ご質問に正確に答えると、小田原高校は重点校を外されたのではなく、県教委の設定した以下の5つの指標のいずれかをなお満たしていないために、他の12校と共にエントリー校に留められているということです。すなわち、2018年度4校が新たに指定された県の学力向上進学重点校は、以下の5つの指標に従って3年ごとに指定されることになっています。
(1)めざす生徒像を見据えて、「主体的・対話的で深い学び」の視点による教科指導等を展開し、高いレベルの思考力・判断力・表現力等の能力の育成を図るため、各学校において達成すべき学力水準を示している。
(2)県教育委員会が実施する生徒学力調査(2学年)の結果により、高い学力を身に付けさせている。
(3)生徒の7割以上が在学期間中に、
英語検定2級程度以上のレベルを達成し、高い
英語力を習得している。
(4)生徒の探究活動や全国規模の大会等での取組みなど、学校の教育活動全体を通じて、豊かな人間性や社会性を育み、その成果をあげている。
(5)全県立高校の中で、いわゆる難関と称される大学への現役進学において高い実績をあげている。
(1)は抽象的ですが、おそらくアクティブラーニングの実績を示せということ、そして、(5)については小田原高校と川和高校の2校は2020年度に既に達成していると思われます。そこで、この両校が来年度から重点校に追加指定されるためには、最終年度となる2021年大学入試の合格実績を伸ばすか、あるいは、少なくとも今年度実績を維持する必要があると思われます。(2)と(3)は、達成できていなければ話になりません。(4)については、エントリー校のうち、横須賀、希望ヶ丘、多摩、相模原、そして平塚江南の5校が文科省からSSHに指定され、理系重視によるコンテスト参加枠と国公立大合格者数、特に推薦合格者数の増大を狙っているようです。
実績あそこまで実績下がってもなおキープって言ってるようじゃ結局自称進学校なんだな。国立も私立も今年はどこも進学実績伸びてるのは間違いない事実なので、そんな中下がったとなれば学力の低下という事実は間違いないでしょう。
学力向上進学重点校4校は、その全校が2020年度旧帝一工・国公立医学部現役合格者数27名以上(柏陽28名、厚木27名)を達成しており、エントリー校14校が指定期間内にこの水準に到達することは極めて困難なのが現状です。この点は県教委も認識しており、早晩エントリー校を廃止して、都立高校と同様に二番手グループである進学指導特別推進校を指定する方向に進むかもしれません(
https://offspleiades.net/kenkyoui2020/)。