商売にする芸術と、自己表現としての芸術、どっちを目指してますか? 工芸高校は基本、工業高校ですから産業系、商売系ですよ。ちまちました校風です。港南のほうは、明日のことは明日さの、わーーっとしたお祭り騒ぎ的な校風かと思います。子供の受験前に何度か両校に足を運んだ感想です。たとえば、港南の絵画部はめっちゃ盛んで下手でも大作をどんどん描いて展覧会に出してますし、油絵の先生は太い筆をブンブン振り回すタイプですが、工芸の生徒さんは白菜の筋を毎日毎日描かさられてる感じでした
美術科の在校生です。今年受験して受かりました。お力添え出来るかどうか分かりませんが参考程度に…。(⚠私は工芸に志望校を決めたあとに港南造形さんを知ったので全く迷ってはいませんでした。この事を知った上で読んで頂けると助かります。)
まず、工芸と港南造形さんの大まかな違いから。工芸は
偏差値49〜56、港南造形さんは
偏差値46です。内緒さんの成績を見る限り恐らく勉強面での心配はあまりないかと思います。ただ、どちらも特別選抜なので内心が中3の二学期までしか入らない事と、入試問題のレベルは特別選抜のB問題(一般入試のA問題以上B問題未満)、実技が出来なさすぎると学科がとれても落とされる事に気を付けて受験した方が良いです。(まぁ、そんな事言っといて私が工芸に決めたの中3の3学期で実技対策したのはたった3日でしたが…😇)と言っても、実際工芸に受かった方で絵画教室などに通って居た方は極少数ですし、私も趣味や独学で描いてたくらいの腕なので…💦
塾にも行っていませんでしたが本当に工芸を受ける方の
偏差値は波がありますね。友人に
偏差値70ある子がいます。それに比べ私は当日の学科の
英語で10点代とったやつです…それでも受かれましたけど(焦)
あとは校風ですが、此方は港南造形さんに関して全く無知ですので工芸の方のみで。小中と人見知りで人間関係が上手くいってなかった私でも入学して2日で友人が沢山出来ました。とにかく趣味が合う人が多いのと皆んな絵を描くのが好きとかデザイン、芸術に興味があると言う共通点があるので比較的派手な子ともすぐ打ち解けられますよ。先生も優しく面白い方が多く先輩方も素敵な方しかいません✨1番は誰も各々の趣味や性格を馬鹿にしたりしない事ですね。本当に通学に1時間以上かかってますが毎日が楽しくてしょうがないです。工芸に来てから毎日笑ってます☺それと課題ですがよく多くて大変だと言われる美術科でも効率を考えてやっていけば全く問題ないです。そこはもう自分との戦いですね(笑)
最後になりましたが、オープンスクールなどに行ってご自身でそれぞれの学校を見て体験された方が1番かと思います。受験は案外早いものでなので貴重な時間を大切にお過ごし下さい!応援しておりす✨
今日12日まででしたが、天王寺の大阪市立美術館でひらかれていた「高校展」を見に行きました。皆さんご存知だとは思いますが「高校展」とは、大阪の公立高校の美術部がこぞって出品する美術系高校生の大イベントです。野球で言えば大阪大会で、ここで優秀な成績を獲ると甲子園に相当する「総文祭」に出品できます。
私は美術部に入ってる中学生の親ですが、美術の好きな子供の進学先を考えたいというのもあって、夏の旅行もかねて今年は長野の「総文祭」と、天王寺の「高校展」どちらも見に行きました。「総文祭」はさすがに全国選抜なので、並の美大生で太刀打ちできないキラリと光る感受性、それも高校生でしかありえない瑞々しさがあってとても感動しました。皆さんもぜひ来年は足をお運びください。おすすめです。
そして、天王寺の高校展は出品数で圧倒的だったのが「港南造形高校」。数えてませんが、全出品の四分の一は港南造形なんではないでしょうか。さすが美術系高校のプライドですね。優秀作品には金紙、優良作品には緑紙がはられますが、港南造形は、その紙がたくさん貼られているのでも目を引きました。熱心なだけでなく、レベルも高いです。総文祭にも造形高校の作品がいくつもならび、出品者はたいそう誇らしいことでしょう。
そして金紙緑紙がもっとも多く貼られていたのが「三島高校」。出品者全員がたぶん全員貼られていましたし、それだけでなく子の高校の金紙組は、高校展の中でも一番うまい人たちだと思いました。美術専門高校でなくても、こんなにレベルがあげられるんだなあと感心です。
私の見たところ、次に頑張っていた高校は、「天王寺高校」。数枚初心者な絵もありましたが、ほとんどは上手で金紙銀紙がしっかり貼られてます。それだけでなく、画風が各個人ばらばらで、それぞれが好きなスタイルで絵を描きながら、すごい作品を作ってます。三島高校は、出品作は高評価ですが、ほとんどみな同じような絵ばかりでしたのでいささか没個性です。つまり三島高校は、指導の先生のカリスマを感じますが、天王寺高校は、生徒の才能を感じさせます。
ちなみに天王寺高校とおなじくらいの有名な進学校である北野高校は、下手でした。規模もレベルも低調です。ほとんど美術にはエネルギーが注入されていないようです。学業の
偏差値が高い人で美術をしてみたい人は、天王寺と北野では天国と地獄でしょう。
そのほか上手で目立ったのは「登美丘高校」です。出品数も多く受賞者も多く、絵も印象的でよい美術部だなぁと思いました。登美丘はダンス部で全国的に有名ですが、美術部もなかなかのものです。生徒の可能性を伸ばす良い高校なのではないかと思われました。
そして問題の「工芸高校」は出品者なしでした。眼を疑いましたが、ナシです。「第二工芸」は出してましたが工芸は見かけませんでした。大阪では有名な美術系高校と言えば「工芸」か「造形」だと思うのですが、造形はドドドーと出品し、工芸はゼロです。どうなってんでしょう? ゼロってことは学校の方針ですよね。出したい生徒がいても出させてないということではないですか。
これでは野球が好きで体育の盛んな高校に入学してみたら、甲子園はおろか地方大会もだめ。それも敗退ではなく出場禁止でタメってことです。中学で美術部でかんばってて、あちこちの高校にちらばった美術部の同窓生と高校展で再開を誓い合ってた工芸高校の入学生は、かなりがっかりしたんではないでしょうか。
天王寺の美術館に行きましたら、大阪じゅうのいろいな制服の高校生が集まって、わいわいと楽しく交流していました。お互いに気に入った絵に感想を書きあっているのです。工芸高校の生徒は、そこに入れないわけです。大阪の美術部ネットワークから外れて高校生は今頃工芸校の生徒は教室に閉じこもって石膏デッサンでもしてるんでしょうかね。かわいそうになりました。工芸高校のポリシーに大いに疑問を覚えるところです。
回答者に誤解がありますよ。工芸高校も、高校展に出展している年もあったようですが、専攻学科にもよりますが、基本的に工芸の生徒は、多くの全国レベルのコンクールの中から、自分の出したいコンクールを選んで出展する課題が与えられます。そこでの上位入賞の常連校です。一人でいくつものコンクールに毎年授賞している人もたくさんいます。実際に、デザインが建築された人もいれば、ポスターやチラシ、クリアファイルなどに採用されて、街中に貼られたり、配付されたりする人も多いです。プロダクトなどは商品化されたりしたはずです。クラブも自分達で出展するコンクールを決めているようです。実際に写真甲子園などは常連で毎年北海道で戦っているようです。全国レベルで授賞すれば、表彰式なども東京など、各地方に招待されるし、自分の実績にも繋がるので生徒はそちらを選んでいるのではないでしょうか?