城東の
偏差値は高いですが、そもそも城東を選ぶ子の志望理由は、勉強だけして東大を目指すタイプというより、
英語が好きで留学指向とか、本気で部活「を」しつつ勉強「も」したいとか、翠緑祭もガチで楽しみたいとかいう、「頭はいいけど勉強だけじゃやだ!」タイプが他の進学校よりかなり多いと思います。
なので、確かに伸びない子もいるかもしれませんが、東大、京大も狙えるのにスポーツで進学先を選ぶ子や外大一本もいたりして、一概に「卒業時にランクが低下」とは言えないと思います。また、人気校なので、入学する生徒の本来の学力以上に
偏差値が高くなる傾向もあると思います。
当然、一生懸命勉強してる子はかなり上の大学に進んでますよ。(浪人も多いようですが・・・)
部活など学校生活を楽しんでも、学習面ではゆるめてはくれませんので、それなりの覚悟は必要ですが、我が子やその友人はみんな楽しい学校生活だったようです。
城東からは、北海道や東北など遠方の大学や東京外大や津田塾、お茶の水、東京女子などにも進学しているようで、そういう意味では東・京大や医学部の名前に固執したり近府県の「まあまあ」な大学で妥協満足するのではなく、個人個人の興味や特性を重視しているのだろうなという印象を受けます。例えば北欧語を学びたいと思ったときに、そういう学部学科のある大学は限定されますものね。
「勉強だけして」というのは、どうかな?と思います。例えば愛知県の岡崎高校などは、ここには友人のお子さんが行っているのですけど、全国の公立高校でトップクラスの東大合格を誇りながら、決して勉強だけしているガリ勉という感じではないのですよ。
高校生活を楽しんでいるのです。勉強さえも、受験さえも、楽しみながら切磋琢磨しながら全体で向上していこうという校風ができているようで、そういう意味では城東にもその素質といいますか可能性はあるのだから伸ばしてほしいと思うわけです。
充実した高校生活を送ることは大切です。良い大学に行ける学力を養うことも大切です。この2つは相反するものではないので、両立できれば望ましい訳です。
いわゆる進学校の生徒は充実した高校生活を送ることができないのかといえば、そうではありません。
これは皮肉でも何でもなく、高校生活を「楽しかった!」と満足して過ごすことができ、肯定的に捉えられるなら、それこそ何より素晴らしいことだと思いますよ。
ただ、高校生活は人生の最終目標ではありませんので、居心地の良い微温湯に浸かり可能性を浪費させることの言い訳にしないことが重要ですね。
音楽や外
国語など城東の特長を生かすことも可能で、例えば外交官や音楽家になろうとする生徒が出てきても良いのでは。
城東卒業生の中から、ノルウェー大使館に勤務する人や、フランスで日本文化を教える人や、外務省職員や、あるいは国際ピアノコンクールで優勝する人が誕生すれば素晴らしいと思います。
それなりの大学に進学して何となくふわふわと過ごし、それなりに就職してのほほんと暮らしていくような人生では、否定的な意味での「ゆとり」育成高校と評価されかねませんので。