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先輩の合格体験

高校受験ナビに寄せられた、先輩の合格体験談です。

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合格高校:慶應義塾志木高校(埼玉県)
名前:マサラタウンのサトシ先輩

こんにちは。二〇二二年度(二〇二三年)の合格者です。私の慶應志木高校合格までの道のりをお話しますので、これから受験する皆様の参考になれば幸いです。
私が慶應志木高校を目指し始めたのは中二の冬からです。それまでは、埼玉県の出身だったため、県立浦和高校を目指しておりました。塾では県内御三家と呼ばれる県立浦和高校、県立大宮高校、浦和一女高校の三校を目指す公立高校コースに通っていました。埼玉県を中心として展開する規模の大きくない塾でしたが、月一の模試では300位くらいでした。今思えば県内の小規模塾の模試でこの成績だったのは少し甘えがあったのかと思います。私は中学で部活に所属していたため、練習から帰宅し、ほとんど寝ながら塾の授業を受けるというような状況を中二の冬まで続けていました。お恥ずかしいものでございます。
中二のとある日に、母親から慶應志木高校のことを紹介され、興味を持ち始めました。私も子供でございます。学問に対する心構えなどなく、ゲームの持ち込みや大学受験をせずとも慶応大学に進学できるという点に惹かれ、中三からは国立早慶コースで勉強し始めました。塾の授業で行ったことは、夏休み前に中三の範囲を全て終わらし、駿台模試も挟みながら残りの期間で過去問に慣れていくというものです。公立の中学校で大体20位前後だった私にはきつい授業で、なんとか食らいついていましたが、塾の宿題を終わらすのが精一杯で、遊ぶために夜中の三時程まで毎日遊び学校の授業はほとんど全て寝ていました。当時学校は休憩の場所だったので、勉強する必要は無いと思い、成績は落ちていきましたが、私立志望だったこともあり親も私もあまり気にしていませんでした。駿台については、親の方針で中一から毎回受けておりました。幼少期から英語教育に力を入れていたため、中一で英検二級を取得、最初の駿台では英語偏差値が六五ありました。少し浮かれていましたが、数国は三五強と言ったところ、酷いものでした。中二三では駿台の形式にも慣れ、偏差値は全て五五辺りになっていたかと思います。
次に過去問の手順についてです。当時私は早慶のどれかひとつでも引っかかれば良いと思っていたので、併願校として慶應義塾高校と早稲田本庄高校、抑え高として立教新座と明大中野、栄東を受験しました。過去問に手をつけるのが正直怖かったので、解き始めたのは九月下旬程です。最初に栄東に手をつけました。得意教科の数学から解き始めましたが、結果は三十点、自分の実力を思い知らされました。それぞれの高校に特徴があるため、過去問の特性を掴むのに三年分程時間を要しました。前述の通り、英語は得意だったので、数学と苦手だった国語の二教科に時間を割くことが出来ました。点は少しづつ上がり始め、毎日過去問を一、二個解く生活を続けたところ、十一月上旬には早慶の問題も五十点平均位になっていたと思います。上り調子だったのですが、ある日を境にスランプにはまってしまいました。忘れもしない十一月二三日、最後の駿台模試を受けました。前日解いた駿台の過去問では数学八十英語七五国語六十点と言った感じだったので、余裕を持っていましたが、後日帰ってきた結果は偏差値数学五十英語四十国語五六でした。総合は五一、とても焦りました。もちろん受験校は殆ど再考圏です。正直この後からは諦めの気持ちが大きくなっていきました。過去問は毎日一、二個のまま、部活は無いのに夜中まで起きているせいで日中の受験勉強中に寝てしまうなんてことも少なくありませんでした。辛い時には抑え校の過去問を解いて点数の高さで気持ちを誤魔化したりして、一月の頭に慶應志木の過去問平均を五十点まで戻しました。数学は少しずつと伸びてこの頃は70点くらいのときもありました。しかし、ここでここで最も大変だったのはあれほど得意だった英語です。勉強を疎かにして他の教科に回していたツケが帰ってきた訳です。得意の英語で点が取れなくなったのはメンタルに強い影響を及ぼしました。そんな不安定な状態のまま迎えた最初の入試である栄東、初の入試に緊張が止まりませんでしたが、まさかの合格。流れで立教新座も抑えました。ここでやっと流れが変わりました。調子というのはやはり人を変えます、そこから私は残りの二週間強、人が変わったように勉強しました。過去問に集中するために二月中からは学校を休み、一日過去問を六個解いていました。手を出すのが遅かったので、最終的に全教科一周できたのは慶應志木だけでしたが、見事受験校全勝を勝ち取りました。一時はどうなるかと思いましたが、直前の努力が実ったと思うと嬉しくてたまらなかったです。
ここからは各教科の勉強法です。
数学
過去問を解いた方ならわかると思いますが、図形が多いです。関数も図形とカウントすると大問三個程だった気がします。私は関数はたまたま得意だったので、立体を重点的に勉強しました。おかげか当日は上手くいった気がします。誰でも言えることですが、数学はとにかく自己分析が大切です。これまで解いた過去問を見て、自分の傾向を観察しましょう。
英語
英語は点数を英語でカバーしようと思っているなら完璧にこなした方が良いですが、ほかの教科も程々にできる方なら文法はあまり重点的にやらなくても良いと思います。ですが、文法は二十年前くらいの過去問からそのまま出る場合もありますので、さらっと目を通すのが良いかと思います。文法はここまで、大事なのは長文です。解き方に個人差はあると思いますが、私は問題を先に読んでから次に文を読む流れでやっていました。その方が時間短縮になると感じたので。とは言ったものの自分に合ったやり方を見つけるのが一番です。スランプにはまってしまった上記のやり方で挑戦するのも良いでしょう。最後に私が当日驚いたのは、突然小論文を書かされたことです。当日、こういった予想外のことがあると思いますが、相当な自信が無い限りは過去と同じ形式の問題を先に解くのが吉と思われます。焦ってしまいますので。
国語
私は国語はセンスだと思っている人間ですので、あまりポイントを意識して勉強はしていませんでしたが、古文と基礎知識だけは勉強しました。古文単語は暗記ゲーなので、努力すればするほど目に見えて点が上がりますし、志木特有の知識問題も配点は少なくともほかの受験生と差をつけるポイントです。例えば二〇二一年度では科挙をヒントの文章を元に書けという問題が出ました。色々な書籍に触れて知識を身につけましょうと言いたいところですが、私は科挙をYouTubeで知りました。テレビや本とは違い、YouTubeでは買うことも無く手軽且つ専門的な知識を学ぶことが出来るので、意外と便利でした。
ここまで長文に付き合っていただき誠にありがとうございます。私は中三で学校の勉強をサボっていため、成績が悪く、自己推薦が出せなかったり、全勝とは言ったものの、栄東の特待は落ちてしまったりと後悔することも多くありました。私はたまたま合格してしまっただけです。皆さんは後悔のないようにしてください。
実際に慶應志木は通うととても楽しいです。自由な校風に生徒主体の学校方針が私を刺激します。彼女は出来ませんが。私から言うならば、勉強を怠らないことと女子が学校にいる今の環境に幸せを感じることが大切です。
慶應志木で君を待つ!

オススメの参考書など:

過去問

通塾経験: あり
家庭教師: なし
通信教材: なし
得意科目: 数
苦手科目: 英 国 理 社

投稿日:2023/04/20



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