ホーム > 先輩の合格体験  

先輩の合格体験

高校受験ナビに寄せられた、先輩の合格体験談です。

[ 体験談を投稿 ] [ 全国の体験談 ]


合格高校:姫路西高校(兵庫県)
名前:勿忘草先輩先輩

 東京のとある国公立に現役合格した者として、ささやかながらみなさんのお役に立つようなことを書いていこうと思います。
 まず、2年生までの勉強についてです。とにかく課題はやりなさい。課題は、答えを少しチラ見しながらでもいいから、計画的に終わらせていきましょう。とある問題で躓いたとして、そこで諦めず、猿真似でもいいから答えを映して、それを参考に残りの類題をこなしていけば、そのときは分からなくても最終的にテストのときに間違えずに書けるようになるのです。授業の板書は懸命に書き写して問題を解く際にガン見するくせに、こと問題集の答えとなるとみなさんそれを躊躇するのは、よく考えてみれば矛盾していると思いませんか?解法が示されていることでいえば、ほぼ同質じゃないですか。最終的に、テストで間違えないようにする、そのために課題で少々、板書代わりに答えを見ることは大いに結構です。ただし、すべて丸写しするのは全く解法が頭に入らないのでやめましょう。あくまで、答えを授業のノート的にチラ見した後は、残りの類題は自力でやることが大切です。その中で、分からないところが出たらすぐ答えで考え方を確認して、再び解答を閉じる、といった繰り返しは、これは大いに許容される、というのがミソです。繰り返しになりますが、とにもかくにも課題はやりなさい。
 高3以前に塾通いするのは、こうやって課題をこなし学校から与えられたものを利用し尽くした結果、それらが自分に合わず学力向上が望めないことを断定できた場合だけにしましょう。その断定はたとえ主観的なものでもいいですが、主観的な判断であったとしても、その断定には課題をやり遂げなければたどり着けません。ただ課題も終わらせられずに手をこまねいて学力が低下したという理由で、塾に入るような愚かしいことはやめなさい。学習量の増加によりパンクして自爆するだけです。
 高3の受験期には、神大以上を目指す人は特に、塾に通うことをお勧めします。塾の先生は、教務以外の煩雑な作業もせねばならぬ学校教師と違い、受験指導に特化してこれまで指導してきているので、経験的にも知識的にも、こと受験に関していえば学校教師よりも上です。その塾選びに関してですが、自分と同じ志望校の人間など、いい競争相手かつ目標になるような人がいるところを選びましょう。自分よりも少し能力が優れている人を目標にすることが学力向上に繋がるというのは、心理学で証明されています。自分よりも著しく能力の優れた人を目標にした場合はその逆で、学力低下に繋がるというのも、同時に証明されていることです。とにかく、受験戦争の際には塾を利用するのもいいということです。
 高3の勉強は、できるだけ早く志望校をしぼって勉強することをお勧めします。あとは、どれだけ時間を自分なりに有効活用するか、でしょう。休みたいときに休むのも、それで全体的な勉強の効率が上昇するのであれば結構ですし、しっかり時間を区切って計画を立てるのもいいでしょう。大事なのは、何を目標にどうするのか、を早急に決めて行動することです。受験末期にはあれもこれも完成してないなどといって焦る人たちが大量発生します。そうなるぐらいなら、早めに始めて頑張りなさい。
 そういえば、最初に言えばよかったのですが、このような駄文を読む暇があるなら、勉強しなさい。具体的に何をやればよいか、は、正しい正解は誰も与えてはくれません。所詮井の中の蛙の地方公立高校から受験戦争に出陣するみなさんには、それなりの創意工夫が必要です。勉強法が見つけられずネットサーフィンをする暇があるなら、繰り返しになりますが、早急に勉強しましょう。
 長くなりましたが、つまるところ受験を念頭に置いた勉強で大事なポイントは、「最終的に受験で問題が解けるようになる」ことを目標に、「今、自分は何を短期目標にすべきか」「その短期目標遂行のためにどうすればよいか」に尽きます。そのための具体的な疑問(問題集は何を選べばよいか、どう計画を立てればよいか、など)は、右往左往しつつ、試行錯誤しつつも、しっかり勉強をこなして自分なりのスタイルを確立すれば、おのずと見えてくるのではないでしょうか。学問に王道なし、勉強法にも王道なし、です。努力と工夫で、どうかみなさんが自分なりに錦を飾ることを、切に願いたいと思います。

オススメの参考書など:

個人的なものなので、決してお勧めなどしたくはありませんが、個人的に役に立ったと思うのは、「荒巻豊志の新・世界史の見取り図」とか野島博之の「日本史ハンドブック」でしょうかね。

通塾経験: あり
家庭教師: なし
通信教材: なし
得意科目: 英 国 社
苦手科目: 数 理

投稿日:2015/12/03



[ 全国の体験談を表示する ]

Copyright (C) 2006-2017 高校受験ナビ All rights reserved