上記投稿を訂正します。浪人を含めると、小田原高校の合格実績も既に指定基準を超えていそうです。厚高の校長先生がおっしゃっておられる基準は、あるいは現役合格実績のことかもしれません。そう考えなければ、都立高校の進学指導重点校指定基準と比較して、神奈川県の指定基準が甘すぎますよね。
現状、神奈川県立高校で国公立大現役合格率が15パーセント水準に到達しているのは毎年8から9校だけであり、上位4校(つまり、学力向上進学重点校)と下位4校(エントリー校)との明白な格差は、同現役合格率25パーセントのラインに存在すると思われます。こう考えると、エントリー校の現状で今後重点校に昇格する程国公立大現役合格率を伸ばすのは、ほぼ無理だと思います。成績優秀な上位受験生の地域的偏在を考慮すると、現在のエントリー校では小田原高校だけが重点校昇格の可能性があると考えられるでしょう。
2018年 神奈川県立高校国公立大学現役進学率(15%以上)
出典『サンデー毎日』2018年6月2日号81-87 頁。
1.横浜翠嵐 39.4% 学力向上進学重点校
2.湘南 30.2% 学力向上進学重点校
3.厚木 29.5% 学力向上進学重点校
4.柏陽 26.9% 学力向上進学重点校
5.小田原 20.9% エントリー校
6.川和 18.0% エントリー校
7.相模原 17.0% エントリー校
8.多摩 15.0% エントリー校
2019年 神奈川県立高校国公立大学現役進学率(15%以上)
出典ORION「学力向上進学重点校とは?」2019年6月2日、〈
https://www.slow-life.work/entry/2019/06/02/110000〉。
1.横浜翠嵐 41.2% 学力向上進学重点校
2.柏陽 33.1% 学力向上進学重点校
3.湘南 27.9% 学力向上進学重点校
4.厚木 26.7% 学力向上進学重点校
5.小田原 20.9% エントリー校
6.川和 19.9% エントリー校
7.横浜緑ヶ丘 16.4% エントリー校
8.相模原 15.8% エントリー校