松本深志高等学校 - 長野県 公立

思い返してみると、ベタですがとんぼ祭が私の中で最高の思い出です。深志は基本的に部活単位での行動が多くなるのですが、とんぼ祭もそうです。運動部は屋台、文化部はそれぞれの活動報告を、とんぼ祭実行委員会、生徒会、舞台装置設置委員会等々は文化祭の運営としてみんなが本当に「一」からとんぼ祭を作り上げます。若干記憶があやふやですが、四日間?のとんぼ祭のために2週間前くらいから準備に入り、学校全体がちょっとずつ「とんぼ祭な雰囲気」に入ってきます。それぞれの団体がオリジナルTシャツを作り、放課後になるとみんな慌ただしくなり、そこら中の地べたに座って作業をしてました。これらのことに基本的に教師は介入しません。先生は基本的に放課後になるととんぼ祭うちわを持って、今年もはじまったなーなんて言いながらうろうろしてます。業者への発注や何か大掛かりな装置の組立も自分たちで行います。予算会議なんかはもう生徒間での激論。みんな予算は大切ですからね。間近になってくると学校に泊まって作業する人も出てきます。勿論正式な申請の上でですが。真夜中の校舎、みんな心身ともに疲れ果ててるのに、ある種の興奮状態に入っていて、夜が明けても作業していました。そしてちょっとした休憩に朝日をみんなで見ちゃったりなんかして。あぁ、とても貴重な青春してたんだなぁと思います。僕にとってとんぼ祭は準備期間であって、当日は疲れ果てて死んでいました。しかし最終日のファイヤーストーム。校庭で生徒たちがドロッッッッドロになりながら炎の周りを走り続けます。深志最強の応援団を筆頭に肩を組んで声高らかに歌を歌います。そして文化祭実行委員長がとんぼ祭の終了を宣言する時、多くの生徒が涙してました。終わっちゃうんだなーと。
他の高校の文化祭を知らないので、深志の文化祭がどこよりも良い!とは言いませんし、他の高校にはその高校の素晴らしい文化祭があるはずです。そもそも比べるようなものではないと思いますが、少なくとも、深志のとんぼ祭は関わった人全員にとってかけがえのない思い出になるのではないでしょうか。当時ともに作業した友人たちは、大学を卒業した今でもダントツで一番の友人であり、交流があります。
深志高校は単に勉強ができる高校ではないと思います。深志はその人の人間性にとてつもない影響を与える高校だと思います。もし私が再び中学受験生に戻ったなら、再び深志を目指し、その理由は「とんぼ祭に参加したい」になると思います。

この文章は自分で見てもあまりに思い入れが強すぎて相当偏った意見です。鵜呑みにするべきではないですが、少なくともある一人の卒業生はそう思ってるんだなって事で読んでくれると嬉しいです。

ありがとうございます！とっても楽しそうですね！とんぼ祭は他の文化祭に比べて長いようですし、部活での活動も憧れです！深志受かるように頑張ります(๑òωó๑)