大高・大女高に行ける学力があるのに,黒高に進学する生徒は毎年少なからず存在します。黒高が北那須学区で1番校だった時代が長く続いたので,その時の名残りで県北には黒高信奉の雰囲気がまだあります。
また,県北は広いので交通の便が悪い所に住み,なおかつ家庭の事情からも大高・大女高への通学は無理という理由で黒高に通う生徒もいます。なおさら女の子の場合は通学に無理して大女高には行かずとも黒高で充分と考える家庭があります。
事情はいろいろでしょうけど,安易に黒高を選択するのは望ましくないという立場からコメントします。
現在のカリキュラムでは大高との比較で,黒高は1週間の授業が1つ少ないです。
また,使用する
数学・
英語の教科書も,大高・大女高で使っているものと比較すると1段階レベルが低いものを使っています。長期休暇に学校から出される課題も質・量ともにレベルが低いです。
大高で成績が学年真ん中の順位の生徒でもまだ公立大学への進学は望めますが,黒高で真ん中の生徒は大学一般入試に耐えられる学力が身についていません。公表されている黒高の大学合格者数は推薦入試でだいぶ稼いでいる印象です。黒高から一般入試で国立大学に進学を希望するのであれば,学年順位1桁が必要と思ってください。