厳しい話ですが大学を卒業できるかどうかは高校入試でほぼ決まります。国泰寺高校に入学できるだけの力のある人はほぼ全員が大学を卒業できるだけの力のある人。どの受験方法でどの大学に入学するかは単に自分の得意とするものを選べばよいだけのことです。大学入試は通過点でしかなく、好きな大学に合格できればそれでいい。本当のチャレンジは大学卒業後からです。はじめの方が厳しく書かれていますがその通りだと思います。ちなみにこの方、地元有名企業の技術者を経て独立、研究開発会社を立ち上げてその社長。知っている人は知っています。国際学院大学への入学はラジオいじりの趣味が嵩じてどうしても本気で電気を学んでみたくなった。中学校よりも近くにたまたま専門大学があり、実家から自転車で通うこともでき、費用は
授業料以外にはほとんどかからなかった。そして趣味が仕事になった。しかし教師も好き。親を説得、
学費を出してもらって大阪に行き本気で勉強したこと。償い、趣味として塾を開き、仕事が終わってからもうけなしで地元の中学、高校生を教えておられます。(しかし西日本トップの教育学部卒業、京都大学、京都教育大学との共同研究論文をいくつか出されている先生です。もうけなしの格安塾で強制一切なしなのに大手予備校真っ青の高い割合で難関大学進学者を出すことから地元でひそかに有名。塾はいつも定員いっぱいです。洗脳のようなことをする質問者さんの書かれた予備校の先生とは品も格も違います。)好きなことを追いかけるのが好きだから自分には大学の
偏差値だの世間の評判といったものは全く関係なかったのだそうです。(雑誌の企業トップ紹介記事より。テレビでも何回か紹介されています。)そういうものだと思いますし、特に国泰寺高校の出身者らしい生き方だろうとも思います。今の国泰寺高校の在校生もこういう先輩たちがつくりあげてきた校風の中、先生がつくる押しつけ、強制的な雰囲気にはちょっとなじめないと思います。
推薦、AOならば簡単だと思っている人のほうが大間違い。タイプが違うだけのもので、トータルで要求される実力(能力)は同じとされているから、簡単に合格できるものではありません。しかも国泰寺高校くらいの学力レベルになると、推薦、AO、一般入試のいずれにしても、合否はほんのちょっとの差で分かれるものになります。だからこそ推薦、AOなどが向いているという人はそっち、一般入試が向いているという人はそっちを客観的に正しく見極め、最も可能性の高いものを選ぶのが当たり前。そのための進路指導でもある。なのに推薦、AOは就職に不利だの何だのとおかしなことを言い、向いてもいない人を一般入試にとは全く言語道断。大体、予備校講師の力を借りなければ進路指導ができないようなことならば、昔のように進路指導一切なしで結構。大きなお世話で混乱させないでほしい。
電大と大教大とは極端な例が出ていますが、電大は入学は簡単でも卒業の難しい大学として有名、本当に好きな3割くらいの人しかまともに4年で卒業できなかった、そのかわりどんなに不景気でも就職希望の人はほぼ全員が希望通りに就職できていたと記憶しています。つまりちゃんと好きで進学しないと就職も思うようにいかなくなるということで、成績で大学を決める、まして学校が下手に奨めたりは絶対に駄目です。そして好きでその大学で学びたいならば、とにかく何としても入学することを先に考えるべきで、就職をまず考え、成績で何となく入ると確実に失敗します。大学はそんないい加減な考えの通用するところではありません。