私は放課後講習があった最期の世代で、卒業後に学校の方針が変わったことを風の噂で聞きました。要するに、自分のしたい勉強を自分のペースで進められるということでしょう。私はいい改革だと思います。
放課後講習は、クラス全員が少し難しい問題を一斉に解く時間でした。高3では旧帝大二次試験を解いて、先生方が丁寧に解説していって下さるものでした。しかし、数2Bを理解していない生徒が阪大の二次の問題を題材にその講習を受けたところで、解けるようになるのはその問題だけです。センター2Bは70点をきる。
それよりも自分の苦手な教科・分野において、教科書やワークの問題を反復したり理解できないところを質問する方が、有意義な放課後の時間になります。実際私も放課後講習の時間を自分のしたい勉強に費やせたらいいなと思っていました。
幸い京都成章高校には優秀な先生方が揃っています。先生方が選ぶ教科書・ワーク、授業プリントは受験に役立つものばかりでした。1〜7限の授業で習った事、配られたプリントを、8〜9限の時間に自分で活用する。現在の制度は、思考力・判断力を求められる大学入学共通テストに適応していると考えられます。
もし自分に必要な勉強がわからない、何から手をつけていいのかわからないなら、担任や信頼できる先生を尋ねればいいです。喜んで時間をかけて対応してくれるでしょう。成章高校の先生は面倒見の良さは全国的に見ても群を抜いて一位だと思います。
以上のことから、放課後講習がなくなったことに私は賛成です。その時間を、携帯や休憩ルームで遊ぶことに費やすならば、3年間の
学費は無駄になるでしょう。