茨木高校
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令和元年度 第3回学校運営協議会議事
日時:令和 2 年 2 月 15 日(土)14:0016:00
場所:大阪府立茨木高等学校 校長室
出席者:【 委 員 】添田晴雄、岩井八郎、柴田仁、中村卓、樫本佳子、田中未知
【校長・事務局】岡守夫、山脇和美、門野良彦、本管克江、森登紀子、森佳希、
籔麻智子、都浩司
1 校長挨拶
2 議 事 1 平成 31 年度学校経営計画について
2 令和 2 年度学校経営計画について
3 質疑応答
4 令和 2 年度学校運営協議会の日程について
5 その他
<校長挨拶>
本日は、本年度の学校経営計画の自己評価についてご意見、ご助言をいただき、また令和 2 年
度学校経営計画の「めざす学校像」と「中期的目標」について、ご議論いただき、ご承認をいただ
きたいと思います。
まず、前回の学校運営協議会からここまでの出来事の中で、印象に残っているものをご紹介い
たします。10 月 7 日(月)、後期の始業式の日に、九州大学大学院農学研究院の石野良純教授に
「CRISPR/Cas意味不明なものが画期的な技術に応用されるまで」の演題で本校 2 年生を対象
にご講演いただきました。この時の様子は、後日、新聞紙面でも紹介されました。10 月 12 日(土)
には、予定していた「卒業生講座」が、台風 19 号に伴う暴風警報発令によりやむなく中止となり
ました。この日のために海外から来てくれた卒業生もあり、たいへん残念でした。10 月 25 日
(金)
、
一橋大学経営管理研究科イノベーション研究センターの軽部大教授が、一橋大学の「高校生・受
験生向けサイト」の「母校を訪ねて」という企画で本校を訪問されました。11 月 1 日(金)には
令和 3 年度からの大学入試英語成績提供システムの導入見送りの文部科学大臣の会見がありまし
た。11 月 29(金)日から 1 月 26 日(日)まで、茨木市主催のイルミフェスタがあり、本校も会
場の一つとして、正門付近がイルミネーションで彩られていました。最終日には、本校生の竹灯
籠プロジェクトのメンバーがイルミフェスタのフィナーレとして、正門から職員玄関まで竹灯籠
を灯しました。12 月 17 日(火)には文部科学大臣の、大学入学共通テストにおける記述問題の導
入を見送りの会見がありました。また、12 月末には、東京オリンピックに向けて、茨木市がイタ
リアの男子水球チームのホストタウンとなることが発表されました。水球チームは、7 月 17 日
(金)から 22 日(水)の予定で、朝夕本校のプールで練習を行う予定です。オリンピックの前後
で、エキシビションマッチ等のイベントが行われるかもしれません。1 月 24 日(金)から 25 日
(土)にかけて、今年も妙見夜行登山が行われました。今年は暖冬で、妙見山には雪も全くなく、
例年ほどの寒さもありませんでした。250 名を超える生徒が参加し、無事帰ってきました。2 月 1
日(土)には北野高校で行われたWWLコンソーシアムフォーラムに、本校の課題研究チームの
中から 2 チームがオーラル発表に参加しました。また、2 月 8 日(土)に行われたGLHS合同発
表会にも、本校代表が参加しました。課題研究については、2 月 10 日(月)、12 日(水)
、13 日
(木)と校内発表会も終えたところです。
<平成 31 年度の取組みについて>
1「高い志」の涵養を図る教育システムの再構築
(1)グローバルに視点を置いた取組み
・B&Sプログラム
2019 年 11 月 30 日(土)に実施。次年度の宿泊野外行事で訪問予定のベトナムをはじめと
する大阪大学の留学生と交流した。小グループに分かれてのディスカッションは、今年度は
「食」
「オリンピック」等をテーマに行った。
・世界の屋台体験
2019 年 12 月 21 日(土)実施。今年度で 21 回目となる「世界の屋台体験」は、大阪大学、
関西大学で学ぶ留学生を招き、ベトナムとロシアの料理に挑戦した。参加者数は、過去最高
の 83 人となり、調理室も工夫して使用しなければならないほどの盛況ぶりで、食を通じての
異文化交流を行うことができた。
・英語イマージョンプログラム
I(1 年生対象)は、2019 年 12 月 25 日(水)・26 日(木)実施。1 年生 89 名が参加。デ
ィスカッションとプレゼンテーションを授業形式の中心とし、テーマとしては、今後グロー
バルな視点で解決していくことが求められている問題や、宿泊野外行事で訪問予定のベトナ
ムに関することが取り上げられた。実施後のアンケートでの満足度は 98%であった。
II(2 年生対象)は、2020 年 1 月 6 日(日)・1 月 7 日(月)実施。2 年生 8 名が参加。参
加者がさまざまなトピックについてディスカッション、ディベート演習を行った。このプロ
グラムに参加することで自信をつけた生徒が、授業においてディベート等のグループ活動を
リードした。実施後のアンケートでの満足度は 100%であった。
・ディベートを取り入れた授業の実施
2 年生の「英語表現」の授業で実施。前期は「書く」ことに重点を置き、エッセイライティ
ングに取り組んだ。夏休みに「全国高等学校生徒英作文コンテスト」に応募。後期は「話す」
ことに重点を置き、ディベートに取り組んだ。2 月にファイナルディベートマッチを実施し
た。
(2)
「高い志」を涵養し持続させるための取組み
・学問発見講座・卒業生講座
学問発見講座は 2019 年 7 月 13 日(土)実施。1 年生 345 名、2 年生 93 名、3 年 8 名が参
加。本校卒業生を含め 14 名の講師に 80 分の講義をしていただいた。講義終了後も、講師に
対して質問が続く講座もあり、生徒たちが大いに刺激を受け、学問に対する興味・関心を育
て、視野を広げる機会を持つことができたと感じている。
卒業生講座は、2019 年 10 月 12 日(土)に 10 名の講師に 90 分の講義をしていただく予定
であったが、台風 19 号に伴う暴風警報発令のため中止となった。
・73 期生オータムセミナー
2019 年 10 月 7 日(月)実施。2 年生対象に、九州大学大学院農学研究院の石野良純教授
(28 回卒)に「CRISPR/Cas意味不明なものが画期的な技術に応用されるまで」の演題で
講演していただいた。課題研究の開講式と位置づけ、研究に取り組む姿勢とその進め方およ
び心構えを学ぶとともに、現在までの自分を見つめなおし、将来について考える機会となっ
た。
・74 期生スプリングセミナー・北辰プロジェクト
74 期生スプリングセミナーを 2019 年 5 月 11 日(土)実施した。京都大学吉田キャンパス
にて実施。1 年生を対象に、百周年時計台記念館大ホールにて、京都大学大学院薬学研究科の
高倉喜信教授(28 回卒)にご講演いただいた。その後、卒業生による大学構内案内やグルー
プ活動、テーマ別討論等を行った。
北辰プロジェクトは、3 年間を見通したカリキュラムで、これに沿って、74 期生の教育活
動を進めている。
・高大連携等
今年度も数多くの高大連携事業が行われ、生徒たちも積極的に参加している。後期に入っ
てからも、学生シンポジウム「これからの時代を考える」、
「京都大学キャンパスガイド」、
「大
阪大学ツアー」、
「WWLコンソーシアム構築支援事業」等、多くの事業に参加した。
・課題研究
2 年生全員が、94 のチームに分かれ、それぞれのテーマについて研究し、オーラル発表、
ポスターセッション等、校内での発表を終えたところである。生徒たちの課題研究に対して
は、京都大学大学院文学研究科応用哲学・倫理学教育研究センターより 2 名の先生にご協力
いただき、直接生徒たちへの助言をいただいている。
2「二兎を追うたくましさ」を育成するための教育システムの再構築
3「自主自律の精神」を深化させるための教育システムの再構築
(1)
「二兎を追うたくましさ」の育成とリーダーの育成
・リーダー育成プログラムI
クラブ代表者会議において、情報共有や部活動の在り方についての議論をしている。また、
リーダーとしての資質を磨くべく、年に3回外部講師を招いて講演を行っている。
・リーダー育成プログラムIII
部活動のクオリティを高める、また自己管理能力を高めるため、理学療法士を招聘し、月
1 回、個別相談の機会を設けるとともに、体力測定やガイダンス、クラブ別指導の日を設けて
いる。今年度は 11 回実施した。
(2)
「二兎を追うたくましさ」の育成と「自主自律の精神」の育成
・リーダー育成プログラムII(地域と連携した活動)
地域と連携した活動等への積極的な参加を推奨し、地域とつながるこころ、自主自律の精
神の育成をめざす取組みである。今年度、ここまでのべ 1008 名の参加があった。
・豊かな感性を育むプログラム
美術科・書道科の作品展は、本日 2 月 15 日(土)と、17 日(月)、18 日(火)に行われて
いる。音楽会は、3 月 6 日(金)に実施の予定である。
4 教員の授業力向上のためのシステムの構築
・ISCの取組み
1 年次に地学分野の内容を、理科の物理・化学・生物・地学の横断的な視点からとらえさ
せ、グループに分かれ、それぞれのテーマを決め、学習し、発表するという取組みをしてい
る。
・互見授業の取組み
バディシステムとして、教科を超えて、お互いの授業を見学し、検討する機会を設けてい
る。
・令和元年度授業アンケート 第 1 回・第 2 回結果の報告
・令和元年度「学校教育自己診断」集計結果の報告
<質疑応答>
委 員:ディベートの授業では、勝敗は決めるのか。
事務局:NET(外国人英語教員)の意見、JTE(英語科教員)の意見と生徒たちの挙手で決め
ている。
委 員:それは、英語を話すという観点からなのか、論理の優劣で決めているのかどちらである
のか。
事務局:評価規準を生徒にも示しており、教員だけでなく生徒もその評価規準をもとに決めてい
る。
委 員:教員と生徒の評価に違いが出ることはあるのか。
事務局:違いが出ることはほとんどない。
委 員:茨木高校には、ディベート部はあるのか。
事務局:ディベートサークルはあるが、そこでは日本語で行っている。
委 員:仕事をしていても、コミュニケーションの大切さ、グローバルリーダーとしての英語の
大切さを思う。若いうちに英語を身につけるチャンスを持つことが大事であるので、ぜ
ひ、発展させてほしい。
委 員:ディベートは瞬発力も必要。瞬発力があると有利である。
事務局:授業では、徹底的に準備させて行っている。
委 員:生徒には、賛成・反対の両方の立場を用意させているのか。
事務局:両方準備させている。
委 員:個人としての自分の意見とは違う立場の意見を試合では主張しなければならないことに
抵抗感のある生徒はないのか。
事務局:2年生前期には保健の授業でもディベートを行っており、抵抗感のある生徒は少数であ
る。
委 員:ディベートは、相手の立場に立って考えるという練習になると思うが手ごたえはどうか。
事務局:
「賛成」の方がやりやすいのはわかっているが、「反対」側の生徒ものってくるという手
ごたえがある。
委 員:現在は、小学生からディベートを経験しているので、高校でもぜひ、発展的なディベー
トを進めてほしい。一方で、イマージョンプログラムで、1 年生と 2 年生で参加人数にか
なりの差があるのはなぜか。
事務局:2 年生は、各部活動の中心となる学年であり、日程調整が難しいのが現状である。
委 員:ぜひ、上手く調整をし、多数が参加できるようにしてほしい。
委 員:理科のISCでは、実験はしないのか。
事務局:80 班中 10 班は観測等の実験をしている。
委 員:
「学校教育自己診断」の「保護者版」について、
「この学校の『
公開授業
1
』や『学校行事』
に参加したことがある。」という項目で、
「よくあてはまる」
「ややあてはまる」の割合が、
かなり高いと思うが、どうか。
事務局:
公開授業
2
の参加者数は、増えている。授業に興味・関心のある方が多いということでは
ないか。
委 員:参加者数が多いということが良いことなのかどうかは、考えが分かれるところである。
委 員:
公開授業
3
について、周知の仕方を変えたのか。
事務局:特に変えてはいない。事後の感想アンケートを見ると、授業の内容に興味を持って見に
来られる方もあるようだ。
委 員:どういうことをめざす授業をしているのか、親も勉強になっているのではないか。
委 員:
「保護者版」の結果報告について、自由記述部分で共有できるものを載せたほうが、自由
記述に意見を書いた甲斐があるように思えるので、ぜひ検討してほしい。
委 員:
「教職員版」について、この結果から、このようにしていこう、などという点はあるのか。
事務局:このようにしなくては、ということではないが、
「学校の教育活動について、教職員で日
常的に話し合っている」という問いに対し、肯定的回答が今年度は 97%、昨年度は 94%
である。3%の増加のようであるが、このうち、「よくあてはまる」という回答に注目す
ると、昨年が 50%であったのに比べ、今年度は 75%の教職員がそう回答している。これ
は、学校現場としては、より良い方向に向かっていると解釈している点であり、これか
らも継続していきたいと思う。
委 員:
「生徒版」について、
「体育祭」に比べて「文化祭」の評価が低いように思えるが、何か理
由があるのか。
事務局:
「文化祭」の評価が低いように見えるが、実はこの数値は一昨年度に比べて昨年度から大
きく評価が上がったものである。昨年度の文化祭から、生徒会執行部の生徒たちが、そ
れぞれの企画の立て看板を並べたり、階段絵を作ったり、プロジェクションマッピング
によるフィナーレ等、さまざまな新しい企画を工夫した結果、
「体育祭」との差がかなり
縮まったところである。
<平成 31 年度 学校経営計画 自己評価 について>
委 員:「4.教員の授業力向上のためのシステムの構築」について、研究授業が 21 回というの
は、かなり回数が多いのではないか。高校でこれだけできているのは評価できると思う
が、働き方改革の観点からするとどうであろうか。
事務局:本校の教育においては、授業の質が最優先である。新しい学習指導要領実施を控えてい
ることもあり、働き方改革については、他の業務を中心に検討したいと考えている。
委 員:ノー残業デー等の実施はどうなっているのか。
事務局:毎週火曜日を全校一斉退庁日に設定している。
*「平成 31 年度 学校経営計画及び学校評価」の自己評価について、承認。
<令和 2 年度 学校経営計画及び学校評価(案)について>
委 員:中期的目標の進路指標について、スーパーグローバル大学及びグローバルサイエンスキ
ャンパスの合格者数合計 150 名を維持する、としているが、これは可能なのか。
事務局:昨年度実績が 157 名であった。今年度の卒業者数は約 320 名と昨年度より約 40 名少ない
が、今後も目標値としていくという考えである。
委 員:それをめざしていくとして、生徒たちに無理をさせる等ということにはならないか心配
である。
委 員:その点については、もう一つの進路指標である「高等学校卒業時の進路選択について納
得している生徒の割合 90%以上」と合わせて考えれば心配ないのではないか。
*「令和 2 年度 学校経営計画及び学校評価(案)
」の「めざす学校像」、
「中期的目標」について、
承認。
<令和 2 年度学校運営協議会の日程について>
第 1 回 令和 2 年 6 月 27 日(土) 14:0016:00
第 2 回 令和 2 年 10 月 10 日(土) 14:0016:00
第 3 回 令和 3 年 2 月 13 日(土) 14:0016:00