〉合格者の上位10%に入るには、およそ何点取ればいいでしょうか
これはもう推定になりますが、計算した結果320点になりました。
私が計算した過程は以下の通りです。
受験者の得点分布は正規分布になっていると仮定し、標準正規分布表を利用します。
まず、標準偏差を考える。
受験者平均点は246.7
開成受験生の
偏差値は当然50
合格者平均点は283.5
合格者平均点を得点した者の順位は188÷2=94(位)と考えられるから、94÷519=0.18, つまり上位18%に位置する。
標準正規分布表からこの者の
偏差値を計算すると、59.1となる。
偏差値9.1ポイントあたり(283.5−246.7)=36.8(点)
標準偏差とはこの場合、
偏差値10ポイントあたりの得点と言ってよいので、標準偏差は36.8×10÷9.1=40.4
(確認として、この標準偏差で合格者最低点を推定すると260点になるので、まあまあの数値といえます)
さて、合格者上位10%とは519人中19位なので、この者の
偏差値を同様に標準正規分布表を用いて計算すると、
偏差値68になる。
その得点は、(68−50)÷10×(標準偏差)+(受験者平均点)=319.4(点)
以上です。
横からすいません。まだ、内緒さん@一般人[2019/02/20]さんがいらっしゃればお考えをうかがいたいのですが。最高点はどれぐらいになると予想されますか? もちろん、最高点というのは集団において例外中の例外であり、最高点というよりは最高点が存在しうる得点域という感じになってしまうでしょうが。
〉最高点はどれぐらいになると予想されますか
これは難しいですね……
理論的にやるより、最高点を公表している学校のデータを参考にした方が良さそうです。
以下、各校各年の最高点
偏差値と標準偏差を先のやり方で推定した値を載せておきます。
例1 灘高校 受験者数約160人
2019 80.3 (45.4)
2018 70.6 (45.3)
2017 72.2 (42.4)
2016 71.7 (44.8)
2015 72.0 (42.9)
2014 72.5 (42.5)
例2 渋谷教育学園幕張高校 受験者数600〜700人
2019 73.1 (58.9)
2018 71.8 (57.5)
2017 81.5 (48.0)
2016 80.0 (52.7)
例3 灘中学 受験者数約700人
2019 79.4 (46.7)
2018 73.6 (51.8)
2017 73.5 (50.6)
2016 75.7 (47.8)
2015 76.3 (52.9)
2014 84.6 (50.4)
いったん切ります。
続いて開成高の標準偏差の推定値ですが
2019 40.4
2018 34.4
2017 40.0
2016 41.8
2015 37.4
となりました。
平均点が低く、標準偏差が小さい場合、最高点
偏差値が伸びることが多いように思います。(もっとも今年の灘高校のような例もちらほらありますが)
悩むところではありますが、受験者数の規模と例年の標準偏差を比較して、今年の最高点
偏差値は74あたりがありえそうかと。ゆえに予想最高点は344点!といったところでどうでしょうか。
もしかしたら今年に限って
偏差値80, 得点にして368点を越えるツワモノがいたかもしれませんが(笑)