現時点で合否を推察するのに重要なのは10月、11月、12月の実力テストの推移だと思います。(12月実テは先週実施した中学が多いので、今週末か来週早々に結果判明)。10月、11月が420点であれば現時点では合格濃厚だと思いますよ。特に11月実テは業者採点も辛めでしたんで。
とは言え、これから予定されている1月4日実テや塾の
模試も含めて考えたほうがよろしいかと。
全中
模試は上位層が受けないので秋田高校受験者にとってはあまり参考にならないかも。それでも400点以上なら直近2回の実力テストを考慮しても合格圏内にいますよ。実力テストは学校採点かな?秋田市内中心部の学校なら8〜10位くらいの成績ですかね。いずれ約270人中150位あたりで合格する感じかな。英数の本番レベル
模試や能開のそっくり
模試を受けてみるといいと思います。
薬剤師になりたいのであれば、高校の選択よりも大学を見据えて考えるべきですね。秋田には薬学部がないので、薬剤師になるにはとにかくお金がかかります。制約条件は学力よりもお金になるケースが多いでしょう。
薬剤師資格のためには6年制の薬学部の卒業が必要です。毎月10万円の仕送りと奨学金で生活をするとしても、10万円×12ヶ月×6年=720万円、これに
学費がかかります。東北医科薬科大のHPによれば、入学後、1135万円必要だそうなので、私立大だと総額1855万円(+奨学金)必要になります。これは中古住宅が1軒買えるぐらいのお金です。
一方で国立大は学部によらず
学費は同じなので、
学費は6年で350万円ですから、生活費と合わせて1070万円(+奨学金)になります。
学費の問題もあって、国立大薬学部は人気です。そのため最も
偏差値が低い富山大薬学部と、東北エリアのトップである東北大薬学部でも
偏差値はほとんど変わりません。河合のランキングを見ても共通テスト得点率で東北80%と富山79%です。これはかなり高い数字ですよ。
一方で、私立大だと東北医科薬科大の薬学部だと上記のランキング表で
偏差値40で入学できます。かといって薬剤師の合格率が低いわけではなくて、東北医科薬科の薬剤師試験合格率は9割を超えています。(なお、
偏差値40といっても大学進学率が5割ですから、高校受験
偏差値と一緒ではありません。上位5割のうちの下位15%ぐらいですから、高校受験
偏差値に直せば57ぐらいに相当します。みん高の
偏差値はゲタを履かせてますからあの数字から4-5引いて考えた方が良いです)
これだけ入学
偏差値が違うのに同じ資格なのかと思われるかもしれませんが、国立大の薬学部は薬剤師を目指す人もいますが、製薬会社に就職して研究を続ける選択をする人も多いです。名の通った製薬会社が倒産した事例は聞いた事がありませんし、業界別の給料水準でも製薬は最上位クラスです。
そういう意味では薬剤師試験のための資格予備校のような私立大と、薬学全般について高い知識と研究をする国立大という差があります。
一部の私立薬学部では、薬剤師試験の合格実績を上げるために国立薬学部なみの得点で合格した学生には
授業料を国立並に引き下げる奨学金を設定している大学もあります。周囲に流されずに努力し続ける事ができるという自信があればそのような大学も悪くはないと思います。なにより親にかける負担が違いますから。その意味では結果として私立大に進学する事になったとしても国立大薬学部に入学できるように努力する事は大事ですね。
秋田から薬学部を希望するのであれば、まず親と相談してください。やりたいこととできることは別ですから。