。 リシーを再度示し、個人情報保護につ
いて注意喚起した。