例えば、超難関大学への合格者を増やすために、定期テストのレベルを上げたいと思ったとしてください。定期テストのレベルを上げて、0点の生徒が続出すると、評定の付けようが無くなってしまいますよね。ですから、定期テストのレベルを上げるためには、下位層を少なくとも中位層まで引き上げておくことが前提条件になりますよね。
それから、全ての科目で能力別クラス編成にすることは、教員の数と教室の数から、それは不可能ですよね。ですから、授業のレベルを上げる為には、ここでも下位層を中位層に引き上げる必要がありますよね。
つまり、超難関大学への合格実績を上げる為には、質問者さんの前の質問への回答と同じで、下位層を中位層に上げることだと私は思います。
かつて東大合格者数が一位だった都立日比谷高校という高校があります。日比谷高校は一時、東大合格者数が一人というところまで低迷したのですが、2016年には53人にまで回復したそうです。日比谷高校でまず行われたことは、下位層の中位層への引き上げです。
「当初は成績上位層と下位層が分かれてふたこぶラクダのような分布図だったが、これでは効果的な授業運営が難しい」(武内校長)と分析。教師たちと話し合い、下位層を中上位層に引き上げるため、(1)宿題を常に課す(2)午前7時半ごろからの補習授業を行う(3)教師と生徒との面談を年4回として生徒との対話を強化する――ことを決め、実践した。
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO07136840S6A910C1000000?channel=DF070420172345&page=2東京都が学校群制度を導入/廃止すると、静岡県も学区制を導入/廃止したという経緯があります。もしかすると、静岡県はまた東京都の真似をして、沼津東が日比谷高校のように進学重点校に指定されるかもしれませんね。