ゼミは教科・教員により内容がピンキリです。
理科・社会のゼミは、より理解を深めるために、授業毎に専用のテキストを用意し細かく解説してくれるゼミが多いので、概ね真面目に受講した分だけ身につくと思われます。しかし日頃から真面目に復習を繰り返している生徒にとっては、やっている内容をなぞるだけなので退屈すること必至です。理解度が怪しい分野だけとるのが良いかと思われます。
国数英3教科に関しては、「ゼミ当日までに予習しておき、ゼミ内で問題解説」パターンと「ゼミ内で問題演習、分からない部分を質問して聞く」パターンがあります。前者の場合、やる気のない生徒は予習をしてこないですし、後者の場合、やる気のない生徒は分からないところがあっても先生に聞きません。
つまりは本人のやる気の問題です。
そもそも、やる気のある生徒はゼミをとらずとも「常日頃から自主学習、分からないところはその都度先生に聞きにいく」で解決できてしまうのです。
こういった理由から「基礎力養成」系のゼミに関しては、私はあまり受講する意味を感じません。
しかし発展系ゼミは、早慶・MARCHなど大学の出題傾向に合わせた問題を提供してくれたり、センターの
国語・
英語長文を深く読み解いて解説してくれたりします。
また、リスニングの力を個人で養成するのは至難の業なので、そういった形でゼミを利用することをおすすめします。
数学に関して、例え1A「図形と計量」の内容があやふやな状態で2B「三角関数」を受けてもさっぱり分かりません。これに関しては、ゼミをとって勉強した気になっても、理解度が追いつかなければ置いてけぼりを喰らうので、真面目にコツコツ自主学習できちんと理解するしかありません。
英単語・古典単語といった基礎的内容も、ゼミでは扱ってくれません。
基礎の基礎という重要な部分は、ゼミでは扱ってくれないので、ゼミを受講したことで「勉強した気になる」のが少しでも危ぶまれる場合は、あえてゼミを受講せず、他の人がゼミを受講している時間分だけ自分は図書室で勉強、というのも有効な手だと思います。
ちなみに、ゼミは普通にサボることができます。
私自身、以前に
数学のゼミ7回中5回サボったことがあります(苦笑)。今では反省しておりますが。
結局はすべて本人のやる気です。相談ならまだしも、最終的な決定は本人に一任してあげてください。