確かにそういう実態もあります。
西高は他校との差別化を図るためにも国公立大学の進学率を上げ、優秀な生徒を確保したいと考えています。少子化が進んでいますし、県内1学区制となった現状では、進学校として生き残るためには当然です。
実際に私たちの時も、指定校推薦で進路がすでに決まった生徒にも、国公立大学の受験を強制させていました。というか、指定校推薦や推薦の暗黙の条件として国公立大学の受験が盛り込まれていたんですよね。
後は、専門学校や短大への進学を希望する生徒にはかなりの説得が入ります。
これらの事実は確かにほかの受験生に対しても失礼な行為であると思いますし、生徒の自己決定権を侵害するものでもあると思います。
しかし、これらがすべてではありません。
西高では入学時から徹底した勉強習慣を身につけさせられます。ゆとり教育による週休2日制が導入されてからも土曜学習会や
模試によって休日も返上されます。このような環境で3年間がんばり続けた生徒に、国公立大学合格という目に見える成果を実感して欲しいという気持ちが先生方にあるのだと思います。日本はまだまだ学歴社会です。就職時の大学差別もまだまだ存在します。そんな時、自分の努力の成果として志を高く持って欲しいという気持ちだと解釈しています。
ただ、誤解して欲しくないのは、国公立大学の進学希望以外の生徒を見捨てたり、落ちこぼれを切り落としたりというようなことは一切ありません。
先生方は本当に生徒想いの熱い方ばかりです。