青森北高校
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取得日:2023年12月24日
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発行日:2020 年 5 月 22 日(金)
青北進路通信
発行元:青森北高校進路指導部
第2号
3学年 第1回進路志望調査結果(4月実施)
現3年生の国公立大学志望者は79名で、全体の約3割が志望
今回(令和 2 年 4 月) 前回(令和元年 11 月) しています。前回に比べて国立大・公立大ともに減少傾向にあ
区 分 ります。青森県内の国公立大学の希望者数は、弘前大学が14
人 数 割合(%) 人 数 割合(%)
名(前回18名)、青森県立保健大学が18名(前回18名)、
国立大 32 人 13.8 % 38 人 16.2 % 青森公立大学が14名(前回20名)となっています。総合型
公立大 47 人 20.3 % 55 人 23.5 % 選抜や学校
推薦
1
型選抜での受験を考えている生徒は、1学期中
に学校だけではなく、学部や学科をしっかり決めておくように
私立大 73 人 31.5 % 64 人 27.4 % しましょう。一方で、私立大や専修学校等が増加傾向にありま
国公立短大 0 人 0.0 % 1 人 0.4 % す。安易に志望のハードルを下げても、自分自身の成長につな
がりません。志望校のハードルを下げるのは、全力で努力した
私立短大 10 人 4.3 % 7 人 3.0 %
結果、志望校に手が届かなかった時のみです。今はその時期で
専修学校等 33 人 14.2 % 28 人 12.0 % はありません。
就職の内訳は公務員が26名、就職が11名です。コロナウ
就 職 37 人 15.9 % 40 人 17.1 %
ィルス感染症の影響で、就職では求人数が減少したり、公務員
未 定 0 人 0.0 % 1 人 0.4 % では志願倍率が高くなったりすることが予想されます。就職・
公務員希望者は、一日一日を大切に過ごすようにしましょう。
合 計 232 人 234 人
3年生・放課後講習が始まりました 3年生・公務員学内講座第III期で奮闘中
3年生の大学進学希望者対象に、放課後講習が行われ 3年生の公務員希望者は、公務員学内講座を受講して
ています。国数英の3教科の他に、小論文対策の講習も います。警察官や消防士など、それぞれの生徒が目指す
行われており、3年生は熱心に取り組んでいます。 進路に向かって努力しています。
2年生・数学の朝講習第I期開始
大学受験において国数英の3教科は、高校2年生
までに基礎・基本を固めておくことが大変重要です。
国数英は日々の地道な努力によって、少しずつ力が
身に付く教科です。毎日少しでもいいから勉強する
ように心がけ、「ルーティン(routine)=日課」にし
ましょう。
【進路関係行事の変更ついて(5月現在)】
行事名 学年 当初の実施予定日 変更内容
保護者対象研修会 3 5月29日 You Tube による動画配信(5月18日6月30日)
進路講演会 3 6月30日 現在のところ変更なし
職場訪問 2 7月30日 延期または中止
夏期講習 全 7月22日8月21日 現在のところ変更なし
弘大オーフ゜ンキャンハ゜ス 1 8月 8日 延期は決定
進路講演会 2 9月 1日 12月8日に変更
進路講演会 1 9月15日 現在のところ変更なし
学習合宿 1・2 1月6日8日 現在のところ変更なし
※新型コロナウィルスの感染拡大の状況によって、今後の行事予定は変更になることがあります
進路コラム
3年生のためにできること
新型コロナウィルスの感染拡大で、4月の入学式や始業式が通常通り実施できず、5月に行われる予定だった遠足も中止となりまし
た。7月に予定されている文化祭の実施も不透明な状況です。また、春季大会や全国高校総合体育大会(インターハイ)の中止が決ま
り、不完全燃焼のまま部活動を引退した3年生もいます。引退した3年生の気持ちを考えると、本当に心が痛くなります。
ウィルスは他生物の細胞を利用して自己を複製させる、極微小な感染性の構造体で、タンパク質の殻とその内部に入っている核酸か
らなります。ウィルスは自力で増殖できません。
つまり、新型コロナウィルス感染拡大の原因は「人」だということになります。悪いのはウィルスではありません。感染を拡大させ
た「人」です。具体的に言えば「無責任な大人」です。専門家の意見をしっかり聞く習慣があれば、感染拡大を防ぐことは可能でした。
現3年生から最後の学校行事や高校総体の機会を奪ったのは「無責任な大人」です。
批判ばかりしていても何も生まれませんから、今私たちにできることを数え上げて、それを実行しましょう。
青森県高校総体の代替大会が開催される競技もありますし、文化祭だって実施できる可能性もあります。そして何より、3年生は受
験を控えています。普段通りの授業や講習が行われることが、受験で合格するために一番必要なことです。ZOOM による遠隔授業だけで
は、小論文・面接や共通テストなどの受験対策に限界があります。青森県で再び新型コロナウィルスの感染が発生すれば、3年生にと
って最後の学校行事ができなくなるだけではなく、進路にも大きく影響してしまいます。
だから、「3年生のために」自分ができることにしっかり取り組みましょう。北高全員で。できることは主に3つあります。
1 密閉・密集・密接の「3密」を避けること
「密閉」にならないように教室の喚起をしよう。生徒のみなさんも、気が付いたら窓やドアを開けて換気してください。
また「密集・密接」にならないように、ソーシャルディスタンスを心がけましょう。
2 手洗いの徹底
学校再開後の学校生活では、手洗いをする生徒が減ったように感じます。人は知らず知らずのうちに、いろいろな物を手で触って
います。しっかり手洗いをして、感染防止に努めましょう。
3 マスクの着用
夏になると気温が高くなり、マスクを着用すると息苦しく感じると思います。しかし、今は我慢してマスクを着用し、「私には
ウィルスを他人にうつす可能性がある」という意識を常に持って生活しましょう。
シンプルかつ継続した取り組みによって、拡大を防ぐことができる感染症です。この3つにしっかり取り組みましょう。
3年生のために。そして「責任ある大人」になるために。
勉強とは…
今年1月、中国で新型コロナウィルスの感染が拡大した時点で、日本でも同様の事態が起こることは誰の目にも明らかでした。だか
ら、医療資源を確保する時間は十分にあったのに、日本人にはそれができませんでした。
つまり、医療崩壊を引き起こしたのも「人」です。ウィルスではありません。非常時に備える習慣がないからです。
企業の成長期に蓄積された未利用の余剰資源のことを「スラック(slack)」といいます。準備したが使用しなかった資源、つまり「余
裕・遊び」のことです。経済活動で利益を最大化するためには、「スラック」を最小化しようとします。平時においてスラックは、た
だの「無駄なもの」に見えますから。しかし、非常時を想定する場合には、経済活動と切り離して物事を考える必要があります。平時
に「きっとこれは役に立たないだろう」「これはこんなに必要ないだろう」と考えても、非常時は平時モードの思考は通用しません。
非常時では「スラック」があった方が生き延びる可能性は高くなります。マスク、防護服、フェイスシールド等の医療物資、検査態勢
や病床の確保など、平時にできるだけ準備しておくこと。今回の医療崩壊は、それだけで防ぐことができました。
勉強にも、全く同じことが言えます。人生にもつらいこと、苦しいことや想定外の悲しみなど、多くの「非常時」があります。今は
「役に立たない」「必要がない」と考えていても、非常時にはその「平時モードの思考」が通用しません。
非常時を「余裕をもって乗り切る」ために勉強するんです。だから、あなたのお父さん、お母さんや先生方がよく口にする「勉強し
ないと苦労するよ」とは、「スラックがあった方がよりよい人生になる」という、あなたのことを心から想った、あなた宛てのメッセ
ージなんです。平時にいい準備をしておくことが、非常時における適切な対応を可能にする。みなさんが取り組んでいる部活動だって
そうじゃないですか。平時に全ての対処を終えておく。野球に例えれば、相手バッターによって半歩だけ守備位置をずらす。それが危
機を回避する骨法です。だから、みなさんは北高で多くのことを学んでください。非常時を強く生き抜くことができる、立派な大人に
なるために。