高校受験で問われるもの
・ストレスがやる気を奪う
全ての生き物にとって生きることはストレスとの戦いです。第二次世界大戦中、ナチスドイツのアウシュビッツという監獄に沢山のユダヤ人が捕らえられていました。ここでは死刑や殺人が日常茶飯事で、ユダヤ人達は過酷な(ひどい)緊張や不安、つまりストレスと戦っていました。そしてある日、ドイツの敗戦、つまり自分たちの解放の知らせを聞いたときに、多くのユダヤ人が突然死んでしまったそうです。
想像を絶する激しいストレス下にあったユダヤ人達は「やったぞ!自分はこれでストレスから解放されるんだ!」と思った瞬間に死んでしまったわけです。このアウシュビッツの話がどこまで本当かは分かりませんが、最近でもベトナム戦争やイラク戦争の帰還兵が「戦闘の激しいストレスから解放されたとたんに生きる気力を失ってしまった。」という事例は数多く報告されています。生物にとってストレスからの解放は死を意味することは確かです。
※余談ですが、兵隊さんはストレスに耐えられなくなると麻薬(のようなもの)を打って、ストレスを感じ無くしたりします。生死をかけた戦争のストレスはそれは大変なものだと思います。
とにかく、私たちはストレスとうまく付き合わなくてはならないわけです。そして問題なのはこのストレスが、私たちからやる気を奪ってしまうことです。ストレスというのはなにも先生に怒られた時など、特別な時に感じるものではありません。