残りの時間で国立筑波大学附属高校に合格することは可能です。映像授業と参考書等を軸に学習し、本では解決出来ない疑問を個別指導塾で解決するという方法が良いと思います。筑波大学附属高校と学芸大学附属高校との違いは多々あります。歴史が倍以上違います。前者は1888年創立、後者は1954年創立です。前者は私服で後者は
制服があります。前者は1学年約240人の6クラスで後者は1学年約320人8クラスです。
偏差値は前者が男子66.2、女子68.6で、後者は男子64.2女子が66.0です。今年の東京大学合格者数は前者が36人で後者は28人です。出身者の特徴として前者は学術関係の方が多く、後者は有名な芸能人の方が多数います。前者は自由な校風で後者は堅実な校風です。
筑波大学附属高校の良さは多々あります。長い歴史に育まれた多彩な同窓生も魅力の一つです。主な同窓生に政治・行政・司法系だと内閣総理大臣、衆議院議長、貴族院議長、財務大臣、東京都知事、財務(旧大蔵)事務次官、日本銀行総裁、最高裁判所判事等がおり、学術系だと日本学士院院長、東京大学総長、一橋大学学長、早稲田大学総長、国立西洋美術館館長、南極観測隊隊長等がおり、芸術系だと著名な作曲家(堀内敬三や芥川也寸志)や建築家(岡田信一郎など)、画家(藤田嗣治等)や小説家(星新一や永井荷風、吉野源三郎等)がおり、経済系だと三菱の総帥、日本航空会長、富士通社長、日清製粉会長、伊勢丹社長等がおり、軍人だと日本で初めて飛行機で日本の空を飛んだ、旧航空士官学校校長や旧陸軍元帥、スポーツ系だと野球殿堂入りの方や現日本サッカー協会会長、講道館(柔道)館長、教育系だと私立成蹊学園の創立者がいます。この他にも徳川家の方、皇室関係の方や渋沢栄一の子供等がいます。東京大学の教授を一番多く輩出した学校とも言われています。明治21年に創立されてから官立東京高等師範学校附属中学→東京教育大学附属中・高→筑波大学附属中高と現在に至るまで各界に様々な人材を輩出しています(上に挙げた職首相等の職業は全て別々の方が務めていました)。同窓会は桐陰会といい、外国にも支部があります。
教育史上、日本の高校の柱の様な存在なので、様々な学校と交流があるのも良い点です。附属高校は目の前にお茶の水女子大学があり(同じ敷地内に附属幼稚園から大学まであります)、お茶の水女子大学附属高校と交流があります。「院戦」という学習院とスポーツで競う大会も毎年行われています。他にも「開成レース」と言う、毎年4月に行われる私立開成高校とのボートレース大会があります。兄弟校の筑波大学附属駒場高校とも交流があります。直接の交流はありませんが本校の校長を務めた嘉納治五郎は兵庫県の私立灘高校の創立者です。
筑波大学附属高校が長野県の蓼科に所有している桐陰寮での宿泊行事(蓼科生活)も魅力的です。学校の施設は専門教室が充実しており、階段教室もあります。音楽室のピアノはスタインウェイ製です。他にはプール、武道場、テニスコート、校庭、2階建ての体育館、桐陰会館、中庭、図書館、守衛室等があります。授業の進度は国立高校(教育実験校)なので遅いです。教科書も執筆されている教員の方々の深い授業は素晴らしいと思います。第二外
国語も選択できます。護国寺駅が最寄り駅なので埼玉県からのアクセスは良いです。
学芸大学附属高校は著名な同窓生にお笑い芸人の中田敦彦がいます。三軒茶屋駅や学芸大学駅が近いため、都外からは神奈川県から通学している生徒が多いです。校舎はとても古いですが、秋は敷地内の紅葉が綺麗です。2015年の悪質ないじめ事件(加害生徒は書類送検されました)が発覚した直後は倍率が一気に下がりましたが、回復傾向にあります。しかし入試難易度は段々低くなっています。