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令和5年度 校長着任挨拶・入学式式辞 - 大分県立大分舞鶴高等学校
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校長4

令和5年度 校長5着任挨拶・入学式式辞
2023年04月14日


校長6の加藤寛章と申します。
この度、伝統ある大分舞鶴高校に勤務することとなり、とても嬉しく思うと同時に身の引き締まる思いです。
舞鶴魂「しまれ がんばれ ねばれ おしきれ」の体現、そして「夢拓く舞鶴」の実現をめざして、生徒、教職員とともに一丸となって頑張る所存です。
どうぞよろしくお願いいたします。



《令和五年度 第七十三回入学式 式辞》

校庭の桜の木も徐々に緑色となり、まさに若葉の季節となりました。これから色濃くなっていく柔らかな緑色をした若葉と新入生の皆さんの姿が重なります。
本日ここに、ご来賓並びに保護者の皆様方のご臨席を賜り、大分県立大分舞鶴高等学校第七十三回入学式を挙行できますことは、本校にとりましてこの上ない喜びであり、心から感謝申し上げます。
ただいま入学を許可しました三百二十名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。大分舞鶴高校を代表して、皆さんの入学を心から祝福し、歓迎します。また、ご列席の保護者の皆様にも心からお祝いを申し上げます。
さて、皆さんは中学校3年間、新型コロナウイルスにより多くの制限を受ける中、学校生活を過ごしており、その辛さは察するに余りあります。しかしながら、その中で皆さんは、難関である本校の入試を突破して本日を迎えました。これは皆さん一人一人の努力の賜物であることは勿論ですが、保護者の方々や指導していただいた先生方など、多くの人たちの支えや励ましがあって成し得たことです。そのことを改めて心に刻み、感謝の心をもってここ舞鶴高校での生活を踏み出してください。
本校は昭和二十六年に創設され創立七十年を超える伝統校であり、大分県をリードする名門校であると自負しています。伝統とは、七十有余年の歳月をかけて、先輩や先生方が築き上げてこられた進学実績や部活動などの実績であり、政治、経済、文化、学問、スポーツなど、あらゆる分野の最前線で活躍している先輩方の実績であります。これらの伝統を築き上げてきた最大の要因は、本校が誇る「舞鶴魂」、「しまれ がんばれ ねばれ おしきれ」に代表される校風の継承であろうと思います。
「しまれ」とは、ことに臨んで本気を出すこと
「がんばれ」とは、常にプラス思考で元気を出すこと
「ねばれ」とは、試練に耐える根気を持つこと
「おしきれ」とは、一歩踏み出す勇気を持つこと
皆さんにはこの「舞鶴魂」を体現し、継承してほしいと願っています。
また、本校が名門校と呼ばれるのは、その実績を含めた伝統を世間の人が認めてくださっているからであると思います。在学中に「通っている学校はどこですか」とか、卒業して「母校はどこですか」と訊かれ、「舞鶴高校です」と答えたときに、「やっぱり」とか「そうだと思いました」と言われるように皆さんには育ってほしいと思います。また、そう言われることを誇りに思える三年間にしてください。
ここで、皆さんが高校生活をスタートさせるにあたり、三つのメッセージを送ります。
一つ目は、「志」を立てて、自らが考え行動してほしいということです。大分川沿いの校舎に大きく「夢拓く舞鶴」と書かれてあるのを見ましたか。この言葉には、生徒一人一人の夢実現をサポートするという舞鶴高校の強い意志が込められています。本校は県内唯一の理数科設置校であり、普通科との併設を生かした学びのSTEAM化は本校の特色の一つです。また、十九年にわたって指定を受けるSSHスーパーサイエンスハイスクールはすべての生徒に論理的思考力や国際性などを育む教育プログラムを提供しています。
しかし、「夢拓く舞鶴」は、この環境で学べば誰でも夢が拓かれるという意味ではありません。周りの環境が自分のために何をしてくれるのかではなく、自分が自分の「志」に向かって自らが学ぶ環境を積極的に利用し、活かすことこそが大切なのです。「志」を立て、自らが考え行動しようとする強い意志こそが「夢を拓く」のです。
二つ目は、社会の一員としての自覚を持ってほしいということです。昨年四月から民法が改正され、成年の年齢が二〇歳から十八歳に引き下げられ、一人前の社会人となることを猶予されていた状態から、社会の一員として歓迎、期待され、社会の一員としての役割を果たすことが求められるようになりました。皆さんは庇護のもとにあり続けた義務教育の時代から、その先の一歩踏み出すところに来ています。高校生になったということは、一人前の社会人として自立に向かって歩み始めたということであり、高校は自立に向けて最後の訓練の場でもあることを自覚して、高校生活を過ごしてほしいと思います。
三つ目は、文武両道に積極的に取り組んでほしいということです。本校は、高いレベルの文武両道校であり、知識や知性を身に着けると同時に、スポーツや芸術などの部活動や生徒会活動、ボランティア活動などにも積極的に取り組み、感性を磨き、たくましく、そして豊かな心を持った人間を育てています。また、「文の中に武あり 武の中に文あり」、勉学には部活動等で身に着けた集中力をもって取り組み、部活動などには勉学で身に着けた自らが考える力を持って取り組むことができ、文武両道を強い意志で貫いた先輩方は、見事に志望を達成しています。ここで誤解してはならないのは、文武両道は誰かにさせてもらうのではなく、自分の強い意志で貫くものだということです。文武両道はとても辛く険しい道のりですが、それを乗り越えたものだけにしか見えない景色をぜひ見てほしいと思います。
保護者の皆様に申し上げます。このたび、縁あってお子様をお預かりすることとなりました。大分舞鶴高校では、高い志で主体的に挑戦を続ける学習と第一志望の達成、並びに自主性を重んじ、心豊かでたくましく生きる力の習得に向け、教職員一同、全力でお子様を支援してまいります。今後は学校と家庭で思いを共有し、お子様の成長を支えていきたいと思いますので、ご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。
結びに、皆さんは本日只今から本校七十三回生となりました。大分川の畔に雄々しくそびえ立つこの学び舎が、これから七十三回生の学びの場として、一生忘れることのできない経験と感動の舞台となることを期待して、式辞といたします。

令和5年4月10日
大分県立大分舞鶴高等学校
校長7 加藤寛章