美術コースの者です。オープンスクールでは代表としてお話させて頂いきましたが、掲示板を見る限りやはり色々な方が成績や実力に着いて疑問に思われている方が多かったのでまとめさせて頂き各質問にコピペという形で返信させていただきます。同じ内容の返信にはなりますがご容赦ください。質問ありましたらお答えできる範囲で個別にお伺いします。
まず、多くの方が不安に思われている実技についてです。実技テストで適性を頂かないと入れないという体にはなっていますが落ちる子は余程のことがない限りはいません。しかし周りの子はだいたい中三にオープンスクールでデッサン講習を受けていたか、中学の美術の先生に初心者向けの基礎を教えて頂いてからテストをしたという子がほとんどです。私はデッサン講習も中学美術の先生からの指導もして頂きました。デッサンは伸び代を見るために先生方が実施しています。中学生の時点でのデッサンなんて正直高校でどうにかなります。芸術科の指導を甘く見ては行けません。美術成績については、中学生の時から賞を総ナメしてる子も居れば元運動部や
吹奏楽部、もちろん美術部もいます。どの芸術系の学校もそうだとは思いますが、実力の差は付き物です。私は比較的色々と頂いたことがありますが、確かに当時表彰式などで見たことある子が今のクラスメイトにちらほらいます。元々運動部だった子は運動もしていたけど絵を描くもの好きということで芸術科に来たそうですが、高校からはしっかり芸術を学ぶものとして真面目に向き合ってきますし、素敵な絵を描いていますよ。
成績についてですが、正直高校受験にも大学受験にもあまり関係ないです。この話は後にします。もちろん一流の国立美大を目指すならば頭がいい事に越したことはないのです。私のクラスにも先輩のクラスにも、附属中から出て来ているような賢い子もいますし、中には北に行けたけどアートにあえて来る子もいます。もちろん、結構成績ギリギリで入って来ている子も全然いますよ。笑
芸術科は高校に入っても学力差がクラス内でかなり開いているクラスだと思います。定期テストなども普通科とカリキュラムが全く違うので受けるテストはほとんど芸術科用に作られているものです。
大学の話をします。大学はクラス内のだいたい8割が推薦で美大に行きます。美大選びは専攻、学びたい教授、自分の実技のレベル等で選んでいる方が多いです。学芸の芸術科の教育はハードですので真面目に1年生から課題に取り組んだり自主制作を頑張れば推薦で美大に行くことは難しくありません。先生方もそのために1年生から進路の希望を聞いてくれます。なぜ大学に成績があまり関係ないのかと言うと、実力世界だからです。国立美大を初めとした美大には学力を求められるところもあります。藝大などがその例です。ですので
模試も受けます。特に私立美大へ進学する場合は推薦を頂いている方が多いイメージがあります。毎年そうらしいのですが、共通テストを受けて受験する生徒はむしろ少数です。ですので学力が要らないというよりは、受験に至るまでどんな活動をしてきたかということが学力以上にポートフォリオなどで重視されるということになります。詳しくは先生に聞けばわかるかと思います。
将来についてです。浜工デザイン科、江之島芸術科もオープンに行きましたが、圧倒的に進学先のレベルが高く、学校の雰囲気が良いのが学芸でした。入学してみて分かったことですが、学芸は生徒主体の校風ですのでやりたいと言ったことは実現に向けての協力がかなり手厚いです。卒展や生徒が開催しているグループ展などはご覧になりましたか?ご覧になられていないようでしたら是非足を運んでみてください。それ以外にも様々な企業と協力してプロジェクトを行ったり、生徒がデザインした商品が実際に販売される機会があったりなど、今何がしたいか決まっていなくてもこれから将来を決める機会は沢山あります。自分がどれだけ自主的に動けるかという点はかなり大きいですが、少しでもやりたいと思ったことにチャレンジしてみると思いがけないご縁があったりするものです。当たり前のことですがこれは公立普通科では絶対にできないことです。
私の親は最初学芸反対でしたが(
学費の高さや将来のことについて)今では行かせてよかったと言ってくれています。
学校生活についても表記させて頂きます。やはり絵を描くのが好きな子が多い分、アニメ・マンガが好き!という子が本当に沢山います。友達と仲良くなるきっかけもアニメやマンガが好きなら申し分ないほどです。例えそういう話題に疎くとも絵を描くのが好きという最大の共通点を持っているので心配することは無いと思います。それに、芸術科は3年クラスが同じです。嫌でもみんなと仲良くなりますよ。個人的に思っていることですが、芸術科は多様性を認めてくれる人が本当に多いので居心地がとてもいいです。言い方を変えると、個性的な人が多い分わざわざそれを排斥しようとする人が居ないということ。個性がなければ面白い絵なんて描けないですから。
できるだけ詳しく、と思っていた所大変長文になってしまい申し訳ありません。拙劣な説明になってしまいましたが疑問点などありましたら返信致します。