毎年、秋ぐらいになるとテレビなどで「就職活動」が話題になります。「就職活動」という言葉はみなさんご存じだろうと思います。ただ、詳しく知らない中高生もいると思いますので、簡単に説明します。
就職活動というのは高校3年生や大学3・4年生が、企業への就職を目指して会社の説明会に参加したり、面接を受けたりすることを指します。日本では外資(外国資本の会社)を含めて、企業の採用活動は毎年1月〜3月に集中します。どの会社も毎年同じ時期に就職希望者の募集をするわけです。するとどうなるか。
給与が良かったり、安心して働ける企業には全国から何千、何万という応募が殺到します。
あなたが企業の採用担当者だったら、どうしますか?その何万人を全員面接するでしょうか。仮に応募が1万人だったとして、1人たった12分の面接でも12万分(約2千時間)かかります。「やってられない!」と思うでしょう。そこで企業は面接をする前に足きりをします。つまり門前払いです。
その門前払いの基準の一つがあなたの出身校の偏差値です。
企業が一斉採用をやめない限り、出身校の偏差値が就職の成否に直結する現状は変わりません。そして、同じような能力の人が同じような時間働いて、同じような苦労を重ねても、就職した業界や企業によって生涯賃金に数千万円(家一件分)の違いがでます。これは良い悪いの問題ではなく競争社会の現実です。
親御さんや先生をはじめとする大人達が、あなたに対して「とにかく勉強しなさい」と、しきりに言うのはこのためです。
もちろん例外は常にあります。偏差値とは関係なく企業の内定を獲得する学生。社会に出てから活躍するビジネスパーソン。学歴がなくても成功する起業家など。このような人達は学校の勉強の代わりに何かに本気でのめり込んだ経験があるはずです。自分のやりたいことに寝食を忘れて取り組む人は、偏差値とは関係なく活躍する場が見つかります。
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