たまに東桜学館の話題が出ては、東の方が名門、優秀、山形から遠い東根に通う価値ある?…みたいに一生懸命反論する方がいます。言いたいことはよく理解できるし、その通りと思うこともあります。でも、東桜学館を引き合いにする人の根底には、近年の東(南、西もですが)の進学実績のあまりの低迷、凋落があるんだと思います。
※トップの東に行っても1番の進学先が山大、西に入っても200のうち山大行けるのは30人未満…
故に、東が優秀で名門と言うことに反論の余地はないのですが、どうやったら凋落した東の実績を回復させられるか、真剣に考えなければいけないのかもですね。
自習でも勉強はできるけど、ほとんどの子にとっては効率が悪いんだよ。
合格に必要なことだけを教えてくれる塾は効率が良い。
賢い子なら自分で
過去問分析とかできるんだろうけど、持って生まれた能力に下駄を履かせるなら塾なんだろうね。
ほとんどの人は、できるだけ上を狙いたいだろうし。
2020年は実情としてセンター試験終了があるなど浪人を避けたい人が多かった。早めに合格が欲しい人が多く、東北大AO、山大医推薦、早慶推薦の合格者は増えた一方、一般勢は前期のランクをひとつ下げてチャレンジをしない風潮があった。今まで東北大を受験していた中間層が北大、新潟大、山形大とばらけ、上位層も東大を受けるのは浪人覚悟もしくは早慶の滑り止めが余裕の人だけだった。
山東の教え方が古いということがよく言われるが、実績が目に見えて落ちたのは教育課程が変わって理科社会の量が倍増してからで、この頃から都会の中高一貫が覇権を握るようになっている。中高一貫は先取りが当たり前で、山東はそれより遅れた状態からのスタートなのだが、実は数3や物理(基礎なし)を2年次までに終わらせるなど相当頑張っている方なのである。(それでも成績が悪いのは、ついてこられない生徒が一定数いるからなのであるが) 一高二高はどうかと言うと、駿台・河合があるというのが多分超デカイ。仙台では部活も早めに切り上げて現役からそれらの有力予備校に通うが、山形でそれに相当する塾はせいぜい東進の衛星くらいなもので、多くは学校と自力。それも関係して
模試の頻度も比べて低いだろうし。ということで、学校としてはやれることを最大限やってるものの、生徒の自力に任せざるを得ないというのが事実だと思う。
2021年はちょうど探求科初卒業生の年で、東大推薦3人という快挙を成し遂げた。全国的に特色入試の改革が進む中、山東はそれに遅れを取らずむしろ先を行っている。2020年のノウハウを活かして東北大AO、山大医推薦にも特に力を入れていて、そこでも実際に成果も出ている。これから山東は少数精鋭にシフトすると思う。少子化で倍率もどんどん下がって山東なのに名前を書けば受かるみたいなことがあるので、多分下位層からの底上げをするために定員を減らすと思う。
あとは他の公立校だが、南高西高のおちぶれは半端ない。東桜学館の中学入学組の成果が今年出るので、山東に張り合えるかが肝だと思う。前の高校がなんだかよく分からん
偏差値低いアホ高校だったから格下との見方が強いが、実はまだ中高一貫の成果は見れなかったのだー。ということで身近なライバルが居ない山東生は勝手に天下とった気になっちゃうので東桜がそこに来てくれるとありがたい。ちなみに中学では、日大中学がなくなってからあんまり中学受験する人が多くなかったけど、附属と東桜学館の選択肢が増えて活発化してる。附属山東組と中高一貫組の対立関係が成り立てば相当いい。
というわけで、今まで右肩下がりだったけれども少しは希望の光が見えてきたかなという感じ。山東を選んでも不安はそんなにない。