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取得日:2024年03月20日[更新]

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広島県立福山誠之館高等学校

校長1挨拶

本校は,安政二年(1855年)に,福山藩第7代藩主,阿部正弘公によって創設された藩校「誠之館」を起源とし,創立165年目を迎える歴史と伝統を誇る学校であります。

阿部正弘公は,同時に江戸幕府の老中首座の要職に就き,ペリーが浦賀に来航し,圧倒的な武力を背景に江戸幕府に開国を迫るという幕末の動乱期にあって,当時の国際情勢を見極め,国内の開国反対派や開国を迫るアメリカと巧みな交渉を展開し,未曾有の国難に対応し,乗り越えていきました。しかしその後予想される激動を我が国が乗り切るためには,人材の育成こそが最も重要と考えた阿部正弘公は,「文武両道を同時に勉励し,大節に臨んで判断を誤らない人材を養成する」との精神のもと,藩校「誠之館」を創設されました。この人材育成の精神は,江戸,明治,大正,昭和,そして平成と時代が遷り,社会や価値観が変わっても,今日まで連綿と受け継がれ,歴史にその名を残す数多の先輩,先哲を輩出してきております。

さて,本校は,平成12年度に県教育委員会から学力向上対策の指定を受けて以降,県内の高等学校教育の向上・発展の一翼を担うべく教育改革に取り組んでまいりました。平成27年度からの3年間は,「高等学校課題発見・解決学習推進プロジェクト」の「『学びの変革』パイロットスクール」のうち「探究コアスクール」の指定を受け,主体的・自律的に学習に取り組む態度を育成することをベースに,生徒に「仮説を立て実証的に結論を導き出したり,課題解決を目指して原因を究明して解決策を提案したりするなどの力を身に付けさせること」を目指して,「産業社会と人間」及び「総合的な学習に時間」のカリキュラム開発に取り組んで参りました。

平成30年度からは「高等学校課題発見・解決学習推進プロジェクト(第?期)」の研究開発校の指定を受け,平成32年度までの3年間,資質・能力の評価の研究に取り組むこととしております。これによって教科等の内容と資質・能力とを結び付けて一体的に育成する上で一つの鍵となる,「何が身に付いたか」を確認するための学習評価の充実を図るとともに,その評価の結果を基にカリキュラムの改善にも努めて参ります。また,教育活動の中心である授業に焦点を当て,研究協力校である神戸大学附属中等教育学校との実践交流等を通じて,「学習者起点の能動的な深い学び」の実現に向けた授業づくりの取組を一層進めて参りたいと考えております。

本校の生徒が,教科,総合的な学習(探究)の時間,特別活動等の教育活動の中で,幅広くより高度な知識や技能を身に付け,それらを活用して自ら課題を発見し,他者と協働して課題解決したり,新たな知識を創造できる力を備えた人材として成長できるよう,資質・能力の育成に努めて参ります。

今年度は「誠之館『学びの変革の実現』〜新たな挑戦の始まり〜」をスローガンに,教職員一丸となってカリキュラム・マネジメントを機能させ,教科等の指導内容・指導方法の改善・充実はもちろん,育成を目指す資質・能力に合致した合科的,教科横断的なプログラム,カリキュラムの検討にも取り組んで参りますので,引き続き御支援,御協力を賜りますようお願いを申し上げます。


令和2年4月1日

福山誠之館高等学校 第41代校長2 中原 健次