他サイトより転載
「文転」という言葉を知っているでしょうか?
これは、高校では理系のクラスにいるけれども
大学で文系の学部に進学することをいいます。
また、理系の大学に進学した場合でも、給料等の待遇の良さから、商社や銀行等に就職する人もけっこういて、これも「文転」と呼ぶことができるでしょう。
もっと言えば、エンジニアをしていて、文系職種へ転職することも「文転」といえるでしょう。
しかし、この理系から文系に転進する「文転」は結構多いのに対し、逆に文系から理系へ進む「理転は非常に少ないです。(0ではないのですが…)
高校から大学へ進学を考えれば、これは受験科目の壁が高いことがあげられるでしょう。
理系に進んでも、
国語や社会の授業時間が0になるわけではありませんから、基本的に高校で学んだ知識で受験することができます。
ただし、文系の場合は、理系のみ履修する高等
数学や物理などの科目があり、理転を考えた場合はそれらの科目を自己学習する必要がでてきます。
それが、「理転」が少ない理由だと思いますが、これならまだまだ試験だけの問題ですので頑張ればなんとかなるレベルです。
しかし、社会にでてしまうと、どうしようもない位「理転」は難しくなってしまうのです。
それは、次の3つの理由によります。
1一旦文系の仕事を始めると、理系の知識に触れることがほとんどなくなる。
→理系の職業でも、社会人として生きていく以上マネジメント、経理、営業、人事といった文系的な職務から完全に開放されるわけではありません。その反面、文系の職種についてしまうと、全く、理系的な知識は必要が無くなります。
2理系の社会では、ラベルを重視されやすい。
→技術職では、就職活動で研究室推薦が主流なところもあり、大学や研究室、職歴などが文系職以上に重要視されます。
まあ、どれだけやる気をアピールされても、専門知識がないと何もできないので、しかたがないのかもしれませんが。
3理系には資格でできる仕事が少ない
→例えば、弁護士や公認会計士などは、試験に合格するのは非常に難しいですが、合格してしまえば道がひらけます。
少なくとも、法学部を出ていても、工学部でも差別はないでしょう。
でも、理系の仕事には合格すればOKというような試験はほとんどありません。
どうしても転進したければ、大学からやり直すことになります。
というように、理転って本当に難しいんですよね。これは、理系の宣伝になってしまいますが、ここに書いたように、理系に進んでも文系の仕事をするのは比較的簡単、でもその逆は難しいです。
だから、もし文系、理系の選択に悩んでいる高校生がいれば将来の可能性を狭めないという観点で理系を選択するという考え方もあるのかな、と思います。
理系文系の選択での悩みは多くの生徒が持っています。わが子も文転は出来ても理転は出来ない理由で理系です。
選択をするということは、何かをそぎ落とすという選択をすることになります。
文系科目は独学可能なことが多い、けれども理系科目は独学はよほどでないときついです。
かと言って文転していまえば数3とか無意味な科目の時間をロスにしかねない。ジレンマが生じます。だからこそ悩みは深くなります。
なりたい職業が見つからない人は本当にいつまでも見つからないことが多いです。そういう人が文系大学にいくとなおさら大学で探し続けるさ迷うことにもなることもあります。なるだけ志高いマンモス大学にいくことがよいとされています。出あいが多いから。理系に進むほうが道が決まっていくものらしいです。ただし医学系とかになると合わないと最悪のロスになると言われています。
わが子の場合人文や経済や外
国語や法律関係福祉関係など全く興味がわかないから理系にしました。かと言って研究者になりたいとか医療関係につきたいとかもありませんでした。なんとなくギリギリまで悩んで悩んで決めていきました。悩んで決めて行くこと人生でこの先いっぱいあります。後悔することだってあります。でも、それを含めて人生です。悩んだことは無駄にはなりません。大切なのは自分で決めて踏み出して行こうとするあなた自身の思いです。
ご自身の言うとおりまだまだ迷う時間たっぷりあります。決めつけなく自分で決めれる環境で幸せだと思います。
ひとつ言い残したことがあります。
高一の今頃、得意不得意な科目が特にない、つまり5科目はみんな5という四日市の生徒はほとんどです。そういう意識の人は多いです。しか〜し夏までには四日市で自分の苦手なもの得意なものが見えてくると思いますよ。または好き嫌いが出てくるのではないでしょうか?だから今は自然に任せましょう。ほっておいても先生がせかして来ますし、研究する課題がきちんと与えられますよ。