No.119
府立北千里高等学校
校 長 西山 兆子
平成 29 年度 学校経営計画及び学校評価
1 めざす学校像
生徒がもつ個性や能力の十分な伸長を図り、学力と聡明さを持つ生徒が育つ学校
自立と貢献の意味を獲得し、行動によって取り巻く世界を変化させることのできる生徒が育つ学校
1.確かな学力を育成し、自己実現の達成を図る学校
2.豊かな感性と貢献する志を育てる学校
3.健やかな体と自立の獲得を図る学校
2 中期的目標
1.確かな学力を育成し、自己実現の達成を図る学校
(1)基礎・基本的な知識を身につける
(2)主体的・協働的に学習に取り組む意欲・態度を育てる
(3)課題を解決する力を育てる
ア 学力実態調査等を活用し、学力の向上・学習習慣の定着を図る
イ 公開授業・研究授業・授業アンケートを活用し、授業力の向上に努める
※ 国公立大学と有名私立大学(関関同立)の現役進学率 30%以上の維持を図るとともに希望進路の実現を図る
※ 授業アンケートにおける肯定的評価 80%以上の維持を図る
※ 学校教育自己診断における「授業は分かりやすい」の肯定的評価 80%をめざす
2.豊かな感性と貢献する志を育てる学校
(1)社会奉仕の精神、他者への思いやりを育成する
ア 関係諸機関との連携を充実させる
※ 国立循環器病研究センター、ドナルド・マクドナルド・ハウスとの連携を充実・発展させる(肯定的評価 75%以上)
両施設移転後の連携の在り方を模索する
(2)公共心・倫理観を育成する
ア 「時を守り、場を清め、礼を正す」の実践
※ 毎年、遅刻回数を前年度より 20%減少させる 清掃活動に取り組む(北千里クリーン作戦の実施)
(3)英語コミュニケーション能力を育成する
ア 「総合的な学習の時間」を活用し、英語暗唱大会・英語弁論大会を実施し、英語によるプレゼンテーション能力の向上を図る
イ 海外研修や国際交流において英語によるコミュニケーション能力の向上を図る
※ 肯定的評価 75%以上の維持を図る
3.健やかな体と自立の獲得を図る学校
(1)部活動・生徒会活動・学校行事を大切にする生徒を育成する
※ 部活動加入率 90%以上の維持を図る
(2)コミュニティの一員となる力を育てる
ア 地域との連携を充実させる
※ 「総合的な学習の時間」を活用し、外部資源を学校に引き入れ、人材育成を図る
※ 地域のイベント等に参加・協力する
※ 肯定的評価 75%以上の維持を図る
【学校教育自己診断の結果と分析・学校協議会からの意見】
学校教育自己診断の結果と分析[平成 29 年 12 月実施分] 学校協議会からの意見
・全体として、昨年度数値が下がった項目について回復が見られた。生徒アンケートの ○第1回(9/4)
項目「生徒は遠足や修学旅行1には楽しく参加している(89.5%→92.0%)」
「生徒は体育 ・先進的な高校について、ある中・高校の3者面談で生徒が自己評価し教師、保護者に説明する生徒主導
型懇談の取り組みや定期考査の方法を変更した取り組みの例がある。
祭や文化祭には楽しく参加している(83.7%→90.8%)」
「生徒は活発に部活動に取り組
・授業中のエスケープはいるか⇒いない。事情があり保健室登校の者はいる。
んでいる(89.9%→93.2%)」など学校行事や部活動など高い割合で推移している。 ・アクティブラーニングについて、生徒の考えを引き出す必要があり指導力が問われる。
・特に大きく数値が伸びた項目に「学校では命の大切さや社会のルールについて学ぶ機 ・教育改革は社会とのかかわりが大切で、保護者、生徒も理解が必要である。
会がある(生徒+7%、保護者+4%)」学校では人権の大切さについて学ぶ機会がある ・言語・言葉はツールでしかない。肌で感じる体験は気づきがはやい。
(生徒+9%、保護者+4%)」がある。今年度の総合的な学習の時間の取り組みを評価 ・地域連携について、校門から外の教育は地域の役割でもあると感じている。
○第2回(11/13)
したものと考える。
・地域連携を通して生徒は社会と学校の両立から学ぶことができる。自己をプロデュースする力をつけ、
・課題である家庭学習時間について、「私は家庭での毎日の学習時間をしっかり確保す 大学に入って何ができるのかを地域連携から見出すことが必要である。
るように努力している(生徒 51.9%)」「生徒は自分の希望する進路を実現するために ・本校は以前から芸術活動が活発で「しびれる学校」であった。学校の雰囲気は昔と変わらず、学校の特
必要な学力を身に付けるように努力している(保護者 32.9%)」と低い。生徒はもっと 色として良い伝統が受け継がれている。次の50周年に向けて今後も期待する。
勉強しなければという気持ち、保護者はもっと勉強してほしい」という期待が表れた ・自己診断アンケートについて、「わかりやすい授業」はデータの解釈に注意が必要。「わかりやすさを求
結果となった。引き続き家庭学習時間が伸びるよう努力したい。 めること」「深く学ぶこと」にジレンマがある。
○第3回(3/1)
・保護者アンケートで顕著に伸びた項目に「教育課程(カリキュラム)は生徒の進路を
・今年度の地域連携について、「竹イルミネーション」など新たなよい取り組みが実施された。連携を通し
実現するようによく考えて作られている(54.8%→61.8%)」
「先生は保護者からの進路 て生徒が地域からさまざまなことを学び成長する姿が見えた。十分な計画のもと継続的な実施により、
相談にも適切に対応してくれる(63.3%→70.3%)」がある。進路・科目選択など担任 学校の特色として発展させてほしい。
をはじめ生徒・保護者に丁寧に相談を行った結果と考え今後も努力に努めたい。 ・今年度、特に授業改善に着目し取り組みをされてきたことに大きな意味がある。生徒が自ら学び本当の
・例年、保護者アンケートで肯定的意見が高い項目について「北千里高校に子どもが入 学力を身につけることができるよう研究を深めてほしい。
・本校には地域連携をはじめ非常によい取り組みがある。しかしながら生徒・保護者にその良さが十分伝
学してよかったと思う(89.0%→90.4%)」
「本校では、子どもはよい友達関係に恵まれ
わっていない面がある。
ていると思う(90.6%→90.2%)」であった。
No.119
府立北千里高等学校
3 本年度の取組内容及び自己評価
中期的
目標 今年度の重点目標 具体的な取組計画・内容 評価指標 自己評価
(1)基礎・基本的 ア・授業力の向上に努める ア・授業アンケート ア・授業アンケートの肯定的評価
1
. 「主体的・対話的で深い学び」の研究 肯定的評価 80%以上 項目8,9(授業内容の理解にかかわる項目)
な知識を身につけ
確 1.公開授業・授業アンケートを活用 ・公開授業アンケート についての肯定的評価の比率
か る
な 2.研究授業を活用 肯定的評価 75%以上 7月(77,5%)12 月(79,7%)
学 ・公開授業の肯定的評価 90%(◎)
力 (2)主体的・協働
を 次年度は授業評価の指標について検討したい
育 的に学習に取り組 イ・経験年数の少ない教員に対する研修の充実 イ・実施回数及びアンケート イ・研修実施(11 回) (◎)
成
し む意欲・態度を育て 1.先輩教員による研修(年間 10 回) 肯定的評価 75%以上 ・合同研修は実施できなかったが、それに代
、 る 2.他校との合同研修(年間2回) えて他校の研修、公開授業への
自
己 ウ・現役進学率 30%以上の の参加を行った(◎)
実 ウ・国公立大学と有名私立大学(関関同立)の
現 (3)課題を解決す 維持 ウ・現役進学率 29.2%(○)
の 現役進学率の向上を図る ・学校教育自己診断におけ ・学習時間の確保(56%)(△)
達 る力を育てる
1.学習強化週間の実施 る学習時間の確保に係 ・
成
を 2.講習の実施 る値 65%以上 エ・キャリア教育の一環として CA 体験等実施
図 3.部学習日の実施
る (H28 55.3%) (14 名参加)(○)
学 4.大学見学等の実施 ・前年実績の維持・向上 家庭学習につながるような授業のあり方に
校
・新規事業の企画実施 ついて、授業研究を深めたい。
エ・新規体験学習
エ・新規体験学習の企画実施
(1)社会奉仕の精 ア・「時を守り、場を清め、礼を正す」の実践 ア・実施回数及び遅刻回数を ア・遅刻数は目標を達成(◎)
遅刻指導の実施・清掃活動の実施・挨拶の 前年の 20%減 ・遅刻防止週間、登校指導を実施(5回)
(○)
神、他者への思いや
励行 ・実施回数、参加人数 ・美化週間、北千里クリーン作戦の実施2回
りを育成する
1.登校指導5回以上の実施 ・学校教育自己診断に (生徒約 500 名参加)(◎)
2.美化活動の推進 おける基本的生活習慣、 ・清掃についての肯定的評価は 62%。やや向
(2)公共心・倫理
(北千里クリーン作戦の実施) 清掃に係る肯定的評価 上したが、目標には到達していない(△)
観を育成する (美化週間の実施) 75%以上 イ 国立循環器病センター、ドナルド・マクド
2
. (H28 59.8%) ナルドハウス(ボランティア及びオープン
豊
か (3)英語コミュニ イ・関係諸機関との連携 ハウス協力)、北千里商店会秋祭り参加等
な ケーション能力を 国立循環器病研究センター、ドナルド・ イ・実施回数、参加人数及び 予定通り実施できた。
感
性 育成する マクドナルド・ハウス、箕面支援学校等 アンケートによる 今回は北千里駅前イルミネーション作成
と 関係諸機関との連携を充実・発展させる 肯定的評価 75%以上 という大掛かりな地域貢献が実施できた
貢
献 (5回以上実施) ことが新たな成果であり、生徒の学び、地
す
る 域団体とのつながりなどの面で得るとこ
志 ウ・英語暗唱大会・英語弁論大会、海外研修や ウ・肯定的評価 75%以上 ろが大きかった。肯定的評価 95% (◎)
を
育 ・海外研修の成果報告集の ボラティアのべ参加者 約 680 名(◎)
国際交流において英語によるプレゼンテ
て 作成及び文化祭におけ ウ 1年の英語暗唱大会、2年生の弁論大会は
る ーション・コミュニケーション能力の向上
学 る発表実施 高いレベルを維持。海外研修(イギリス・
校 を図る
・肯定的評価 75%以上 肯定的評価 100%)、国際交流(姉妹校訪
エ・英語学習に係る新規事業
エ・新規事業の企画実施 問・肯定的評価 100%)の実施等、英語学
習の意欲向上につながった。今後も継続し
オ・読書活動の推進・PTAとの連携 オ・読書感想文冊子の発行 て充実させたい(○)
エ PTA の協力を得て3月に企画を行ったが
参加生徒が少数のため中止とした(△)
オ PTAのかたの書窓への寄稿依頼、2年生
の授業でのビブリオバトルの実施(○)
(1)部活動・生徒 ア・部活動・生徒会活動・学校行事を大切に ア・部活動加入率 90%以上の ア・部活加入率の維持 90.7%(○)
3 する生徒を育成する 維持(H28 92%) ・部活動や学校行事への肯定的評価は
会活動・学校行事を
. ・学校教育自己診断におけ (部活動 92%、学校行事 92%)であった。
(○)
健 鼎立する生徒を育
や る部活動、体育祭・文化 クラブ活動、学校行事を核として、心身の
か 成する
な 祭に係る肯定的評価 成長に寄与できた。
体 90%以上
と (2)コミュニティ
自 (H28 89.8%及び 83.7%) イ 講演会等各学年で実施
立 の一員となる力を イ・「総合的な学習の時間」を活用し、外部 イ・実施回数及び学校教育 実施回数1年7回 2年7回 3年2回
の
獲 育てる 資源を学校に引き入れ、人材育成を図る 自己診断における肯定 学校教育自己診断の肯定的評価 78%(○)
得 各学年3回以上実施 的評価 75%以上
を
図 ウ 昼休みに相談室を開放、居場所づくりを行
る ウ・教育相談 ウ・学校教育自己診断におけ った結果、肯定率はわずかながら上昇した
学
校 1.面談の実施 る相談・対応に係る肯定 (60.3%)
。しかし、まだまだ不十分である
2.組織的な情報共有化 的評価 65%以上 ので、充実を図りたい(○)
(H28 58.7%)