帝塚山高等学校 - 奈良県 私立

帝塚山高等学校を卒業した者です。6年間の帝塚山生活で感じた、帝塚山ってこんな学校だよというのをお伝えします。
基本的に高2〜のほんの数人しか｢授業を受けてタメになるなぁ｣と思える先生はいません。正直私立で早めに進むとはいえ、学校をあてにするより、塾なり自学習で進めた方が大学受験に有利です。だからと言ってあまりにも学校の授業をおろそかにすると、S選抜コースからは容赦なく落とされます。6年間で、英数コースと約半分入れ替わりました。元の人数が少ないのもありますが。
学生の色としては、基本的に皆穏やかで優しいですが、学年によりますし、たまに変な人もいます。しかし目立った問題児などはあまり見かけません。逆に言えば、陰湿な人はとても多いと思います。
先生に関しては、すごくテキトーに自由に過ごさせる先生から、厳しい先生などさまざまです。クラス替えの運ですね。
そしてなにより多くの生徒が不満に思うのは、学校側の運営や対応などです。これはこう決まっているものだから、と大体のことが融通が効きません。コロナ禍で仕方がない部分もありましたが、コロナ禍が開けた去年や今年の対応もなかなか酷かったです。まず修学旅行が北海道から長野に。日数も1日減らされました。そして遠足は中1からずっと山。京都の嵐山への遠足までに、足場の悪い、いつこけるか分からないような道無き道、森を長時間歩かされます。そして体育祭が雨でなくなる。雨が止んでいて、絶対に出来るだろうという天気でも、容赦なく中止されました。後に高3のみの体育祭という名目のものが開催されましたが、1時間のみ、元のHRの時間をつかって体育館で行われる簡易的なものでした。元々授業日が足りないという理由で授業日数を増やされている上に、雨で中止になった日も授業を受けたのに、授業時間が足りないからという理由で1時間のみでした。学園祭は、春に行われることから一学期が始まって2日ほどで模擬店の案を出せと言われる、お化け屋敷が出来ない、在校生のみで行われ、外部客(保護者も)参加不可など、普通と違います。準備時間が与えられるのは前日の午後だけで、それ以外の自分たちの時間を使って準備しろという感じです。
また学校の情報端末として分厚くて重いChromebookを必須で大金を払って買わされたのですが、あまり使用もせず、Chromebookを買った下の学年からiPadに変更、在学生がiPadに変更するには学校専用の何かをインストールするために数万円の費用がかかるなど、最悪でした。持って帰ることが出来る重さではないのに、充電が無くなっても持って帰って自分で充電してこいなど、生徒の使い勝手は全く考えていません。でもこれから入る方たちは、iPadなので安心してくださいね。
講演や集会が多いのも特徴です。水曜日の6限目にHRの時間があるのですが、たいていクラスで訳の分からな作文を書かされるか、発表をさせられるか、講堂に集められて訳の分からない外部から来た人の講演をきかされたりします。さらに最近、今まで始業式や終業式は講堂で行われていたんですが、最近体育館に変更され、寒い中床に上靴を脱がされ座らされ、暑い中高1〜高3の全生徒が集まる体育館に集まらなければいけません。
体育の授業で冷房をつけないといった昭和を引きずっている教師もいます。
ちなみに、恋愛や青春などについても本当に期待しない方がいいです。真面目に学びたい意志があるなら、受験に必要のない事をたくさんさせられますし、高校生活を楽しみたいのなら制限が多く行事も楽しくないので、まぁどちらにしろオススメはしません。
これまでに書いたことはほんの一部ですが、このような事が多々あり、基本的にみんな全員帝塚山が嫌い、はやく帝塚山を出たいと言っていました。生徒の意見を聞こうというよりは、学校として、保護者から見て、世間から見て、を意識している感じです。世の中の理不尽を学ぶ初歩にはなりました。
最近校長が変わり、並学という謎システムから共学に変わりますし、下の学年は遠足でBBQをしていたり、変わってきている感じはあるので今後に期待です。