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高校受験の英語対策
リーディング4

第二段落
About ninety years ago, some scientists made a plan to make a forest with broad-leaf trees like oaks. They wanted to have a forest like a natural forest in the future. Natural forests in Tokyo usually have broad-leaf trees like oaks because B they grow well in the climate of the city. These forests are everlasting forests.

ここは問2で問題とされているパラグラフです。問2の内容は覚えていますか?問1を解いている間に忘れてしまうのが普通だと思います。問2の内容を確認しておきましょう。

問2 下線部分Bは何を指しているか,最も適当なものを,次のア?エから一つ選び,その符号を書きなさい。
ア broad-leaf trees like oaks イ everlasting forests
ウ natural forests エ trees planted many years ago

指示語問題でしたね。指示語問題の場合は指示語の周囲だけをチラッと確認しておきましょう。 because B they grow well(なぜなら、彼らは良く育った) とあります。そのうえで本文を読み進めましょう。

About ninety years ago, some scientists made a plan to make a forest with broad-leaf trees like oaks. They wanted to have a forest like a natural forest in the future.

分からない箇所はありましたか?ここで問題文から得た情報を思い出してみましょう。

問や注から分かったこと
「どうやら科学者たちが気候や木の種類を踏まえながら、明治神宮の森の将来の計画を立てるようですね。そして3種類の木が選ばれて、それらが成長し明治神宮の森の中心になるようです。」

さらに注を見直すと、次のようなことが分かります。
broad-leaf 広葉樹の oak かしの木 future 将来

読めない箇所があっても大体の意味はつかめそうですね。続いて次の文を読んでみましょう。

Natural forests in Tokyo usually have broad-leaf trees like oaks because B they grow well in the climate of the city. These forests are everlasting forests.

ここは時間をかけて読む必要があります。特に下線部周辺は時間を使ってなるべく正確に意味をつかみましょう。

注を見ると次のヒントがあります。

grow 育つ climate 気候 everlasting 永遠の

なんか、注を見ただけで訳せてしまいますね。

because B they grow well in the climate of the city.

なぜなら、彼らは育つ街(都会)の気候で。

これを常識に従って書き換えます。

なぜなら、彼らは都会の気候で(も)育つ。

たとえ well(よく)を知らなくても意味はとれますね。さて「彼らは都会の気候で育つ」
というヒントが得られました。それでは問2の選択肢を見てみましょう。

ア broad-leaf trees like oaks イ everlasting forests
ウ natural forests エ trees planted many years ago

この選択肢の中で全く意味の取れない文はありますか?注のヒントやこれまでの知識を動員すれば、全く分からないという箇所はないはずです。

ア broad-leaf trees like oaks(広葉樹のかしの木)
イ everlasting forests(永遠の森)
ウ natural forests(自然の森)
エ trees planted many years ago(何年か前に植えられた木)

アは訳が注にそのまま書いてありますね。イのeverlastingも注にあります。ウのnaturalはなんとなくの意味は分かりますね。エは tree(木)は分かると思います。plant(植える)も注があります。 many years も年数を表していることは分かるでしょう。 ago(かつて) が若干難しいですが、ago は分からなくても大体の意味は取れますね。
さてイとウのforest(森)が分からないと、選択肢の読解は難しくなります。問題のキーワードとなる単語が分からないときは、その問を飛ばして先の問に進み、問題を最後まで解いてから再度挑戦しましょう。
問題文を読み進めるうちにforestが森、少なくも木が集まった場所であることに気づく可能性もあります。もし仮に「森」を「林」(林も木が集まった場所だから)と訳し間違っても、意味は取れます。それに日本語訳の問題で森を林と訳し間違えても、それほど減点されません。もし forest を「川」などと、全く違う意味に訳し間違えば大きく減点されます。ですが「森」も「林」も意味はそれほど変わりませんから、こうした間違いはあまり問題にはならないのです。
では下線部の文を見直して見ましょう。

because B they grow well in the climate of the city.
(なぜなら、彼らは都会の気候でもよく育つ。)

もう、答えは分かりますね。

ア broad-leaf trees like oaks(広葉樹のかしの木)

なぜなら、広葉樹のかしの木は都会の気候でもよく育つ。

です。他の選択肢も見てみましょう。すぐに間違いと分かるのが「イ 永遠の森」です。日本語に直してみれば分かります。

イ なぜなら、彼ら(永遠の森)は都会の気候でもよく育つ。

日本語としておかしいですね。続いて「エ 何年か前に植えられた木」を見てみましょう。

エ なぜなら、彼ら(何年か前に植えられた木)は都会の気候でもよく育つ。

これだけを見れば誤りだとは言えないですね。これは英語本文を読まないと答えられない問題に思えます。ですが「trees planted many years ago」なんて下線部Bの近くを読んでも、どこにも書いてありませんね。いよいよここで極意4の登場です。

極意4:指示語(代名詞)問題の指示内容は同じパラグラフ内を探せ!

指示語(they,that,this,itなど)の指示内容は同じパラグラフ内にあるのが普通です。なぜだか分かりますか?それは同じパラグラフ内に無い内容を指示語(代名詞)で表すのは、違反だからです。「読みやすい文章にするための文法」に違反しています。
人の記憶には限りがあります。読み進めるうちに前に読んだ箇所はどんどん曖昧になっていきます。そこに突然「彼ら、あれ、それ、これ」などと言われたら混乱してしまいます。普通、指示語と言うのは直前の内容か、せいぜい同じパラグラフ内の内容にしか使えないのです。もちろん例外もありますが、高校入試レベルで出題される英語なら、まず次のように考えて間違いありません。

指示語の指示内容は7〜8割が 直前 にある。
9割が 同じパラグラフ内 にある。

英語が得意で満点を目指す人は、1割の可能性にかけて他のパラグラフを探してみる必要もあるでしょう。ですが、通常は他のパラグラフまで探して時間を使うよりは、同じパラグラフ内で妥当なものを選んだほうが正解になる可能性も高く、時間も使わず効率的です。

問2の解説に戻ります。
極意4を使えば「エ trees planted many years ago(何年か前に植えられた木)」は正解でない可能性が極めて高いことが分かります。さらに「ア broad-leaf trees like oaks(広葉樹のかしの木)」という最適な選択肢がある以上、エは正解でないと判断できます。

少し迷うのは「ウ 自然の森」です。もう一度本文を見直してみましょう。

Natural forests in Tokyo usually have broad-leaf trees like oaks because B they grow well in the climate of the city. These forests are everlasting forests.

英文を全て訳せない場合、この文の最初に登場する「Natural forests(自然の森)」が正解のように思えなくもありません。ですが、英語の場合であっても「森」の事を「They(彼ら)」と呼ぶのは少し不自然です(有り得なくはありません)。Theyに「自然の森」を当てはめて日本語訳してみましょう。

なぜなら、自然の森は都会の気候でもよく育つ。

これまで読んできた文章の内容を思い出しましょう。英語の本文をほとんど読めなかったとしても、注や問題文から次の内容はつかめているはずです。
注や問題文から分かっていること
「科学者たちが気候や木の種類を踏まえながら、明治神宮の森の将来の計画を立てる。」

注と本文から分かっていること。
「planted by people.(人々が植えた。)」

これらを踏まえれば「自然の森は都会の気候でもよく育つ。」という文は文意に沿っていないと言えますね。「自然の森」が都会でも育つなら、科学者が考えたり人々が木を植えたりする必要はないはずです。ただ、この問では「ウ 自然の森」を正解として選んでしまう人も多いとは思います。
続いて第三段落に取り掛かりましょう。

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