選抜1は内申点が重要です。各教科の点数が良くても、国泰寺の選抜1を受ける人たちはそれは前提として来るわけですから、結果的には、生徒会活動などの総合的な内申点が高いという条件が必要になってきます。
また、
英語面接もあるので、英検準2級レベルあれば充分安心できます。
志望理由は、やはり国泰寺高校の校訓である質実剛健、礼節気品、自治共同についてなど、国泰寺にしかないものについて話すのが素敵だと思います。
校風は、皆さんがおっしゃる通り厳しいです。ですが、将来的に社会に必要とされる人間は国泰寺生だと言っても過言でないくらい、人間性を育ててくれるので、自分は国泰寺で良かったと心から思います。きっと、国泰寺生だとか抜きにしても、広島県の中で一番いい学校だと思います。入ってみるとよく分かると思います。
私は国泰寺に通えている事を誇りに思いますし、学力も人間性もしっかり伸ばしてもらえる、国泰寺高校はそんな学校です。
その良し悪しはともかく、やはり旧制中学以来の伝統は重く、校風は少なくとも50年前から変わってはいないと思います。私が娘に「今はこれ、どうなんかいの〜」と訊くと、返ってくる答えが、もう呆れるほどに「自分の時と全く同じ」です。その内容は変わっていますが、入試も、入ってからの内容も「程度」はほぼ同じです。そしてこれはどこの都道府県でも大体同じのため、「旧制一中」と言えば、国泰寺の名前を知らない東京、大阪の人でも「ああ」と納得されます。つまり「まんべんなくバランスの良い人」というのが社会での定評のため、「出てからが強い」です。ただしそのためには、大学は浪人してもかまわないので、がんばって中堅校以上に進むのが良いです。これは例えば就職のとき、大手企業などでは、「人間性」は出身高校、「学力」は出身大学の「ワンセット」で考えられるというのが今でもあるためです。大手の場合、一部研究職などの「尖ったところ」は「超有名大学出身者」で固めますが、それ以外の大多数=幅広い学力と寛容かつ大局的な人間性を求められる職種の役職席には大体、各都道府県の旧制中学出身者が座っています。国泰寺の場合、企業内に同窓会があったりもします。今、うちの会社では社長と常務が国泰寺OBで専務が呉三津田と大阪北野、まあ、このあたりでくるくる回していますね。研究の連中は、広島だと附属、学院、修道、清心ですが。
大学の合格実績は…今も変わらず、いわゆる中堅校に現役で行くか、1浪していわゆる上位校にいくかです。ただ今は昔より「ちょっとだけ」受験対策も進んだようで、現役合格者数が多くなっています。ただ国泰寺の場合「自分は自分で磨く」を教えられますから、大学はそこそこでも大学院は超有名校の大学院、あるいは2校、3校と大学(学部)を卒業するというのが「ざら」、多分ここが他の県内の高校にはない、強烈なところだろうと思います。私の同級生だと、例えば現役で修道、それから広大大学院(前期課程)を修了して東大で後期=博士課程修了や、1浪して神戸大、それから阪大大学院で博士、2浪して広大医学部、それからドイツ、ハイデルベルク大学で医学博士、現役で広島工大、一度就職してカネを貯め、岡山大理学部、さらに京大法学部を卒業して弁護士・弁理士という人などがいます。
毎年の卒業生でどれくらいの人がそうなるのかはわからないのですが、相当数いることは確かです。別のところにも書いていますが、論文検索したら「ワッ!」となったり、ネットに名前を入れたら顔写真付きで出てくるなど、しょっちゅうです。鯉城同窓会、名簿記載事項の確認が10年に1回くらい来るのですが、「学歴自慢はくだらない」というのがあって、最終学歴のところには皆さん、「嘘ではないが適当に=初めの大学だけ書かれる」というのがあり、表に出てきません。私の知っている範囲(確認できた範囲)では他に、MIT、プリンストン、スタンフォード、シカゴ、パリ第6大学などにも行かれている人がいます。東大大学院だと相当な数になるだろうと思います。いわゆるスーパー進学校と違い、あまり受験を意識せず、じっくり広く深いところまで各教科、まんべんなくやるため、確実に基礎学力がつき、大学に入ってからおもしろくなるようです。私も大学は2校卒業してもう1校で修士をとりました。初めの大学は1浪してちょとだけ上位校でしたが、それを同窓会名簿に載せています。50歳を過ぎた今でも、京大くらいまでならまだ合格できるレベルだろうと思います。