牧野高校
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No.209
府立牧野高等学校
校長 日笠 賢
令和3年度 学校経営計画及び学校評価
1 めざす学校像
牧野高校の教育方針
本校の教育指針である「自尊」、
「自浄」、
「自助」の精神を身に付け、多様化・国際化する社会で個性を活かし、自らの使命を果たせる人材を育成する。
めざす学校
生徒ひとりひとりが、本校で充実した学校生活を過ごす中で、明るい将来の展望を持ち、自らの個性と、将来果たすべき社会的な役割を意識して、
1.かけがえのない存在として自らの能力を信じ、伸びしろに期待した高い目標に挑戦し、失敗に学び、達成して成長の喜びを実感する学校
2.志や使命感を持ち、他者への感謝と思いやりを忘れず、礼儀を弁えて、自らの品性と教養を磨く学校
3.何事も、自ら考え、自ら判断して行動し、結果に対しては自ら責任を取るとともに、失敗にくじけず、何度でも自らの力で立ち上がる精神を育む学校
2 中期的目標
1.新型コロナウイルス併存下での「確かな学力」の育成と授業改善 ( 「 」 内は学校教育自己診断におけるアンケート設問事項。以下全て同様。)
(1)新型コロナウイルス併存下で、新学習指導要領の実施や、高大接続システム改革等を見据えて、
「確かな学力」の育成とそのための授業改善を進める。
ア 校内の『授業力改善委員会』による持続的な授業改善を推進する。
※ 「牧野高校の授業はわかりやすい」の生徒の肯定回答を令和5年度までに 80%以上にする(H29 69%、H30 76%、R1 77%、R2 78%)。
イ 『主体的・対話的で深い学び』実現をめざし、ICT機器やネットワーク環境を一層充実させ、ICTを活用した授業等の実施機会を拡大・推進する。
※ 令和5年度までに 95%以上の教員が定常的にICTを活用した授業を実施できるようにする(H29 59%、H30 80%、R1 81%、R2 93%)
。
※ 令和5年度までに 95%以上の生徒がICTを活用した授業が多いことを実感するようにする(H29 54%、H30 81%、R1 83%、R2 91%)
。
ウ 入学時の学力を卒業まで維持、発展・向上すべく、生徒に、授業の予習、復習を行うよう習慣づけを指導する。
※ 「授業の予習、復習は『できている』
、『まずできている』」を令和5年度に 55%以上にする(H29 年度 45%、H30 年度 47%、R1年度 49%、R2年度 53%)
。
※ 「授業の予習、復習は『できていない』
」を令和5年度に5%以下にする(H29 12%、H30 10%、R1 9%、R2 8%)
。
エ 新学習指導要領を踏まえ、生徒の進路希望が叶う新たなカリキュラムを準備し、令和4年度から学年進行で実施できるようにする。
2.新型コロナウイルス併存下でのICTを活用した授業やオンライン授業、オンデマンド授業の充実、GIGAスクール構想への対応
(1)ICT機能を活用して、学校休業時や、新型コロナウイルス感染者と濃厚接触者等への学習補完を図るとともに、GIGAスクール構想への対応を推進する。
ア 校内に設置した「ICT、GIGAスクール対応推進委員会」を中心に学校休業時や、新型コロナウイルス感染者と濃厚接触者等の学習補完を充実する。
イ GIGAスクール構想における 1 人 1 台端末の導入に対応し、校内のハード(電子黒板との連携)、ソフト(教員研修)両面でのICT活用推進を図る。
3.コロナ併存社会、コロナ後の社会を生き抜く、生徒の豊かでたくましい人間性を育成するための教育機会の拡充と希望の進路の実現
(1)コロナ偏見を許さず、人種や国、性の違い、障がいの有無等に拘りなく多様性を認め合い共生するための、生徒、教職員等の人権意識を醸成する。
ア コロナ偏見を許さないとともに、生徒、教職員、保護者に対して、多様性を認め合い共生するための、人権教育、人権意識醸成の機会を作っていく。
※ 「命の大切さや社会のルールについて学ぶ機会がある」の生徒の肯定的回答を令和5年度に 90%以上にする(H30 82%、R1 84%、R2 87%)。
※ 「牧野高校は人権教育に積極的に取り組んでいる」の保護者の肯定的回答を令和5年度に 90%以上にする(H30 82%、R1 87%、R2 86%)
。
(2)コロナ併存社会、コロナ後の社会を生き抜くために、生徒の高校生活を充実させるとともに、生徒の社会での役割・使命を意識させ、希望の進路実現を図る。
ア 非認知能力を育む部活動の活発さを持続しつつ、学校行事、生徒会行事については、コロナ併存社会、コロナ後の社会で可能なものに見直しをしていく。
※ 体育祭や文化祭、修学旅行等について、コロナ併存社会、コロナ後の社会で可能なものになるよう必要な見直しや修正、変更を検討、実施する。
※ 「部活動は活発である」への生徒の肯定的回答を令和5年度まで 90%以上で維持する(H29 94%、H30 94%、R1 94%、R2 93%)
。
※ 「部活動と学習の両立ができている」の生徒肯定回答を令和5年度には 75%以上をめざす(H29 64%、H30 62%、R1 69%、R2 73%)
。
イ 生徒に、コロナ併存社会、コロナ後の社会で、大学進学等のその先 20 年後を見越したキャリア形成や進路について、分かりやすく意識させる機会を持つ。
※ コロナ併存社会で可能な、進路講演会やイベントを行うとともに、国公立大学や同志社大学出身の外部講師による講演等の計画、実施を模索する。
※ 「進路に関する指導や講習、説明会はわかりやすい」の肯定回答を令和5年度 85%にする(H29 77%、H30 81%、R1 78%、R2 80%)。
※ 「将来の進路や生き方について考える機会がある」の生徒の肯定回答を 85%以上で維持する(H29 80%、H30 85%、R1 86%、R2 89%)
。
ウ 「総合的な探究の時間」を充実させ、学力の3要素(1基礎的知識・技能、2思考力・判断力・表現力等の能力、3主体的に学習に取り組む態度)を養う。
※学力の3要素、とりわけ思考力・判断力・表現力等の能力や、主体的に学習に取り組む態度を養うために、「総合的な探究の時間」を充実させる。
エ 生徒が、入学から卒業まで全ての教科をしっかり学び、学力をつけて希望の進路を実現させるための進路指導体制の充実を図る。
※ 進路実現のために、高校3年間で考える力を養い大学入学共通テスト形式にも慣れるとともに、定期的に全国比較での学習の定着度や到達度を測る。
※ 令和5年度までに大学入学共通テストの出願者を卒業見込み者の 75%以上(H29 年度 69%、H30 年度 76%、R1年度 77%、R2年度 70%)にする
とともに、そのうち5教科型の出願者を 50%以上(H29 年度 35%、H30 年度 41%、R1年度 52%、R2年度 32%)にすることをめざす。
※ 令和5年度までに、国公立大学の現役受験者数を卒業見込み者数の 30%以上(H29 年度 16%(56 名/358 名)
、H30 年度 20%(78 名/395 名)
、R1年
度 18%(63 名/354 名)
、R2年度 12%(43 名/353 名)
)にして、現役合格者数を卒業見込み者数の 10%以上(H29 年度6%(23 名/358 名)
、H30
年度5%(19 名/395 名)
、R1年度4%(13 名/354 名)
、R2年度2%(8名/353 名)
)をめざす。
※ 令和5年度までに、国公立大学と生徒の人気の高い関西難関私立4大学、関西人気私立4大学、関西人気3女子大学への現役進学者合計が卒業見込み
者数の 50%以上になるようにする。
(H30 年度 48%(188 名/395 名)
、R1年度 49%(175 名/354 名)
、R2年度 60%(211 名/353 名)
)
4.新型コロナウイルス併存下における教職員研修での教職員の資質の向上と、
「働き方改革」の推進による教職員の長時間勤務の縮減
(1)新型コロナウイルス併存下において、教職員が、カウンセリングマインドを取り入れた生徒指導や生徒相談に充分に応えられる資質を養成する。
ア 新型コロナウイルス併存下で可能な教職員研修を行い、教職員がカウンセリングマインドを取り入れた生徒指導や生徒相談に応えられる資質を養成する。
※ 「牧野高校では、カウンセリングマインドを取り入れた生徒指導を行っている」の教員肯定率 80%をめざす(H30 69%、R1 67%、R2 72%)
。
※ 「牧野高校には悩みを相談できる場(人や部屋)がある」への生徒の肯定的回答 80%以上をめざす(H30 年度 80%、R1年度 76%、R2年度 78%)
。
(2)
「働き方改革」の推進による教職員の長時間勤務の縮減
ア 「働き方改革」や健康管理の観点から、校内行事や分掌業務、会議時間、部活指導時間等の見直しを行い、教職員の長時間勤務を縮減する。
No.209
府立牧野高等学校
【学校教育自己診断の結果と分析・学校運営協議会からの意見】
学校教育自己診断の結果と分析[令和3年 12 月 実施分] 学校運営協議会からの意見
【学習指導】 【第1回】令和3年7月9日
・「牧野高校の授業はわかりやすい」 への生徒の肯定的回答は、 最近5年間で 69% ○電子黒板は全教室に設置され、教員は皆さん活用しているのか?
⇒76%⇒77%⇒78%⇒84%となり、前年度より6ポイント改善して5年間で ⇒現在は特別教室を含め、35 教室に設置している。年齢の若い先生を中心に、経験
は 15 ポイント改善した。このうち「よくあてはまる」の回答は、最近5年間 の豊富な先生も含めて繰り返し研修なども行い9割以上の先生が活用している。
で9%⇒15%⇒16%⇒19%⇒24%となり、前年度より5ポイント改善、5年間 ○パッケージ研修にある、ウエアブルカメラとはどのように活用されたのか?
で 15 ポイント改善した。4年前に普通教室と理科教室の全 32 教室に電子黒 ⇒授業改善にあたり、生徒の授業評価の高い先生にカメラを装着して動画を撮り編
板機能付超短焦点プロジェクターが設置され、一昨年度に展開教室等3教室 集してコメントを入れてもらい、当該教員の目線の動きにより授業で意図したこ
にも追加設置できてICT活用環境が整い、本年8月に生徒1人1台端末も とを確認する等、研究授業で他の教員と共有して話し合いをする研修を行った。
配布され、生徒がわかりやすい授業が増えていると考えられる。 ○牧野高校はICT環境が進んでいる。ウエアブルカメラの活用は対話的に授業が
・「ICT機器等を活用した授業を行っている」に肯定的な回答をした教員は、 できているかの確認に良い。講義式になると教員の目線が動かない傾向になる。
最近5年間で 59%⇒80%⇒81%⇒93%⇒92%となり、5年間では 33 ポイント 「再生刺激法」で事後確認が出来、授業改善に効果的な取組みである。
増加した。このうち「よくあてはまる」の回答が、最近5年間で 18%⇒31% ○令和3年度学校経営計画は、昨年度から変更するところは大胆に変更されている。
⇒36%⇒43%⇒62%となっていて、前年度より 19 ポイント増加、5年間では 「選択と集中をせざるを得ない」姿勢が色濃く出ている。計画の中に「コロナ」の
44 ポイントの増加となった。昨年度まで2年連続して大阪府教育センターの 文言が 19 回、「ICT」
「GIGA」が 17 回出てくるなど学校経営の指針が明確
「パッケージ研修」を活用し研究授業や研究協議を行い、今年度は生徒1人1 に表れている。
台端末の配布で活用法等について校内で繰り返し研修会を行ったことで、多 ○私立大学は先が不透明な中、各大学が定員の確保に苦労している2年間であった。
くの教員が習得し、ICTを活用授業をする教員が増えたと考えられる。 今年度も同様の傾向になるのではないか。関関同立をはじめとして進学実績では
・「ICT機器やネットワークを利用した授業が多い」への生徒の肯定的回答も 良い結果が出されている。
最近5年間で 54%⇒81%⇒83%⇒91%⇒91%となり、5年間で 37 ポイント増 ○生徒の希望進路を国公立に向かわせるための仕掛けはあるのか?
加した。このうち「よくあてはまる」の回答は、最近5年間で 11%⇒29%⇒ ⇒国公立に向かわせることだけが目標になっているのではない。安易に進路を決め
36%⇒47%⇒53%となり、前年度より6ポイント、5年間では 42 ポイント増 るのではなく、4年、10 年、20 年後を見据え、「3年生の最後まで頑張ろう」少な
加した。本校のICT環境充実の成果が出ていると考えられる。 くとも「1月の共通テストまで頑張ってほしい」という意図で声をかけている。仕
・「授業の予習、復習が『できている』、 『まずできている』」を合計した生徒の回 掛けというと、各学年様々な取り組みをしているが、3年生では1年生の時に週末
答は、45%⇒47%⇒49%⇒53%⇒56%と前年度より3ポイント、5年間で 11 課題として課題を与えた。2年生は「朝学」をしている。昨年度からスタディサプ
ポイント増加する一方、 『できていない』と回答する生徒は 12%⇒10%⇒9% リの活用を始めた。これはオンライン予備校のようなもので、5教科で苦手教科を
⇒8%⇒9%と5年間で3ポイントの減少だった。注視を継続したい。 作らないようにしてもらいたいと思っている。5教科全て幅広く学べるのは高校
・「授業だけで理解できない場合等の指導が適切に行われている」への生徒の肯 が最後になるので社会に出てから必要となる教養の基礎を身に付けさせたい。
定的回答は、最近5年間で 56%⇒56%⇒61%⇒64%⇒72%となり、前年度よ ○感心している。特にICT機器に関して。生徒もしっかりと受け入れている。弁護
り8ポイント改善(1年生 59%⇒78%、2年生 67%⇒69%、3年生 67%⇒ 士界も企業もICT化が進んで、人材も必要としており、国もデジタル化を進めて
73%)、5年間で 16 ポイント改善した。新型コロナウイルス感染症対応で、昨 いる。生徒も社会に出れば必要になることから、今の段階からこういう授業を積極
年度に導入したグループウェアやオンライン予備校サービスを利用して、個 的に取り組んでいるのは良いこと。また「牧野高校は楽しい」と答える生徒が多い
別質問や授業補完がしやすい環境になったことに加えて、コロナ禍で教員の ことは素晴らしい。クラブも含めて伝統を守っていってほしい。キャリア教育にも
意識の変化と尽力があったものと考えられる。 肯定的な意見が多い。本日は嬉しく感じた。
○昨年度からコロナで大変な中、きっちりと成果を出している。先生方と生徒の努力
【生徒指導】 があってのことであるが、どうすればそのような頑張りが維持できるのか。生徒は
・「牧野高校は楽しい」への生徒の肯定的回答は、91%(1年生 94%、2年生 92%、 一人の時間も多くあったはずだが、塾や予備校にはどの程度行っているのか?
3年生 89%)で、前年度比2ポイント改善した。新型コロナウイルス感染症 ⇒統計を取っていないが、高校3年生になるとかなり行っているのではないか。中学
で断続的な緊急事態宣言が出て体育祭はやむなく中止したが、文化祭を平日 生の時に通っていた塾や自習室の利用で通っていた塾に行く傾向にある印象だ。
無観客で開催、修学旅行も緊急事態宣言明け直後に実施するなど外部環境変 塾や予備校に行かなくても、スタディサプリで予備校と同じかそれ以上の授業を
化に対応しながら学校運営を行い、引き続き高水準を維持している。 動画で見ることが出来るシステムになっている。大阪ではスタディサプリを取り
・「牧野高校の新型コロナウイルス感染症の対応は適切であった」の生徒の肯定 入れている学校は本校を含め数校であるが、ある県では昨年度から県教委がまと
的回答は 76%(1年生 87%、2年生 75%、3年生 64%)で、 「文化祭の実施 めて全県立高校 180 校にスタディサプリの導入をしている。本校も昨年度から活
方法は適切であった」の生徒の肯定的回答は 89%(1年生 95%、2年生 94%、 用している。近隣の府県を見ても進学に熱心な学校は取り入れている。大学受験は
3年生 80%)であった。全体に1年生の満足度が高い。 全国レベルで競争する必要があることから全国レベルの装備が必要であると考え
・「いじめについて、困っていることがあれば真剣に対応してくれる」への生徒 ている。今年度は校内の自習室を整えているところである。
の肯定的回答は、最近5年間で 80%⇒82%⇒83%⇒84%⇒87%となり、この ○中高で校種が異なるが、コロナ禍において丁寧な計画をされているので本校にも
うち「よくあてはまる」は 18%⇒27%⇒25%⇒32%⇒41%となった。 参考にさせていただく。地元の中学生にとって牧野高校は憧れて通いたい生徒が
・「いじめ(疑いを含む)が起こった際の体制が整っており、迅速に対応できて 多く、また行かせたいと考えている保護者が多い。GIGAスクール構想は枚方市
いる」への教員の肯定的回答は、最近5年間で 68%⇒73%⇒62%⇒77%⇒90% では導入が早くいろいろと大変だったが、1年早く取り掛かってることもあり、近
となり大きく改善した。1年に2回の生徒に行う「いじめに関するアンケー くでもあるので情報提供できるようなことがあれば、協力させていただく。
ト」などを使いながら、引き続きしっかりとした取り組みをしていく。 ○塾に通う生徒は多いように聞いている。学校では、図書室が朝早くから自習室とし
・「牧野高校には悩みを相談できる場(人や部屋)がある」の生徒の肯定的回答は、 て開放してもらうなど体制作りがありがたい。生徒は学校が楽しいと言っている。
最近5年間で 72%⇒80%⇒76%⇒78%⇒82%となり 10 ポイント上昇し、この PTAの役員のなかでも親子2世代で牧野高校生という人が多い。コロナの影響
うち「よくあてはまる」は 20%⇒30%⇒27%⇒32%⇒37%と 17 ポイントの上 で生徒たちが戸惑うことなどはなかったのか?
昇となった。 ⇒感染者が多く出ると大変だ。昨年度のように夏休みが1週間だけでは生徒が混乱
・「生徒が悩み事を相談できる教育相談体制が整備されている」への教員の肯定 すると思うが、本校ではコロナに係る学校休業をできるだけ短くできるように努
的回答は、最近5年間で 76%⇒75%⇒63%⇒68%⇒90%と改善した。こちら めている。4月以降で感染者は2度出たが、学校休業は1日だけで済んでいる。
も学校として大事にしていきたい。 ○コロナやGIGA構想など大変だが、先生方の働き方改革に関して超過勤務が保
護者として気になるところ。少なく出来れば良いと感じており、PTAとして新し
【学校運営】 い体制が出来たので、何かご支援できることがあればどんどん協力したい。
・「進路に関する指導や講習、説明会はわかりやすい」への生徒の肯定的回答は ○一番ショックだったのが現在の部活動入部率の低いことである。部活動に入って
最近5年間で 77%⇒81%⇒78%⇒80%⇒85%に、うち「よくあてはまる」は いない子どもたちの時間やエネルギーがどこに使われるかが問題である。クラブ
19%⇒27%⇒27%⇒31%⇒34%となった。 「生徒の 10 年 20 年先を見据えた進 に入る機会を設けていただければ興味を示す生徒もいると考えられる。もう一つ
路指導を行っている」の教員の肯定的回答は最近5年間で 43%⇒63%⇒45% は、来年度から学習指導要領の変更に伴い、教育方法やICTをはじめとして大き
⇒42%⇒70%になった。進路指導を大切にしたい。 く変わっていくところであるが、文科省が求める観点別評価が徹底されてくるの
・「将来の進路や生き方について考える機会がある」への生徒の肯定的回答は、 で、総括的な評価では対応できない。カリキュラムのマネジメントと新観点別評価
最近5年間で 80%⇒85%⇒86%⇒89%⇒90%に、うち「よくあてはまる」は への対応を期待したい。
26%⇒32%⇒34%⇒41⇒49%と大きく増加した。進路指導部や学年団の教員
とともに、学校として多くの機会を持ち、しっかり取り組んでいきたい。 【第2回】令和3年 12 月 17 日
・「牧野高校はキャリア教育に積極的に取り組んでいる」への生徒の肯定的回答 ○学校運営についてコロナ禍の中でなかなか充実した活動をしており、感心する。
は最近5年間で 75%⇒72%⇒72%⇒75%⇒82%(1年生単独では 94%) 、うち ⇒ コロナによる制約が多いものの、殆ど休校なく授業が途切れずに出来たことが良
「よくあてはまる」は 24%⇒18%⇒21%⇒25⇒33%(1年生単独は 46%)で かった。元気な挨拶をする生徒が増えた。廊下を歩いていても、挨拶を良くする。
あった。新型コロナ禍の中でも、多様な機会の提供に努めたい。 講師の先生方から「生徒が明るい。 」と言われることが多い。
・「部活動は活発である」の生徒の肯定的回答は最近5年間で 94%⇒94%⇒94% ○毎朝、出勤時に学校付近を通る。様々な学校の生徒を見るが、時々自転車に乗車し
⇒93%⇒94%、うち「よくあてはまる」は 59%⇒61%⇒60%⇒63%⇒66%で ながらスマホを見ているのを目にする。牧野高校の
制服
1
の生徒はほぼそういうの
増加している。新型コロナ禍の影響下でも高水準を維持している。 を見ることがない。「ちゃんとしているな」と感じている。挨拶にしても、校風と
・「部活動と学習の両立ができている」への生徒の肯定的回答は、最近5年間で して受け継がれていることは良いこと。今後も続いていってくれれば良い。
64%⇒62%⇒69%⇒73%⇒77%となり、このうち「よくあてはまる」は 19% ○コロナの影響で急速に状況の変化があり、ICTが整備され始めたところではあ
⇒20%⇒22%⇒29%⇒33%と、今年度も伸長することとなった。同じ設問への るが、例えばオンラインで 40 人の顔を映して授業等するのは通信速度的には問題
保護者の肯定的回答は、最近5年間で 64%⇒62%⇒65%⇒64%⇒69%で、こ ないのか。かなり厳しいと思うが?
のうち「よくあてはまる」は 24%⇒22%⇒22%⇒22%⇒25%であった。一昨 ⇒枚方市立第三中学校のオンライン授業を見学させていただいたが、枚方三中では
年度に新たな部活動指針の導入による部活時間の見直しを実施しており、今 全クラスで欠席生徒の顔を画面に映しながら授業ができる。枚方市はLTE契約
年度は新型コロナウイルス感染症による制約も多くあったが、各部活動はそ で、枚方市がコストをかけて教員と生徒の端末が場所を選ばずネット環境が整う。
れぞれ好成績も収めた。生徒や保護者が学習との両立に困難を感じないよう 大阪府立高校は Wifi 利用が前提で、全クラスの生徒と一斉に通信するのは不可能。
に、効率的で有効な部活動の時間としていきたい。 家庭に Wifi 環境があったとしても学校側の環境に制約がある。当初に比べると、
随分と環境が整備されたたものの、ご指摘の環境にはまだない。
No.209
府立牧野高等学校
・「命の大切さや社会のルールについて学ぶ機会がある」の生徒の肯定回答は最 ○授業アンケートの数値が全教員平均で「3.37」は非常に高い。満点が4ということ
近5年間で 87%⇒82%⇒84%⇒87%⇒90%となり、このうち「よくあてはま を考えると、今後さらにこの数値を向上させるというより、何か別の指標を設ける
る」は 29%⇒29%⇒30%⇒37%⇒46%で、大きく伸張した。 必要がある。これ以上数値を上げるのは至難の業であろうと思う。
・「牧野高校は人権教育や人権問題に積極的に取り組んでいる」の保護者の肯定 ○来年4月から民法で定める成年年齢が 18 歳に引き下げられることで、権利や義務
的回答は最近5年間で 85%⇒82%⇒87%⇒86%⇒86%で、このうち「よくあ の指導等については、高校在学中に行う必要が出てくる。私が、日本司法センター
てはまる」は 20%⇒20%⇒24%⇒23%⇒25%だった。 弁護士会「ほうてらす」大阪事務所の所長をしている関係で、「18 歳から青年に」
・「牧野高校の人権教育は適切に行われている」の教員の肯定的回答は、最近5 という冊子を本日ご参考に持参した。大阪弁護士会の法教育委員会から学校に出
年間で 85%⇒85%⇒77%⇒81%⇒90%となり、このうち「よくあてはまる」 向き 18 歳成人に関わるお手伝いをしている。弁護士会にご相談されてはどうか?
は最近5年間で 10%⇒22%⇒17%⇒23%⇒34%であった。 ⇒先日、現3年生に来年4月から民法の成年年齢 18 歳に引き下げのお話を司法書士
・教員では、「教職員間の十分な相互理解に基づいて教育活動が行われている」 の方からしてもらっている。来年の「総合的な探究の時間」においては、新3年生
への肯定的な回答が最近5年間で 56%⇒48%⇒46%⇒65%⇒78%、このうち もそのことに取り組む予定である。弁護士にお話をお願いできるのは有難い。
「よくあてはまる」は最近5年間で8%⇒4%⇒9%⇒13%⇒20%だった。 ○最近、枚方市内で中学生の自転車が事故を起こして相手が亡くなっている。本日、
・教員の「教育活動全般について生徒や保護者の期待によく応えている」に対す 来校時に狭い道幅の道路で、牧野高校生が背後からくる車両に気づき、道を譲って
る肯定的な回答は、最近5年間で 71%⇒82%⇒72%⇒77%⇒92%と 21 ポイン いる場面を見かけた。牧高生はすごいと感心した。先生方も指導してくださってい
ト増となり、このうち「よくあてはまる」は最近5年間で 13%⇒10%⇒12% るのだと感じた。
⇒19%⇒32%で伸張した。 ⇒牧野高校の生徒も自転車の事故が無い訳ではないが、昔に比べると、随分と苦情が
・「牧野高校ではカウンセリングマインドを取り入れた生徒指導を行っている」 減った。生活指導の教員の指導方法も変わってきており、カウンセリングマインド
への肯定的な回答も、導入以来4年間で 69%⇒67%⇒74%⇒88%、このうち を持って生徒を指導するという目標が出来てきていると思う。
「よくあてはまる」は4年間で 16%⇒16%⇒35%⇒38%と大きく増えた。 ○新型コロナでオープンキャンパスに行けない3年生に対し、学校が大学別説明会
をしていただき、良い機会をもらった。総合的な探究の時間において、授業以外の
「生きていく力」「自分から考えること」の時間が持てるということは良いことだ
と思う。枚方市長への提言は実現してもらえると良い経験になる。
○市長への提言は良い活動である。続けてやってもらえれば良いと思う。
⇒昨年度、今年度と2年連続で行っており、今後も「牧野高校版の探究活動」として
継続的に行っていきたい。。
○ぜひとも続けていただきたい。生徒の意識が変わってくると思う。
○探究の時間というのは、教科横断的という横の部分と学年の縦断的な部分が連携
すれば非常に面白いものが出来ると感じる。
○部活動加入率も新型コロナで心配したが、1年生の数字を聞いて安心した。
⇒もともと部活動をしたいという生徒が牧野に来ていると改めて感じている。
○ICTを活用していくことを脳科学的に分析していくと、瞬発的な力はつくが、定
着させる力が疎かになるといわれている。スマホ等を使っている子供たちの脳を
見てみると思考停止状態にされているそうだ。思考力が落ちてしまう心配がある。
ICTをどのように教育的に活用させるのか、見えてくれば良いと思う。
○私の事業者で働く牧野高校の卒業生から先日「もっと本を読みたい。表現力がない
ことに気づいた。どんな本が良いか。」と聞かれた。
○ICTに対抗して思考力をつけるには読書が一番良い方法と言われる。それも電
子書籍ではなく紙の本が良い。紙を触りページをめくりながら読むのが良い。
⇒本校は本当に図書室が充実している。昨日、放課後に図書室に立ち寄ると、校長に
に本の借り方を尋ねてくる生徒がいた。上靴の線の色で1年生と分かった。期末考
査終了後直後に、初めて図書室で本を借りようとしている生徒がいた。放課後の図
書室には他にも何人かの生徒が居て嬉しかった。本校の図書室はPTAの協力も
あり、定期的に新たな本が購入出来て、本が充実している。図書室担当の先生も朝
7時から図書室を開けて利用できるようにしてくれている。先ほどのお話を参考
に生徒に紙の本で読書をするように話しをする。
○同じ学校を預かる身として牧野高校を参考にさせてもらう。ICTの見学に枚方
三中に来ていただいたが、枚方市は全国的に見ても通信環境がトップクラスの自
治体である。校内で Wifi が整っているところはもちろんのこと、Wifi が飛ばない
所ではLTE4Gが利用でき、どこでも通信可能である。本校でも「タブレットを
使っていれば良い」といったようなタブレット使用ありきにならないように話し
ているところである。端末機はあくまでも学習ツールの一つ。今までやってきたも
のの一部を置き換えるだけで授業は昔から変わらないものと伝えている。教員も
新しい道具が入ったことによって思わぬ方向に行かないようにすることについて
はすごく難しい。幼少からICTの利用に慣れている子供たちは、ICTを使って
何かを作り出すのは上手である。プレゼンテーションも上手に出来る。そういう力
は高校でも伸ばしてもらいたい。よろしくお願いします。
【第3回】令和4年2月 16 日
○きちんと目標を設定されて、その実現のために、校長先生含め総力をあげて取り組
んでおられる成果が出てきている。そういう意味で牧野方式と言える素晴らしい
もの。感心する。
○やはりコロナが気になる。「休校します」という連絡が入ってもその日の夕方には
「再開します」と連絡が入る。先生方が学校を休業しないために頑張っておられる
と感じている。夏休みや休日に授業をすることがなく生徒も喜んでいる。「総合的
な探究の時間」が勉強だけでなく将来につながるので非常に良い。学校に出入りす
る業者に知り合いがいるが「
制服
2
が変わり、生徒がまじめになった」と聞く。身近
でも感じている。カウンセリングマインドの指導ということで先生方の数値が非
常に高く、自信をもって指導されているのが分かる。保護者としても安心して子ど
もを任せることが出来る。保護者にもアンケートがあるが、設問によっては学校の
様子が分からないので答えられないものがある。
⇒保護者から多くの同じご意見を頂いており「今年はコロナで全然学校に行けてな
いので、わかりません」という意見が多かった。体育祭など、保護者の方に学校に
来て頂いて生徒を見る機会が多くあれば良いが、この2年はコロナでそれが出来
ない。2年前までは保護者のアンケート結果を指標にしていたこともあるが、今年
度はこの状況で保護者のアンケートの数値を分析するのには無理がある。コロナ
が収束し、正常化した時には保護者のアンケートを目標に入れたい。
○最初にコロナのことをご紹介いただいたが、これだけ休業が少ないというのは、生
徒ひとりひとりの自己管理能力の高さ。良い子どもが入ってきているということ
だけではなく校風が日常生活まで影響を及ぼしているのではないかと感じる。
感心したのは枚方市との探究の時間。高校生がコミュニティと関わっていく良い機
会を作っている。1年生は1年なりの様々なテーマを設定されており、先生方の指
導力が高く、専門性以外の部分でも教育的成果を出されている。
○令和3年度の学校評価の枠組みとは外れるが、5年間を測定できる数値化をして、
PDCAで改善している非常に良い仕組み。かなり高いレベルにあるので次は維
持していくフェーズに入っている。気になるところとして、ネットの中であまり良
い評価でない書き込みがあげられている。参考にされてはどうか。
⇒ネットの書き込みも時々見るようにしている。厳しいことを書いていることも承
知している。生徒は、旧態依然とした指導を嫌がる。新しい時代の指導を学校側も
しっかり理解し、対応や導入していく必要がある。生徒にそのような意見があると
No.209
府立牧野高等学校
いうことを理解したうえで大事にしたい。時代が変わっていっているということ
を我々が理解しなといけない。
○質問だが、枚方市との取組みで、市へ何か宿題を出したりしているのか。
⇒今回8つのテーマに対し、市長からのコメントがあった。「恋愛マッチングアプリ」
みたいなものは考えていかれる模様である。枚方市には道の駅がないので農産物
や枚方の「くらわんか」などの名物を広く周知したいというのに質問が色々出てい
た。信号のない横断歩道で止まらない車が多いことに関し、一旦停止した車にポイ
ントを付与するという案は枚方市も一緒に考えている。それらの取組のいくつか
を、損保会社のコンペに対し、応募を枚方市が行った。市の方も牧高生の発想を喜
んで前向きに考えていただいている。「牧野高校型の探究」として続いていければ
よいと思う。
○市もしっかりフォローしてほしい。
○ネットの様々な調査の中に「大阪府内の住みやすさ」の調査があり、3位豊中市、
2位高槻市、1位枚方市であった。地元の住みやすさに貢献して頂ければ良い取り
組みになる。今回の学校教育自己診断アンケートは、紙ベースから、ICTによる
アンケートに変え、回収率が向上したとのこと。ICTの活用による教育で最も効
果があるのは「即時フィードバック」というデータが出ている。生徒の質問に対し
て即時に色んな形でフィードバックが行われるのが進みつつあることも実感とし
て伺われる。
○令和3年度から引き続き「カウンセリングマインド」という言葉を使われていた。
「カウンセリングマインド」というのは必ずしも進路・キャリアだけでなく生徒指
導や学習指導においても有効である。一人ひとりの生徒と向き合ってまずは聴く
事からということで、非常に有効な概念である。そういうアプローチが先生方の意
識も変えてきている。
○デジタル社会にICTの活用は大事なことである。さらに充実させて欲しい。使い
方も合わせて教えていかなければならないだろう。
人権教育は非常に大切である。単に学力を上げるだけではなく、社会人としてしっ
かり自立してやっていけるように育てて欲しい。自他ともに大切にできる人に磨
いて欲しい。いじめの問題もまさにそうである。
成人年齢の引き下げに対する事業を意識して進めていただけたら良いと思う。弁
護士会にも話をしている。要望があれば協力したい。
⇒来年度の第3学年の担当には弁護士会のことを伝えている。現在、来年度の年度計
画を作成している。お願いにあがるかもしれないので、よろしくお願いします。
○人権について、多様性やダイバーシティ等が課題にされているが、ジェンダーだけ
の問題ではなく、多様な生き方の指導など、重要な観点である。
○牧野高校に同窓会はあるのか。
⇒5年前までは1期生の会長が一人で 40 年以上会長をしていて、卒業した年の卒業
生のみが5月に集まるだけだった。組織化していなかった。13期生が3年前か
ら動き出し、徐々に組織化した。昨年の 11 月に同窓会で「牧友会コンサート」を
枚方芸術センター小ホールを借りて実施した。本校の吹奏楽部も参加した。本校の
教職員にも今年度牧野高校卒業生が3名着任した。全部で5名の卒業生が現在牧
野高校に教員として勤務している。組織化が進んでいるので、3年後の 50 周年に
向けて活動が活発化することが期待できる。
○同窓会は非常に大事である。社会の中で活躍している先輩から学ぶことが出来る。
牧野高校でも社会の各方面で活躍されている方もおられるので、人と人の結びつ
きを大事にしていただきたい。
○校長先生が来られてから1年生から国公立大学の説明会を行ったり、勉強だけで
なく部活動を頑張ることや文化祭など先生と生徒が盛り上がって「牧高の生活を
楽しむ」ことを大事にされて、進路も視野が広がるようになった。 「総合的な探究
の時間」においても、勉強だけでなくさまざまな活動を通して指導していただいて
いる。子どもは「牧野に入って良かった」と言っている。
○校舎西側の垂れ幕は何か。
⇒今年度の3年生の卒業記念品で作ってもらった。現在は、学校のキャッチコピーで
ある「君の未来を創ろう」の文字を掲げている。3年生には最後の体育祭をやらせ
てあげたかったなど今でも思うことはあるが、コロナの制約が厳しくある中で、何
とか充実した高校3年間を過ごしてもらえたのではないかと思う。
今年度は教育実習生に進学の時の体験談をしてもらったが、牧野高校の先輩の生
の話が聞けて、とても評判が良かった。来年度はもっと多方面で卒業した先輩たち
を呼んで話をしてもらう機会を作りたいと考えている。
○令和4年度に関しては様々な目標の上方修正は喜ばしいこと。ただし上方修正し
ても上限に行きついており、これ以上、上に目標設定するのは無理な印象がある。
リクエストでも要望でもないが「よく当てはまる」と「当てはまる」を足した「肯
定的な意見」ではなく、「よく当てはまる」だけの数値を見るようにする項目を設
定してみても良いのではないか。
○前向きな生徒が多く良い学校である。これを維持していけるよう頑張ってほしい。
○良い学校だとつくづく思う。クラブをやりながら勉強も頑張る文武両道の学校で
ある。先生方が生徒たちをまっすぐ育てて欲しい。相談があれば自信を持って牧高
を勧める。
○1年間の取組みが良く分かった。PTA役員の皆さんもとても熱心な方が多い。P
TAにできることがあれば協力させていただく。
○多くの府立学校を知っているが、とても安心して見られる学校だと思っている。
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3 本年度の取組内容及び自己評価
中期的
今年度の重点目標 具体的な取組計画・内容 評価指標【R3年度値】 自己評価
目標
( 1 )「 確 か な 学 (1)新型コロナウイルス併存下で、新学習指導 ア・「牧野高校の授業はわかり ア・「牧野高校の授業はわかりやすい」への生徒の
1
. 力」の育成と授 要領の実施や、高大接続システム改革等の先行 やすい」への生徒の肯定的 肯定的回答は 84%になった。最近5年間では
新 業改善 きを見据えて、「確かな学力」の育成とそのた 回 答 を 79 % 以 上 に す る 69%⇒76%⇒77%⇒78%⇒84%で、うち「よく
型
コ ア 『授業力改善 めの授業改善を進める。 【78%】。 あてはまる」が9%⇒15%⇒16%⇒19%⇒
ロ 委員会』による ア 『授業力改善委員会』で持続的な授業改善を イ・ICT活用する授業を実施 24%と何れも 15 ポイント改善した。 (◎)
ナ 持続的な授業 推進する。 する教員と、生徒の実感を イ・ICT活用する授業を実施する教員と、生徒の
ウ
イ 改善の推進 イ 『主体的・対話的で深い学び』実現をめざし、 何 れ も 93 % 以 上 に す る 実感は各 92%、91%と前年同水準ながら、 「よ
ル イ ICTを活用 ICT機器やネットワーク環境を一層充実さ 【各 93%、91%】 。 くあてはまる」が教員で 43%⇒62%、生徒は
成
と ス
併 した授業推進 せ、ICTを活用した授業等の実施機会を拡 ウ・生徒の「授業の予習、復習 47%⇒53%と伸び、達成水準と考える。(○)
授
業 存 ウ 生徒への授業 大・推進する。 は『できている』、
『まずで ウ・生徒の「授業の予習、復習は『できている』 、
改 下 の予習、復習の ウ 入学時の学力を卒業まで維持、発展・向上す きている』」を 54%以上に 『まずできている』」は3年生 67%、2年生
善 で
の 習慣づけ指導 べく、生徒に、授業の予習、復習を行うよう 【53%】、
『できていない』」 65%ながら1年生 33%で、56%になった。(◎)
「 エ 生徒の進路希 習慣づけを指導する。 を7%以下にする【8%】。 ・「『できていない』」は3年生6%、2年生5%
確
か 望が叶う新カ エ 新学習指導要領を踏まえ、生徒の進路希望が エ・新学習指導要領対応の新カ ながら1年生が 16%で、平均9%に増えた。
な リキュラムの 叶う新たなカリキュラムを準備し、令和4年度 リキュラムを準備完了す 今年度の 1 年生の課題が多い模様である(△)
学 準備 から学年進行で実施できるようにする。 る。 エ・『新教育課程対応推進委員会』で精緻に検討し、
力
」 国公立理系希望者等、生徒の進路希望に適う
の 新教育課程用カリキュラムが完成し、新観点
育
別授業評価も全教科で準備完了できた。(○)
(1)コロナ感染 (1)ICT機能活用で学校休業時や新型コロナ ア・『ICT、GIGAスクール ア・グループウェアやオンライン予備校サービス
と 2
G . 者等の学習補 ウイルス感染者等の学習補完を図るとともに、 対応推進委員会』を発足さ を利用して、学校休業時や新型コロナウイルス
I I
G C 完とGIGA GIGAスクール構想への対応を推進する。 せ、学校休業時や新型コロ 感染者等の学習補完が可能になっている。 (○)
A T スクール推進 ア ICT機能を活用して学校休業時や新型コ ナウイルス感染者等の学 イ・1人1台端末導入に対応する行内教員研修を、
応 ス
ク
活
用 ア コロナ感染者 ロナウイルス感染者等の学習補完を充実する。 習補完を実施可能にする。 全体研修3回、少人数研修3回の合計6回行い、
ー 授
ル 業 等学習補完 イ 1人1台端末の導入に対応し、校内のハード イ・1人1台端末導入に対応、 全教員がグループウェアや電子黒板を利用して
構 の
想 推 イ GIGAスク (電子黒板との連携)、ソフト(教員研修) 電子黒板と連携する教員 生徒と双方向で授業での学習指示や質疑応答、
対 進 ール構想推進 両面でのICT活用推進を図る。 研修を2回以上実施する。 探究活動等で活用できるようになった。(◎)
(1)多様性、共生 (1)コロナ偏見を許さず、人種や国、性の違い、 (1)ア・ 「命の大切さや社会の (1)ア・ 「命の大切さや社会のルールについて学
3 の意識醸成 障がいの有無等に拘りなく多様性を認め合い ルールについて学ぶ機会 ぶ機会がある」の生徒の肯定回答は 90%となった
. ア コロナ偏見を 共生するための、生徒、教職員等の人権意識を がある」の生徒の肯定的回 (〇)
コ
ロ 許さないとと 醸成する。 答 を 88 % 以 上 に す る ・「牧野高校は人権教育に積極的に取り組んでい
ナ もに、生徒、教 ア コロナ偏見を許さないとともに、生徒、教職 【87%】 。 る」の保護者の肯定的回答は 86%であったが、保
併
存 職員、保護者 員、保護者に対して、多様性を認め合い共生す ・「牧野高校は人権教育に積極 護者はコロナ禍で学校に行く機会がなく不明との
社 の人権意識醸 るための、人権教育、人権意識醸成の機会を作 的に取り組んでいる」の保 回答も多く、全体では概ね達成と考える。 (〇)
会 成の機会を作 っていく。 護者の肯定的回答を 87% ・1年生は多文化共生、 「いのち」
、アニメ「めぐみ」
、
コ っていく 以上にする【86%】。 鑑賞、同和問題の4回の学習、2年生は性的マイノ
ロ (2)ア・行事等の見直し実施。 リティと多文化共生の2回の人権学習、3年生は
ナ
後 (2)生徒の高校 (2)コロナ併存社会、コロナ後の社会を生き抜 ・「部活動は活発である」生徒肯 面接時等の人権、デートDV、18 歳成年の3回の
の 生活の充実と くために、生徒の高校生活を充実させるととも 定回答 90%以上を維持す 学習を行った。教職員は同和問題と初のPTA合
社 希望進路の実 に、生徒の社会での役割・使命を意識させ、希 る【93%】 。 同による育児に係る研修を実施した。 (◎)
会
を 現 望の進路実現を図る。 ・「部活動と学習の両立ができ (2)ア・新型コロナの緊急事態宣言等で体育祭は
生 ア 部活の活発さ ア 非認知能力を育む部活動の活発さを持続し ている」への生徒の肯定的 中止せざるを得なかったが、文化祭は平日2日無
き
抜 を持続しつつ つつ、学校行事、生徒会行事については、コ 回答を 74%以上をめざす 観客開催を基本に3年生の保護者に限り自クラス
く コロナ下での ロナ併存社会、コロナ後の社会で可能なもの 【73%】 。 の演劇時のみ入場で行った結果、 「牧野高校は楽し
、 行事等見直し に見直をしていく。 イ・進路講演会、イベント実施 い」の生徒の肯定回答は 91%、 「文化祭の実施方法
生
徒 イ 進路について イ コロナ併存社会、コロナ後の社会で、大学進 ・「進路に関する指導や講習、 は適切であった」の生徒の肯定回答は 89%(1 年
の 生徒に意識さ 学等のその先 20 年後を見越したキャリア形 説明会はわかりやすい」の 生 95%、2年生 94%)だった。(◎) 。
豊
か せ、考えさせ 成や進路について、分かりやすく意識させる 肯定回答を 81%以上にす ・「部活動は活発である」生徒肯定回答は 94%(○)
で る機会の充実 機会を持つ。 る【80%】 。 で、「部活動と学習の両立ができている」への生徒
た ・「将来の進路や生き方につ の肯定的回答は 77%に向上した(◎) 。
く
ま いて考える機会がある」の イ・外部講師講演会や各種研修会等を実施の結果、
し 肯定回答 90%以上にする 「進路に関する指導や講習、説明会はわかりやす
い
人 【89%】 。 い」の生徒の肯定回答は 85%(◎)になり、 「将来
間 ウ・「総合的な探究の時間」を多 の進路や生き方について考える機会がある」への
性 ウ 「総合的な探 ウ 「総合的な探究の時間」を充実させ、学力の 様な形で充実させる。 生徒の肯定的回答は 90%になった。 (○)
を
育 究の時間」の 3要素(1基礎的知識・技能、2思考力・判 エ・定期的に全国比較での学習 ウ・「総合的な探究の時間」の中で3年生は新たに
成 充実、学力の 断力・表現力等の能力、3主体的に学習に取 の定着度や到達度を測る。 ディベートを実践。2年生は枚方市長来校の下で
す
る 3要素の養成 り組む態度)を養う。 ・大学入学共通テストの出願者 8チームが「市長への提言」を行い市長から質疑応
た エ 入学から卒業 エ 入学から卒業まで全ての教科をしっかり学 を卒業見込み者の 75%以 答や講評をしてもらった。1年生はグループウエ
め まで全教科を び、学力をつけて、生徒の希望の進路を実現 上【70%】に、そのうち5 アを使いながら 20 のテーマから好きな研究をする
の
教 学び学力をつ させるための進路指導体制の充実を図る。 教科型の出願者を 50%以 など、独自で多様な研究手法で行った。(◎)
育 けて、生徒の 上【32%】にする。 エ・全国比較できる外部模試を進路指導部の主導
機
会 希望の進路実 ・国公立大学の現役受験者数を で校内実施する形が初めて実践、定着し、教員や生
の 現させるため 卒業見込み者数の 20%以 徒に対して結果分析説明会も行われ、生徒の学習
拡 の進路指導体 上【12%】 、そのうち現役合 到達度等が定期的に測れるようになった。 (◎)
充
と 制の充実 格者数を卒業見込み者数 ・大学入学共通テストの出願者数は 74%で、うち
希 の5%以上【2%】にする。 5教科7科目での出願者数は 29%であった。 (△)
望
の ・国公立大学と関西難関私立4 ・国公立大学の現役受験者数は卒業見込者の 16%
進 大学、関西人気私立4大 (51 名)、現役合格者数は7%(22 名)となった。
路 学、関西人気3女子大学へ (○)
の
実 の現役進学者が卒業者数 ・国公立大学と関西難関私立4大学、関西人気私立
現 の 50%以上になるように 4大学、関西人気3女子大学への現役進学者は、卒
する。【60%】 業者数の 72%だった。 (◎)
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4 (1)教職員の資 (1)新型コロナウイルス併存下において、教職 (1)教職員研修の充実 (1)ア・「牧野高校では、カウンセリングマイン
. 質向上 員が、カウンセリングマインドを取り入れた生 ア・
「牧野高校では、カウンセリ ドを取り入れた生徒指導を行っている」の教員
新
型 ア 相談能力養成 徒指導や生徒相談に充分に応えられる資質を ングマインドを取り入れ 肯定回答率は 88%になり、当該方針を導入以来
コ のための教職 養成する。 た生徒指導を行っている」 69%⇒67%⇒74%⇒88%と伸びてきた(◎) 。
ロ
ナ 員研修充実 ア・新型コロナウイルス併存下で可能な教職員研 の教員肯定率 80%をめざ ・ 「牧野高校には悩みを相談できる場(人や部屋)が
ウ 修を行い、教職員が、カウンセリングマインド す【72%】。 ある」の生徒の肯定的回答は 82%になった(◎)。
イ を取り入れた生徒指導や生徒相談に応えられ ・「牧野高校には悩みを相談 教員の「生徒が悩み事を相談できる教育相談体
ル
ス る資質を養成する できる場(人や部屋)があ 制が整備されている」への肯定的回答も、68%⇒
併 る」への生徒の肯定的回答 90%と大きく改善している。
存
下 79%以上をめざす【78%】。 ・生徒への「いじめに関するアンケート」の年度内
進 に 2回の実施と、アンケート結果に対する丁寧な
に お ( 2 )「 働 き 方 改 (2)「働き方改革」の推進による教職員の長時 (2)教職員の長時間勤務縮減 対応をで、「いじめについて、困っていることが
よ け
る る 革」の推進に 間勤務の縮減 ア・会議のデータベース化、ペ あれば真剣に対応してくれる」への生徒の肯定
教 教 よる教職員の ア 「働き方改革」や健康管理の観点から、校内 ーパーレス化徹底で会議 回答は、5年間で 80%⇒82%⇒83%⇒84%⇒
職 職
員 長時間勤務の 行事や分掌業務、会議時間、部活指導時間等の 時間を縮減するとともに、 87%と向上してきている。
員
の 研 縮減 見直しを行い、教職員の長時間勤務を縮減す 新たな部活動実施指針に (2)ア・新型コロナウイルス感染症の感染防止の
長 修 ア 「働き方改革」 る。 基づき部活動時間を圧縮、 ために4月から9月までまん延防止措置や緊急
時 で
間 の や健康管理の ・一昨年度実施した職員会議のデータベース化、 また校内行事を見直して、 事態宣言の期間が続き、部活動や学校行事等に
勤 教 観点から、教 ペーパーレス化を他の会議等にも応用し、会議 「働き方改革」を具体的に ついて、ガイドライン等に従い抑制的、限定的に
務 職
員 職員の長時間 時間縮減や、新たな部活動実施指針に基づく部 進め、教職員一人あたりの 行った。職員会議のペーパーレス化による会議
の
縮 の 勤務を縮減す 活動時間の圧縮、ICT活用による教材の共有 超過勤務時間数で、前年度 時間短縮や電子黒板利用による教材の共有化・
減 資 る。 化・効率化で、一層の超過勤務削減を進める。 比3%、H29 年度比 30% 効率化も進んだ。一方で世代交代が大きく進み、
質
の ・校内行事を見直し、縮小、廃止等を検討する。 の削減をめざす。【H29:37 経験年数の少ない教員が増えて、ICTや1人
向 ・新たな実行性ある働き方改革の施策を検討、実 時間 36 分、R2:26 時間 1台端末に対応する授業研究・授業準備や、部活
上
と 施することで、長時間勤務縮減を図る。 35 分】 指導、生徒対応、保護者対応等に費やす時間が増
、 加している。
「
働 ・また校外の超過勤務時間数の追加入力をするよ
き うになるなど管理するシステムの大幅な変更で
方
改 前年度までとの比較が難しくなった。数値の比
革 較だけすると、教職員一人あたりの超過勤務時
」
の 間数は、前年度比 45%の増加、平成 29 年度比で
推 2%の増加となっている。()