論理力は感情などではなく、論理で他の人を納得させる力です。論理的な話、説得力のある話は必ず筋道が通っていて、多くの人を納得させます。そうした力を測るのが国語の試験なのです。
もう一つのポイント「出題者の意図を見抜く」は他の科目でも重要ですが、出題者の論理に沿った思考が求められる国語では特に重要です。極端に言えば(国語の)試験では出題者以上に論理的な解答をすると×になります。
少し話がそれますが、かつてアインシュタイン(相対性理論の人)は大学院生時代に教授以上に高い論理性を発揮してしまったが為に、大学ではほとんど評価されなかったという逸話が残っています。天才にかかると論理の正当性も揺らいでしまうんですね。
ですが、安心してください。物理学のアインシュタインのケースと異なり試験には問題文が存在します。
問題文の範囲での論理性なら、ほぼ100%の正当性を構築できます。つまり誰が解いても論理力さえあれば、必ず正解にたどり着ける問題が作れると言うわけです。特に高校入試本番では論理性に欠ける問題が出題される心配はまずありません。
論理性を高めるには、読書をしたり要約をしたり、他人と議論をしたりするのが根本的な対策なのですが、これではどうしても時間がかかってしまいます。そこで、高校受験ナビでは次の問題集を推薦しています。
本書は大学受験の予備校(東進ハイスクール)で国語を担当されている出口先生の著作です。国語の本質を理解させる本書はかなり良質な問題集です。しかし、同氏の大学受験用のシリーズに比べると若干の手抜き感が否めません。
本書はある程度は国語が得意でないと独学は厳しいと言えます。それでも読解問題と通り一辺倒の解説がなされるだけの問題集で勉強するよりはずっと効果的です。本書を解いていて分からない箇所は学校や塾(家庭教師)の先生、国語の得意な友達に聞くなどして、使いこなしてください。
本書をしっかりマスターすれば、国語が得意科目になることは請け合いです。よほど国語が得意な人以外はレベル0から始めてください。普通はレベル0と1をやれば十分です。無理にレベル2・3に手を出すより、レベル0と1を完璧にしてください。
本書は1冊十数題程度で構成されています。1題を解いて解説を理解するのに必要な時間は1時間くらいです。2?4週間程度(1日1題なら2週間、2日で1題なら4週間)で1回目を終わらせて、最低でも3回は繰り返し取り組んでください。 最初はあまり解説が分からなくても、とにかく先に進めるのがコツです。他の題の解説を読む内に相乗効果で理解が進みます。繰り返しますが、そのためにも最低3回は取り組んでください。また分からないところは必ず誰かに聞いて解決してください。
そうすれば数ヶ月後には、あなたの国語力は見違えているでしょう。
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