まさに上の方のおっしゃる通りです。
今年度、慶應を含んで私立を複数回と名大を受験した者です。
早慶に関しては一概に
偏差値やレベルを比較したり、
模試の判定を当てにするのはやめた方が良いです。
早稲田のことはあまり分かりませんが、おそらく同じことが言えるものと仮定して「早慶」と括って問題傾向の観点から説明します。
最大の理由として、科目数が違います。国公立は7科目、早慶は4科目です。科目数が少ない分、それぞれの科目のみで差をつける為、求められるレベルがだいぶ高まります。実際、慶應の
英語は高いレベルの単語力を必要とし、他校の
英語と比較して頭ひとつ飛び出て難しいです。また
英語に関しては、早慶はマークシート中心の一方、国公立は記述メインです。その為早慶を受けるならば各大学の出題傾向を掴む為、かなりの時間と労力を割く必要が出てきます。(名大対策は効率的な早慶対策にはならないし、逆も然りです。)その結果、校内で上位を取るくらいの要領は必要になり、必然的に東大京大志望の層が狙う範囲となります。
また、慶應を受けに行くだけで移動時間や体力をかなり消耗し、1番伸びる直前期を一部失うことになります。名大対策がっつりやる中でこれはなかなか大変です。
名大を狙う人が早慶を狙う人よりも多いのは、地元が良い、又は国公立の方がレベルが高いと考える人が多いためというのも勿論事実ですが、何よりも岡高自体が国公立対策をメインで行っている為です。岡高に素直に従って勉強すると、名大以上の国公立に合格できるカリキュラムになっていますし、先生方も基本的には名大以上の国公立を強めに勧めています。
「その程度の評価」>いえ、全く違いますね。
そもそも上に述べた通り、求められる学力のベクトルがだいぶ違いますし、科目数も異なりますので
偏差値だけでの比較は難しいですが、東京で就職活動をしようとすると圧倒的に早慶が有利です。これは立地的な問題と、
卒業生の縦の関係の強さと、東京の人たちから見れば名大も旧帝大といえど所詮地方国公立だというのが多少あります。逆に、地元で就職したいなら名大が有利です。
つまり、その地方によって、評価の仕方は変わります。
相違点が多い為、一概に比較することはできず、多種多様の解釈が出てくる問題ではありますが、少なくとも早慶が「その程度」がつくほど名大より劣っている、なんてことは絶対ありません。むしろ国公立志向の私たちから見れば、早慶の方が受かるのは難しいです。