大高では、現役合格を目指した指導をされましたし、また、自分から可能性を狭めるのはやめなさいと言われましたが、現役で入れるところを受けて入りなさいと言われたという話は聞いたことがないです。
普通科の現役率の高さは自主的な選択によるものです。
理数科は入学時から東大・国医等を目指してる人の割合がそれなりにあります。ただ、中高一貫でもなければ時間が十分とはいえません。多くの人は五分五分程度に持ってくのがせいぜいです。一浪は選択肢として考慮せざるをえないのが現実です。
普通科は公立共学トップだからと入学しただけ、具体的な大学は意識しておらず、また、自分が東大を目指すなんて考えたことがないような人が主流だと思います。早慶ぐらいに入れればいいかなぐらいの人も多いです。理数科もそういう人は少なくないですが、東大を目指す人と机を並べていれば心持ちも変わります。普通科でも目標の高い人は沢山いますが、理数科と普通科の一番の差は目標が高い人の密度です。
大高は基本的に難関国立向けの指導をします。こなしきれれば東大を目指す基礎力をつけられるぐらいに指導します。3年になれば志望校に不要な科目をやれとはいいませんが、少なくとも1年次は可能性を狭めるなと、特に
数学と
英語をやらされます。
いきなり難しいことをやるわけじゃないので、能力的にはやればできる人が多いと思いますが、高い目標を明確に掲げてやりきる人は少ないです。目標はなくともこつこつと勉強できた人以外は、学校の勉強と適度に折り合いをつける方法を学び、現役でそこそこの大学に入ってしまう人がほとんどだと思います。
普通科でも文理が違えば、また、男女によっても浪人率は違います。理系は浪人してでも難関国立を受ける意味がありますが、文系はほとんどありません。
周囲が浪人しないからひとり浪人する気がおきないというのは浪人しない大きな要因でしょうが、浪人してまで目指したい、目指す価値があると思える志望校がないから浪人しないというのが大きいのではないかと想像します。