指導が厳しいかどうかは人の受け取り方、感覚によって違うと思いますので何とも言えません。
ただ、芸術家の教師も他の教員と同様、当然異動があります。言い方が特に厳しい先生がいたとしてもその先生が今も、来年もいるとは限りません。
私の同級生にも中途退学者はいましたが、その子は指導が厳しくてというより自ら心が折れてしまったように思いました。
幼いころから絵を描くのが好きで中学でもダントツに上手だったそうです。結構自信を持って入学してきたそうですが、同級生は自分以上に上手な人ばかりで自分より将来の目標もしっかり持っていたと感じたようで
「中途半端な気持ちのまま皆と一緒に勉強できない」
と言っていました。
芸術科ではなるべくそんな人を出さないようにと、入試の際、
面接で意思をしっかり確認されます。
中途半端さが見えると、たとえ定員割れでも、学力審査の点がどんなに高くても不合格です。
でも、願書提出の際、第2希望として普通科を併願できるので、芸術家不合格で普通科合格という人もいます。
逆に普通科に通っていても芸術系大学に進学したいという場合は芸術科の先生に受験対策をしてもらうことも可能です。
その辺も含めて、よく考えてみては如何でしょうか?
また、3年生になったら夏休み中の一日体験で実際のレッスンを体験することができます。
芸術棟の施設も見学できますし、卒業生・在校生の作品も見ることができます。
その他、年に数回、説明会・相談会が開催されます。その際、作品を持っていけば簡単ですが指導・アドバイスしてもらえます。
卒業後の進路、大学進学実績やその後どのような仕事に携わっているか等も聞くことができます。
芸術科を受験する人は皆これらに保護者とともに参加します。
参加しながら不安を解消したり、あきらめたり・・
気持ちを定めていく感じです。
これらは中学校を通して参加申し込みですので、三年生になったら、すぐに担任の先生に芸術科入試を考えている旨を伝えて情報を提供してもらってください。
最後に、私は西高芸術科に通って本当に良かったと思っています。
先生の指導は厳しいと感じる事もありましたが、愛を感じました。あの指導があったからこそ、今の私がいると思います。
重要なのは本人自身の考えや感覚で決める事と思います。
子ども自身の人生ですので、本人が悩んで、考えて、納得した答えを親として応援して行くのがベストだと思います。
他人がなんと言おうと、それはあくまでも他人の感覚で感じた事にすぎません。
言ってはなんですが、芸術科受験の際には、芸術科なら試験ボーダーが低いので合格できると思っての受験者も少なくありません。
面接時のみ取り繕って(合格の為)という人も結構います。
そういった人が通学してもついていけず、結局中退という例は確かにあります。
はっきり言って、同級生やその親から見れば一目瞭然です。
そういった方のいわばグチとも言える意見と、そうでない意見との判断をしてあげる事が大人の役目と思います。
親として、的確なアドバイスができるよう、芸術系への道へ進むための厳しさを学んで欲しいと思います。
1日体験、相談会、説明会では大人目線でも不安や疑問をぶつけて、お子様に的確なアドバイスができるよう準備していただけると良いかと思います。